ぷよぷよ(Puyo Puyo)のネタバレ解説・考察まとめ

『ぷよぷよ』とは、ブロックピースとして落ちてくる『ぷよ』を4つ並べて消す落ち物パズルゲームである。魅力的なキャラクター達との掛け合いが今なお、人気を誇っているシリーズである。ぷよぷよシリーズは近年に至るまでの歴史も長く、ゲームのルールや連鎖ボイス、演出など、多岐に落ち物ゲームの礎を築き上げてきた作品と言える。
主人公のアルルが、毎度お騒がせな事件を引き起こすサタンを懲らしめに行き、ぷよぷよで戦う。

ぷよぷよシリーズの元祖となる一作目である。また次世代の『ぷよぷよ』シリーズと区別のため、「旧ぷよ」と呼ばる事もある。
最初期はパソコンソフト、ファミリーコンピューター(ディスクシステム用ソフト)として発売されたが、主人公キャラクターやコンピューターとの対戦、また連鎖ボイスなどは当時は搭載されていなかった。
この一年後、アーケード版として稼働した『ぷよぷよ』において、アルル・ナジャを主人公に据え、コンピューター対戦、シリーズの名物でもある漫才デモや連鎖ボイスなどのキャラクター要素を押し出した。
また、これを元にスーパーファミコン版として発売された「す〜ぱ〜ぷよぷよ」はその後の大ヒットとへ繋がる人気作となった。

ぷよぷよ通

前作から魅力的なキャラクター達も大幅に追加され漫才デモもパワーアップした。

1994年にアーケードゲームとして発売され、様々なプラットフォームに移植された。ぷよぷよシリーズの第2作目。
タイトルの『通』は『2』の他に『通信対戦』『通好み』『ファミ通』といった意味がある。
『相殺』『全消し』『NEXT2ぷよ表示(次の次に降るぷよが確認できる)』など、のちのぷよぷよシリーズに引き継がれるシステムが搭載された。

ぷよぷよSUN

1996年にアーケードゲームとして発売された作品。その後、いくつかのプラットフォームに移植された。
今作の一人プレイは難易度ごとにキャラクターが違い、初めてアルル以外の主人公が登場した。また、コンパイル発売の作品で初めてキャラクター固有の連鎖ボイスが搭載された。

『太陽ぷよ』という特殊なぷよが登場する。相殺や全消しすると登場し、おじゃまぷよと同じくぷよ消しの際に隣接していると消える。太陽ぷよを消すと大量のおじゃまぷよを相手に送る事ができる。後半の連鎖で消すとおじゃまぷよの数が増え、少ない連鎖でもうまく太陽ぷよを消すことで大量のおじゃまぷよを送る事ができる。

ぷよぷよ〜ん

1999年にセガサターン用として発売された。ぷよぷよシリーズとしては第4作目。『4』にかけて『ぷよぷよ~ん』と名付けられた。
キャクター毎に自身のフィールドに特殊な効果をもたらす『特技』、特定の効果が発動する『ステージ』のシステムが特徴。しかし、これらのシステムは後のシリーズに継承される事はなかった。

『フィーバー』シリーズ

主人公をアミティ、また『ぷよぷよ7』ではあんどうりんごとした、後発シリーズ。
現在のぷよぷよシリーズの基礎となっている。
従来のシリーズの良い所などは引き継ぎながら、キャラクターのグラフィックは近年に合せてかポップなものに変更されている。
『ぷよぷよフィーバー』にて従来のルールに加え、おじゃまぷよを自分のフィールド内から消したり、相殺する事でフィーバーゲージを貯める事ができ、規定値まで上昇すると『フィーバー』モードが発動するようになった。
このフィーバーモードでは一定時間、連鎖が組まれた状態で自分のフィールドにぷよが出現するようになり、簡単に大連鎖を発動させることができ、それにより起死回生の大逆転のチャンスが生まれるようになった。
このモードが搭載された事で、ぷよぷよをはじめて遊ぶ人でも、簡単に大連鎖の爽快感を味わえるという事で『ぷよぷよフィーバー』はヒットした。

画面左が、発動中の『フィーバーモード』である。
あらかじめ、ぷよが連鎖を組まれた状態で配置されており、制限時間内に連鎖を沢山こなす事で一気に勝負を決める事も。
また、大逆転を狙えるチャンスも増えた。

ぷよぷよフィーバー

ぷよぷよシリーズの5作目。タイトルは『Five』と『Fever』がかけられている。
2003年にアーケードゲームとして発売され、その後、様々なプラットフォームに移植された。

世界観や絵柄が一新され、主人公はアルルからアミティに変更された。
これまでの作品では2つのぷよがくっついた組ぷよが登場したが、今作では3つや4つのぷよがくっついた組ぷよが降ってくるようになった。
まっさらなフィールドに連鎖のタネが振ってくる『フィーバータイム』というシステムが登場した。連鎖のタネが次々に降ってくるようになり、その種を全消しできれば、次の連鎖のタネの数が増える。

ぷよぷよフィーバー2

ぷよぷよシリーズの6作目。シリーズのナンバリング作品であるが、前作の世界観を広げるという意味合いで『ぷよぷよフィーバー2』というタイトルになっている。『みんな夢チュー!ずっと夢チュー!』というキャッチコピーがついており、『夢』と『6』がかかっている。
様々な効果を及ぼす『アイテム』が実装された(相手のフィールドにおじゃまぷよを降らせたり、落ちてくるぷよの色をすくなくするなど、様々な効果がある)。

ぷよぷよ7

ぷよぷよシリーズの7作目。2009年にニンテンドーDSのソフトとして発売された。同年にPlayStation Portable、Wiiでも発売された。
『あんどうりんご』が新たに主人公となり、舞台は現代の地球となった。旧作のキャラクターも登場する。
『ぷよぷよ(初代)』『ぷよぷよ通』『ぷよぷよフィーバー』『なぞぷよ』のルールで遊ぶ事ができる。DS版ではワイヤレス通信により最大8人でプレイできる。

『だいへんしんモード』という新ルールが搭載された。
相殺、またはおじゃまぷよを消すことにより『へんしんゲージ』が溜まる。このゲージを7つ溜めることにより『だいへんしんモード』に突入し、サイズが小さくなり連鎖のタネで連続大連鎖が狙える『ちびぷよフィーバー』、ぷよのサイズが大きくなり連続で消せばうわのせ連鎖となる『でかぷよラッシュ』のどちらかのモードを使う事ができる。

『ぷよぷよ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ぷよぷよシリーズの多くのキャラクターの出典元である『魔導物語』において、主役格のアルル、シェゾ、ルルーはそれぞれ名前の頭文字をとって「A・S・R」と呼ばれている事もある。(『魔導物語 A・R・S』というタイトルの作品もゲームギアで発売されている)
又、現在の主流である、ぷよぷよフィーバーシリーズにおいても、主人公3名においては、「A」アミティ、「R」ラフィーナ、「S」シグ、と系譜を組んでいるようである。
また余談ではあるが、『魔導物語 A・R・S』では、若き日の「A」アルル、「R」ルルー、「S」シェゾを、それぞれを主人公にした3本のエピソードを収録されており、アルルとカーバンクルの出会い、ルルーがサタンに恋するようになった経緯、シェゾが闇の魔導師となった事情がそれぞれ明らかにされている。

puyo.sega.jp

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