To LOVEる -とらぶる-【基本情報】
「ToLOVEる -とらぶる-」(以下TL)は、作画・矢吹健太郎先生、原作・原案・脚本・長谷見沙貴先生による、学園ハーレムSFラブコメディ漫画。『週刊少年ジャンプ』にて2006年21・22号~2009年40号まで、また『ジャンプSQ.』にてスピンオフ漫画「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」として2010年11月号~2017年7月号まで、2誌通じて通算11年間連載された。
ダークネス
"闇(ダークネス)"発動時のヤミ。生体兵器イヴの真の姿。頭部に2本のツノが生えており、両手の爪が鋭くなる。身長153cm、体重50kg(角、爪含む)。3サイズB75-W52-H77。12月24日生まれ。血液型AB型。ティアーユを追放した組織"エデン"の科学者から、破壊をもって宇宙を混沌へと導くプログラムを意識の中に埋め込まれていた。
数年前に一度覚醒したことがあり、その時は惑星キルドを真っ二つに斬っている。これはティアーユを失い殺し屋に身を堕とし心が荒んでいたため、闘いの中で暴走しダークネスになったものだったが、不完全な覚醒だったため数秒で変身が解け、覚醒時の記憶を失った。
彩南町で2度目に覚醒したときは性格が豹変し、表情豊かでえっちい事を好むようになっていた。衣装も1度目の時とは変わっているらしく、かなりきわどいものになっている。また、リトに対して異常な執着を示し、大好きなリトを自分の手で殺して彼の魂と一つになりたいという危険な思考の持ち主となっていた。ララに対しては恋路を阻むおじゃま虫として敵意を抱き、容赦のない攻撃を繰り広げた。そのためザスティンからは怒りと殺意を向けられることになった。
自力でワームホールを造り出すほどのポテンシャルを持ち、ワームホールからの攻撃や他者の体に繋げることもできる。変身能力を水や地面に伝達させて操る事も可能。リトを「ハレンチの化身」として好み、髪の一部を複数のリトに変えてナナ、モモ、芽亜を襲ったり、地面に変身能力を伝達させてリトを象った巨大ゴーレムを召喚した。また、ダークネス覚醒以前は苦手だったニュルニュルを何より好んでいる。右手から放たれる巨大な光の剣「惑星断刀」は惑星を破壊するほどの威力があり、ララの「尻尾ビームフルパワー」の威力をわずかに上回る。
本来、ダークネスに覚醒した時は破壊衝動のみに支配されるはずとのことだが、上記のように2度目の覚醒ではかなり異なる状況となっていた。ネメシスはこれを、リトにセクハラされた記憶がバグのようにダークネスの記憶に紛れ込んだと推測していたが、実はヤミの心の奥底にあったリトへの想いがダークネスの支配を受けることなく残り、それがバグを生み出していた。最後は芽亜の発案により「リトに自発的にえっちぃ事をさせる」ことでダークネスは解除された。
えっちぃこと、ニュルニュルしたもの、結城リトが好き。しつこいヤツが苦手。
3度目はリトを救うため自分の意志でダークネスとなり、強敵であるクロと戦った。以前は制御不能だったが、今回はリトへの恋心を自覚したことでヤミの人格のまま戦うことができ、変身ダークネス「惑星断刀(プラネットスライサー)」を意図的に範囲を絞ってクロの「電磁光弾(レールガン)」に打ち勝ち、オリハルコン製のハーディスの砲身を破壊した。その後、ダークネスを使った影響で、2~3日は変身が使えなくなった。
古手川唯
性格
生真面目な性格で、宇宙人関係などの珍事を目の当たりにすると、「ありえない」「非常識」と発言することが多い。また風紀や秩序に厳しく、非常識な騒動が横行している彩南高校の現状を憂慮し、秩序を保つために風紀活動に取り組んでいるが、妥協を許さない姿勢から向こう見ずな行動に出て、自ら危険を招いてしまうこともある。
優しさも兼ね備えており、作中では高齢の骨川を気遣って掃除を行ったり、セリーヌの件で落胆していたリトを気遣ったりしている。
男女関係を目にしたり、里紗に胸を揉まれる、リトの「ラッキースケベ」に巻き込まれるなどした際には、すぐに赤面して「ハレンチな!」「ハレンチだわ!」などと叫ぶ。そのため芽亜から「ハレンチせんぱい」と呼ばれている。ただ、自分自身も、頭の中では何かと「ハレンチな」想像をしてしまう場面も多く見られる。
幼い頃は強気な性格の一方で、無視されると泣き出してしまうといった一面もあった。
人間関係
進級早々、風紀を乱す危険人物としてリトとララに目をつけるが、町の不良から身を挺して守ってくれたことをきっかけにリトを意識し始める。『TL』中盤以降、無意識ながら彼に好かれようと努力を重ねている様子が見られるが、その感情が恋愛感情であると認めることができず、それどころかリトの言うことには訳も無く反発してしまうなど、かなりのツンデレ。リトからは「いつも自分に対して怒っている」などと誤解されていたが、バレンタインデーでリトに手作りのチョコレートを渡したことで誤解が解ける。また、リトの事をハレンチ男と周囲に伝えることもある反面、彼が本意ではそんな事はしないというのも理解している。
