BLAZBLUE(ブレイブルー)のネタバレ解説・考察まとめ

アークシステムワークス制作の対戦格闘ゲームシリーズのひとつ。同社の開発した対戦格闘ゲーム「ギルティギア」シリーズの流れを組むと共に対戦格闘ゲームは勿論、エンターテインメントとしてのさらなるスペックとクオリティの高みを実現しており、アークシステムワークスを代表する作品のひとつとして有名となっている。

「CS」から新しく導入された特殊ルートで、ハクメンを除くほぼ全てのキャラに用意された、その名の通りギャグ要素が満載なアナザーストーリー。
発生条件は不明であり、ルートによっては1週目では到達できないキャラも存在する。

また、「CP」ではメインシナリオの途中で発生する選択肢から到達でき、さらに「CPEX」ではストーリーを進めることで解放される、アマネとバレットら「CP」からの新キャラを主役とした9編のギャグシナリオが追加。
「CF」では同じくストーリーを進めることで解放されるが、ラグナ、ジン、ナオト、プラチナの4人をそれぞれ主役とした4編しか存在しない。

ラグナ編:モテメガネ

初出は「CS」のレイチェルのギャグルートとなっている。どんなに嫌いで憎い相手でもメロメロにしてしまう「ラブ魔力」を放ち続ける眼鏡「モテメガネ」をヴァルケンハインに作らせたレイチェルが、退屈しのぎとして、そして愛という感情がどんなものかを確かめるためにラグナを実験台にするのが主なあらすじとなっている。
ちなみにレイチェルとセリカにはラブ魔力の効果はないらしく、セリカはラグナに対して最初から好意の感情を受けているためラブ魔力の影響を受けないということだが、レイチェルについては最後までその理由が明らかにされることはなかった。

「CS」でのレイチェルのギャグシナリオより。ちなみにフード付きローブを被っているのはプラチナ。張本人であるレイチェルはなぜか面白くないらしく、ギィを千切れそうなくらいに引っ張り上げている。

「CS」ではノエル、ライチ、ココノエといった、前作でもお馴染みの女性キャラがやってきて、さらにマコトとラムダとプラチナの3人の新キャラ、ついにはエイダという人間の女性を素体とするニルヴァーナまでもがやってきている。

ラブ魔力によって我を忘れたこの女性たちによってラグナ争奪戦が繰り広げられるが、ラストでは驚いたことにジンが現れ(ラグナ曰く「目がハートになっている」)、兄を取り巻く女性たちを見て嫉妬と激情に駆られた彼がユキアネサの力を暴走させたことで、舞台となった中華料理店はラグナを巻き添えにする形で爆破されるという惨劇に見舞われた(なお、レイチェルは爆破する前に危険を察したことで脱出している)。

「CF」でのラグナのギャグシナリオより。ラグナとセリカを取り囲んだ他の女性キャラ(ついでにイグニスとニルヴァーナも)がものすごい表情になっている。

「CF」ではヴァルケンハインによって「モテメガネA(アゲイン)」と名前が変えられ、彼の改良でラブ魔力がグレードアップし、ツバキ、バレット、イグニスが参加して前回のレイチェルのギャグシナリオの時に負けないくらいの恋の争奪戦が繰り広げられる。そして、レイチェルからラブ魔力を解除する方法として「女性を怒らせる」ことを試すため挑発もかけたが、その挑発ですら愛の言葉に脳内変換するほどの乙女心の深さにラグナはお手上げ状態になってしまう(作中でノエルに対して放った「愚図でのろまな亀女」は「全く放っておけないぜ、俺が守ってやるしかねえか」に変換され、バレットに対して放った「こっち見んなよ。それでも女かよ」は「そんなに見つめられるとクラクラしちまうぜハニー」に変換されている)。

そこへセリカがひょっこり現れたことにラグナは驚き狼狽えるが、セリカは最初からラグナのことが好きだったためラブ魔力の影響を受けなかった。純粋なまでの好意をぶつけてくるセリカにラグナが思わず照れを見せた途端、この一幕を見ていたノエルたちが嫉妬と怒りの炎を燃やしたことで、またも中華料理店が爆破されるという結末に終わる(ちなみに前回と同じように危険を察したレイチェルは、セリカを連れ、ラグナを置き去りにして逃げたことで難を逃れている)。

「CF」でのギャグシナリオ「モテメガネファイナル」より。Esまでもがモテメガネの餌食となり、危険な香りしかしない台詞をさらっと言うほどキャラが変化してしまっている。

同じく「モテメガネファイナル」より。敵役だったナインとイザナミまでもがラブ魔力の餌食となったという異様な光景に「外してぇ! 今すぐこのメガネを外してぇぇ!!」と、ラグナは悲鳴をあげた。

最終章となる「CF」では、今までのモテメガネを上回る「モテメガネファイナル」がヴァルケンハインの手によって作られ、ラグナは当然のように実験台にされてしまう。
ニュー、タオカカ、ミネルヴァ、トリニティ、マイ、そしてなんとEsとイザナミとナインまでもを恋の争奪戦に参加させるほど、ファイナルの名に恥じぬほどのラブ魔力の強さを発揮して、ラグナを戦慄させた。

