BLAZBLUE(ブレイブルー)のネタバレ解説・考察まとめ

アークシステムワークス制作の対戦格闘ゲームシリーズのひとつ。同社の開発した対戦格闘ゲーム「ギルティギア」シリーズの流れを組むと共に対戦格闘ゲームは勿論、エンターテインメントとしてのさらなるスペックとクオリティの高みを実現しており、アークシステムワークスを代表する作品のひとつとして有名となっている。

マスターユニット・アマテラス

空の彼方に存在する異次元の門「天の岩戸(ネメシス・ホライゾン)」によって、境界の奥深くに隠されていた、この世界の神であり、「蒼」の根源ともよばれている存在。
人や物、事象などの世界のすべてを観測する形で司り、存在を確立させている一種の管理システムのようなものであるため、アマテラスがいないと世界は存在できず、破壊された時に世界のすべてが消失する。

護衛として「ツクヨミ」「スサノオ」の二つのユニットを従え、さらに下界における手足として「蒼の継承者」と呼ばれる、自らの力を与えた存在を生み出しており、継承者はノエルとなっている。
直接的に攻撃し、破壊するためにはノエルやニューといったムラクモユニットを核とした力が必要であり、さらにそれ以前にその位置を探るには蒼の継承者の力が必要となる。「CP」のストーリーモードでノエルの蒼の継承者としての能力を複製したニューによって境界から現世へと引きずり出され、さらに「冥王の剣」としてムラクモの真の力を覚醒させたニューを核としたタケミカヅチの攻撃によって破壊されそうになるも、ラグナとレイチェルらの活躍でそれを阻止された。その後、レイチェルが自身から切り離したツクヨミユニットによって護られながら、現世の空にその姿を露わにし続けている。

スサノオユニット

ハクメンの身体となるユニットで、2000年代に日本の地層から発見、出土されたもの。
かつてはツクヨミと共にアマテラスを守護し、世界の全ての破壊を司る役割を持って存在していた。しかしそこに突如としてひとつの意思が芽生え、その意思がユウキ=テルミという存在を名乗り、神としての束縛を嫌って体を捨てたことで抜け殻となった。

ツクヨミユニット

レイチェルが自らの体に術式で封印し、所持しているユニット。絶対防御の結界を張ることができ、圧倒的な破壊力を誇る巨人・タケミカヅチの砲撃ですら相殺することが可能。
レイチェルが所持する以前はどこに存在していたのか、そしてどうやってレイチェルが所持するに至ったのかの一切の経緯は不明である。

タカマガハラシステム

人間がアマテラスに成り代わり、世界を観測・管理するために構築された観測システム。レイチェルやアマネといった「観測者」と呼ばれる者たちによって管理されている。

神として世界の全てを観測し、存在を確立させることであらゆるものを創造するアマテラスを真似たシステムだが、アマテラスに比べると時間を少し巻き戻す程度のことしかできない。

階層都市

過去、世界の大半を破壊し、人類を滅亡寸前に追いやった「黒き獣」の持つ魔素によって汚染された地上に代わって、新たに考案された人類の生活と活動の拠点。
階段状にいくつもの居住区画が重ねられた高層都市で、高い層には主に貴族など身分の高い人間、低い層には平民や貧民などが住んでいる形となっており、現在の階層都市の数は合計23箇所となっている。

主な舞台となる第十三階層都市カグツチには中華街を模した「オリエントタウン」、江戸時代の城下町を模した「浪人街」など、様々な区画が存在している。

魔素

世界の地上全てを覆い隠している、霧状の有害物質。少量なら煙たく鬱陶しい程度で済むが、高濃度下では毒ガスのように人体に有害となり、数分で死に追いやられる危険性がある。過去に黒き獣によって撒き散らされた。

境界

人間の足では決して行くことのできない異次元の空間で、「蒼」の力が存在することから根源と呼ばれている。
そして、境界と現世の間にある空間は「狭間(はざま)」と呼ばれており、過去の黒き獣との戦いの後、ハクメンとテルミが封印されていた。

術式

かつて、過去に存在したとされる「魔法」と呼ばれる超能力と、科学の二つを融合させ、断片的なものだが魔法を扱えることを可能とした技術。

魔導書に記された暗号を読み上げることで、大気中の魔素をエネルギーとして消費して行使する。ただし、術式の使用者側となる人間には「適正」というものが必ず存在し、この適性が高ければ高いほど魔素の消費を最低限に抑える形で術式を使うことができ、逆に適正が低いと魔素の消費が高くなり、体に負担もかかるというリスクがある。

魔導書(コード)

前項の術式を扱うために作られ、用意された補助装置のようなもの。「書」と名前にあるが、必ず本の形をしているわけではなく、術式を使うためにあるものからそう名付けられているだけのことである。

魔導書は大半が統制機構の管理下に置かれており、統制機構の許可なしに持ち出したり使用したりすると厳しい処罰が下される。

蒼の魔導書(ブレイブルー)

ラグナの右腕に宿る魔導書で、テルミによって作られた魔導書であることから「原初の魔導書」と呼ばれている。他者の生命力を吸収し、境界から「蒼」として汲み取ることで宿主に無尽蔵の魔力と生命力をもたらすことから、「最強の魔導書」と称されることが多く、統制機構や第七機関、カルルをはじめとする多くの人間が狙うほど希少価値が高い。

その実態は、テルミが過去にアマテラスを破壊するために必要となる「神殺しの剣」ことムラクモを作るべく、不足していた蒼を補充するために作ったもの。
生命力の吸収を制御することは難しく、周囲に生命力があれば何であろうと見境なしに吸収し続けてしまい、その上、使いすぎると無尽蔵に汲み取られ、増え続ける「蒼」を抑えきれずに肉体が崩壊してしまうという欠点を抱えている。しかし、「CS」のストーリー終盤でラムダからイデア機関を吸収し、組み込んだことで生命力の制御と循環が完全なものとなり、テルミの「碧の魔導書」を逆に無効化した。

碧の魔導書(ブレイブルー)

ハザマの肉体となっている魔導書で、起動コードは「S・O・L(ソウルオブランゲージ)」。蒼の魔導書を造ったテルミが新たに製作した魔導書。

蒼の魔導書と同じく他者の生命力を吸収する能力を持っているが、こちらは蒼の魔導書を完全に無効化する効力を持ち、「CS」のストーリー終盤では事実上ラグナを無効化させ、一方的に追い込んだ。しかし、ラムダのイデア機関を吸収した蒼の魔導書に対して能力が働かず、形勢逆転を許してしまう。

次元境界接触用素体

アークエネミーのひとつ「神輝・ムラクモ」を受肉させるための素体で、本来の用途はその名の通り境界へ赴き、境界の中に何があるのかを調べるための人形型探査機。
「ムラクモ」を受肉し、纏った素体は「ムラクモユニット」、もしくは「対三輝神コアユニット」と呼ばれることがある。

一見すると人間の少女と同じ外見を持っているが、感情や思考を持たないただの肉人形であり、人間の命令にしか反応を示さない。しかし、稀に魂が生まれ、感情や思考を芽生えさせることがある。
人類はこれら素体を道具として創り出しては争いや人体実験に利用し続けてきた為、感情を持った素体は基本的に人類、そして世界に対して激しい憎悪を抱いており、過去にその素体たちによる叛乱が起き、素体と人類による「素体戦争」が起きている。

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