六花の勇者(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『六花の勇者』とは、山形石雄によるライトノベル、およびそれを原作としたアニメ作品である。アニメはパッショーネが製作し、2015年7月から9月まで放送された。
世界を支配しようと復活を目論む魔神を倒すために選ばれたのは「六花の勇者」と呼ばれる六人の勇者たち。しかし集まったのは七人だった。王道のファンタジーとミステリー、異能バトルなどの要素を絡めた異色作。

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フレミー・スピッドロウ「あなたといると生きたくなる。」

本当は誰かを信じたいのに裏切られることを恐れ、孤独に苛まれていたフレミー。「あなたといると生きたくなる。」は、アドレットのことを「嫌い」と言った後に続けた言葉である。
フレミーの心がアドレットによって救われた瞬間。

チャモ・ロッソ「間違えて一回戦の相手を殺しちゃってね」

第5話の前半のシーンは、現状把握と各キャラの自己紹介となっている。その中にチャモ・ロッソの自己紹介もあるが、そこで彼女はこともなげに「間違えて一回戦の相手を殺しちゃってね」と発する。
チャモの年齢に見合わない実力と常識外れっぷりがよくわかるシーンだ。

ハンス・ハンプティ「誰にも、絶対に、不可能だべよ」

第5話でのワンシーン。結界を発動させる神殿の入り口が閉まっていたため、アドレットが爆弾で無理やり開ける。中に入るとすでに台座に剣が刺さっていたが、人はいない。
アドレットからその状況を聞いたハンスが、神殿を密室としてアドレット以外に誰が結界を作動出来たんだと問い詰める。その時のセリフが「誰にも、絶対に、不可能だべよ」である。
ハンスは口調は変だが、相当利口であることがわかる。また、アドレットに詰め寄るハンスの動きが絵的にも面白いシーンである。

凶魔との戦闘シーン

【六花の勇者 】2話名シーン

第2話で村人が凶魔に襲われて、それを二人が助けるシーン。対人戦ではなく対凶魔戦の戦闘シーンはここが初である。
このシーンは、地上最強の男・アドレットの戦い方が良い。あの手この手と手段を問わない戦い方は、かなり安定しており強そうだ
アニメ版の『六花の勇者』は第一話もそうだったが、戦闘シーンへの力の入れようがすごい。原作の再現度もかなり高く、細かい部分もしっかり描写されている。

アドレットがフレミーを追跡するシーン

第3話では、フレミー・スピッドロウがアドレットと共に行動することになる。フレミーはアドレットをはじめとした六花の勇者たちと関わりたくなくて、アドレットから逃げ出そうとする。アドレットは一人で戦おうとするフレミーを止めるために追いかける、というシーン。
この追いかけっこが意外と面白い。アドレットがフレミーの痕跡を探って追いかける描写がしっかり描かれており、フレミーもアドレットを振りきれたかどうかを足音で判断している。この辺りの丁寧な描写もポイントが高い。

六花の勇者同士の戦闘

第3話終盤、遂に六花の勇者同士での戦闘になる。ゴルドフからフレミーが「六花殺し」だと聞かされているナッシェタニアがフレミーに攻撃を仕掛けたところから戦いが始まる。
面白かったのはアドレットがゴルドフを押さえるシーン。やはり「地上最強の男」の名前は伊達ではない。

六花の勇者が七人集結するシーン

第4話で結界に閉じ込められたアドレットたち。そこに他の六花の勇者も集合するが、そこには七人集まった。六花の勇者は例外なく六人であるため、誰か一人は敵であるということになる。
いよいよ物語がファンタジーからミステリーに変わったということがわかるシーンである。

アドレットVSハンスの戦闘シーン

第7話でのシーン。フレミーとモーラが二人で行動しているのを見つけたアドレットは、このままでは誰かが殺され、なおかつその罪を自分に着せられると思い、急いで自分の秘密道具(卑劣道具)を取り戻そうと神殿に向かった。そこで待ち受けていたハンスと戦うことになる。
戦闘シーンがしっかり描写されているのがこのアニメの良いところである。

hino1558
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