現時点で自分のリトへの想いを知る人物は、(順番的に)遊、美柑、モモ、唯の母、唯の父の5人。兄の遊からはリトとの恋を応援されている。
当初は教室に1人でいるような描写が多かったが、『TL』中盤以降はララや春菜をはじめとした級友ともそれなりに親しく交流するようになった。
結城家の人間(デビルーク三姉妹を含む)以外で、人間体化したセリーヌと最初に会った人物であり、セリーヌに懐かれている。リトとセリーヌと3人で公園に居た際、通りすがりの老婆に夫婦とその子供に間違われたこともある。以降、セリーヌを囲んでリトと夫婦になった姿を妄想することが多くなる。
小学校5年生の頃に子猫を助けようとしてリト、美柑の兄妹に出会っていたことが『ダークネス』で明らかにされた
ナナ・アスタ・デビルーク
性格
明朗快活さがララに似た印象の少女だが、やや大言壮語気味で、しばしばモモのツッコミを受けている。貧乳であることに劣等感を持っており、胸が小さいのを他の人から指摘されると「ペタンコで悪かったな!」と叫ぶのがお決まりとなっている。勝気で生意気な言動のわりに結構な甘えんぼうである。また、貞操観は古風で純情らしく、ララとリトの仲をからかうモモに対し「結婚の前にキスなどするわけない」と狼狽したりする。動物の夫婦や赤ちゃんと仲が良いにも関わらず、性的な知識も乏しく「子作り」も『ダークネス』第55話にて芽亜に教えられてやっと理解した。
人間関係
姉のララが熱を上げているリトの人柄に興味を持ち、モモと共に謀ってリトと関係者を3D体感RPG世界に引き込み、リトが姉を幸福にできる男なのかどうかを試そうとした。その後、勉強が嫌で王宮を抜け出してモモと共にデビルーク星から家出し、現在では結城家に居候している。
『ダークネス』からは、モモに誘われて、彩南高校の1年B組に編入し、芽亜の正体を知らないまま友達になる。その後正体を知られた芽亜から「友達ごっこは終わり」と言われ落ち込むこともあったが、リトに励まされて芽亜と本気で向き合った結果、ごっこではない「本当の友達」になる。
ペケと同様、ララの婚約者候補としてのリトの資質には疑問を持っており、何かとエッチなトラブルに巻き込まれがちなリトに対して沙姫同様、「ケダモノ」と偏見を持っている。しかし、同時にララやモモがリトを慕う理由に興味も抱いており、車に轢かれそうになったマロンを助けたことがきっかけで、マロンを通じて春菜のリトへの想いも知り、これを機にリトへの人柄への関心を強めている。その頃からは描写を見る限り、リトへの誤解などは完全ではないものの、徐々に解決の方向に向いているようで、リトへの好意も否定はしているがまんざらでもない様子が時折見られるようになった。特に、『TL』最終話での春菜へ向けた告白を自分へのものだと勘違いした時のシーンはその具体例である。『ダークネス』に入ってからはその傾向はさらに強くなっている。芽亜との一件以降は特にリトを強く意識しており、モモからもリトのことに関してよくからかわれている。今ではリトのことを「ピンチの時は頼りになる奴」と評している。
その後のララとの会話で、リトが春菜とララが好きであることを知り心を痛める。モモから「ハーレム計画」の全てを聞かされるものの、反対している。
『ダークネス』57話で風紀委員である唯の仕事を手伝っている様子が描かれ、唯のことを皆のために頑張っている姿を見てすごいと感心しており、彼女からスカウトを受けた。その後、唯に電話をして風紀委員になることを決めており、64話にて新風紀委員として本格的に活動している。「コテ川」や「モミ岡」など、名前の一部をカタカナにするのが特徴。
モモ・べリア・デビルーク
性格
ナナと比べると大人しく清楚で、如才ない印象の少女で普段は優しい。しかしキレるとギドの血筋らしい凶悪な地が出て、形相も険しく変貌する。ナナからは猫被りに見られており、しばしば「イイ子ぶってる」「外ヅラだけは良い」などと毒づかれる。
実際に、ハッタリをかけて惑星ミストアの植物達を脅しただけでなく、怯えながら逃げ惑う植物達の姿を見て「カワイイ」と言いながら悦に入るなど、かなりのドSで腹黒い一面も併せ持っている。
『ダークネス』からはドSや腹黒の一面は「V・M・C」と接するときくらいにまで鳴りを潜め、背伸びをしたがるような一面やリトたちの人間関係の変化に一喜一憂するといったものが多く描かれている。他者へは基本的に敬語を使っているが、ナナ、芽亜、ネメシスなど一部の相手には敬語なしで喋っている。
焦ったり考え事をしている際に髪の毛をいじる癖がある。欲しいもののために最大限の努力をするところは母・セフィと似ている。
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