SKET DANCE(スケットダンス)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「SKET DANCE」は、篠原健太によって「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画作品。
学園生活支援部、通称「スケット団」は、生徒の楽しい学園生活を守る人助けの部活である。主人公であるリーダーの「ボッスン」は、「ヒメコ」と「スイッチ」の二人と共に、個性的な生徒達から舞い込む数々の相談事を解決していく。ギャグが軸でありながら、人助けにまつわる深い名言が数多く存在する。

何がスマートにだ。泥まみれの方がカッコイイじゃないか。

スケット団と同じ人助けの部活を作った、タクト率いる新入生三人、通称ポケット団は、日頃からスケット団と事あるごとに対抗し競い合っていた。
そんなある日の依頼で「なくしたイヤリングを探してほしい」という生徒がポケット団の部室にやってくる。タクトは自慢の頭脳で、「スマートに解決してみせます」という宣言通りに、依頼を受けたその場でイヤリングの落とし場所を推理だけで特定する。スケット団よりも自分達は有能であるという対抗心からの行動であった。
しかし後日、イヤリングが見つからなかったという依頼人が今度はスケット団に依頼して一緒に探している場面に、タクトは遭遇する。落とした場所は間違ってないと思うが、雨で側溝に流されてしまったのでは、というボッスンの見解から皆で側溝をさらっていた。
たかがイヤリングをなくした程度で二度にわたって捜索依頼をするほど、依頼人にとっては想い入れの強いイヤリングということであり、それを察したボッスン達は泥まみれになりながらも必死になって探していた。
そんなスケット団を見ながらタクトが呟いたセリフ。依頼の内容だけに注目して、依頼人の気持ちを考えることはなかったタクトにとって、「人助けとはこういうことである」と心に響いたシーンである。
この件を機にポケット団はスケット団を先輩として尊敬し、対立をやめて二つの部は「スケット団」として統一され、ボッスン達の卒業後もスケット団は受け継がれることとなった。

理解者になる事。乗り越える事は、変わる事じゃなくていい。その人が、今いる位置を認めて、愛しいと思えるように、背中を押す事。

理事長に、「君にとって人助けとは何か」と聞かれたときのボッスンのセリフ。ボッスンはこれまで数々の依頼を受けて来て、「自分を変えたい」といった類の依頼を、何としてでも成功させようとはしてこなかった。人それぞれ個性があって、必ずしも変えるべきが正解じゃなく、まず受け入れることから始めてきた。自分を今のままで受け入れてくれる、そんなボッスンという存在にそれだけで少なからず救われた依頼人もいたと思われる。

キミ達を誇りに思う。

スイッチは弟が殺されてから一度も喋ることがなく、ずっとパソコンの合成音声ソフトで会話をしてきていた。自分の軽口から発展した事件のトラウマで、声を出すということに恐怖を感じていた。
スイッチはスケット団として、数々の依頼人を見て来て、彼らが自分の短所を克服する場面なども多く見てきている。三年生の時の学園祭では、個性あふれるクラスメイト達の個性が詰まった出し物の数々を見せることで、ユウキという性同一性障害に悩む中学生のコンプレックスを克服させ、「自分の個性の一つ」として受け入れることができたユウキの姿を見る。ユウキは男子として振る舞いながらも身体が女子であると周りにばれないように、この学園祭まで、一言も喋らずに生活しており、同じく喋らないスイッチも共感するものがあった。
今までの依頼人を見てきて、最後にはユウキが喋ったことがきっかけとなり、スイッチはついにパソコンを手放す。学園祭が終わり、スケット団引退の際にスイッチが数年ぶりに喋った、第一声である。スイッチが数年かけて勇気を身に着け、自分の力で己の過去を克服した、SKET DANCE有数の感動シーンである。

こんな俺が世界で人助けとか、まだ何もできねえけど、まずは世界を見て回りたい。

ボッスンは大学に合格したものの、直後に、大学に行かないと決意した。以前道端で偶然出会った、自転車で世界をボランティア活動して回っているライアンという人物と今でも連絡を取り合っていて、彼についていくという。
ボッスンの「人助け」が、ついに学校の部活という小さな枠から飛び出そうとしている瞬間である。

好きや。ボッスン……早よ帰ってきて…。

卒業式が終わり、ついにボッスンが外国へ飛び立とうとしている折、ヒメコが告白したセリフである。
ヒメコが気持ちを自覚したのは最近であるが、ヒメコの恋心は周知の事実だった。本来同じ大学へ行くはずだったボッスンとの別れが急に決まったこともあり、告白のタイミングを掴めずにいたヒメコに気を利かせ、ボッスンの見送りはヒメコ一人という状況である。そんなベストなシチュエーションという状況でストレートに告白したにも関わらず、鈍感なボッスンはloveでなくlikeの方だと捉え、告白は失敗する。スケット団らしい、SKET DANCEらしい、グダグダなエンディングとなった。

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