それからなぜかその場にやってきたカグラとアラクネ(ちなみに「キレイなアラクネ」と自称しており、顔が変わって普通に言葉を喋ることができ、おまけにテンションが高め)を司会にして、常軌を逸したお料理対決「モテメガネファイナルデスマッチ」が繰り広げられる。
混沌としたまま繰り広げられたそのお料理対決は、ノエル、そしてイザナミの(壊滅的な腕前の)料理の融合による化学反応で、中華料理店が再三の大爆発で吹っ飛ぶという幕引きを迎え、これまでと同じく危険を察して脱出し、一人生き残ったレイチェルは、モテメガネの恐ろしさにただひとり苦笑していた。

ジン編:兄島

ジンは気がつくと、「ランキング島」と呼ばれる見知らぬ島にやってきていた。人間の言葉を話すことができ、ランキングという形で人間が内に抱えている願望などの気持ちを暴くという不思議な力を持っているランキング島と、兄・ラグナへの殺意と依存を抱いているジンが出会ったことで、ジンのラグナに対する思いが暴かれていくと共に、ジンのその凄まじいまでの殺意の思念に触れたことで、ランキング島は「兄島」と呼ばれていくようになる。

CSでのジンのギャグシナリオより。ランキング島を「兄さんを消したら斬り刻む」で脅し付け、ランキングで出現した3人のラグナをまとめて相手にする形での殺し合いを楽しんでいる。

「CS」では、初めてこの島へやってきたジンの心をランキング形式で明らかにしようとしたランキング島。しかし、ラグナの声を借りてのランキング紹介が皮切りとなり、殺意が入り混じったラグナへのジンの欲望に触れてしまったことで彼を暴走させてしまう。
そして最終的にはラグナを対象にしたランキングを上げたところで、ジンに足で踏みつけられ、ユキアネサで切り刻むとまで脅されてしまい、ランキングで再現した3人のラグナとの遊び場にされてしまう。そしてこの時からランキング島は兄島と呼ばれるようになり、「CP」では他のギャグシナリオといくつか繋がりを持つようになる。

CPでのジンのギャグシナリオより。殺意という思念ひとつで自分が楽園と呼べる場所を作り上げるとは、もはや常軌を逸しているとしか言いようがない。

「CP」では気がつくと、ジンは兄島に戻ってきていた。人間の言葉を話し、さらにジンが残した思念によって岩やヤシの木などの島のあらゆるものにラグナが乗り移り、繁殖していったことから、兄島はミステリー観光スポットとなっていた。
そんな兄島の現状に狂喜すると共に、人間の心をランキングで暴くという力を持ったこの島では、思念ひとつで自分の望むものが創れると確信したジンは、さらに自らの思念を強めてラグナの増殖を加速させていき、兄島はいつしか「兄島パラダイス」と呼ばれるようになった。

CFでのギャグシナリオ「兄島フォーエバー」より。イザナミが兄島に登場というまさかの展開に、ジンだけでなく驚いたプレイヤーも数多いだろう。

「CF」で久しぶりに兄島に戻ってきたジンは、CSの時と同じく兄島を脅してラグナを呼び出させて彼とのひと時を楽しもうとしたが、ラグナから渡された雑誌を見て愕然となる。この兄島がリゾート観光地として作り変えられようとしており、しかもその計画の主導者はイザナミだという。

驚きを隠せないジンを嘲るように、彼の前に姿を現すイザナミのそばには、なんとカグラの姿があった。イザナミは兄島を高い金で買収し、さらにカグラと組んでこの島にリゾート地を建てようとしていた。さらに愕然となるジンだが、自分が楽園と呼んだこの場所がイザナミの手によって見知らぬ他人の遊び場にされようとしていることに憤り、自分の楽園を守るために、兄島の力を利用してのランキング勝負をイザナミに挑む。

同じく「兄島フォーエバー」より。燃え尽きていく兄島と運命を共にするジン。その表情は本編でも見たことのない幸福感に包まれている。

しかし、ランキング勝負は、突然の島の急激な温度上昇による液状化という現象で遮られてしまう。兄島によると、ジンとイザナミのラグナに対する異常なまでの執着と思念が島の気象を変化させてしまったことらしく、このままだと島の全てが溶けてなくなってしまうという。イザナミはカグラと共にヘリで脱出するが、逆にジンは島が溶けてなくなることでリゾート計画を阻止できると踏み、むしろ自分の思念の産物とはいえ兄がいる島と運命を共にできることに至上の喜びを感じ、炎に包まれ、溶けてていく兄島に身を投じた。

その後、兄島がどうなったのかが気になり、カグラがこっそりと調べてみたことによると、兄の想いと添い遂げられることに興奮したジンに島自体が逆にドン引きし、一畳分ほどの大きさを残す形で液状化がストップしたことにより、兄島はどこかの海をあてもなく彷徨うことになったという。

レギオンモード

PSP版の「CT」のみ登場したゲームモード。ステージ上に配置されている、複数のキャラクターによって構成された敵の「軍団(レギオン)」を倒しつつ、ステージのゴールを目指していくのが主な流れとなっている。

プレイヤーは敵軍に勝つことで、敵軍のキャラクターをひとりだけ自分の軍団の手持ちとして引き入れることができ、自分だけの軍団を作りながら進めていく。「CSII」でも登場する。

アビスモード(グリムオブアビスモード)

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