特救指令ソルブレイン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

「犯罪が高度化した時代…人の命と心を救うために、自らの青春をかけて立ち上がった若者たちがいた!それが、特装救急警察である!!」(OPナレーションより)
特救指令ソルブレインとは、1991年に放映された特撮ヒーロー番組である。メタルヒーローシリーズ第10作目にして、前作・特警ウインスペクターより始まったレスキューポリスシリーズの2作目でもある。

ギガストリーマー

竜馬から大樹へ、「魂」は託された。

ウインスペクターのファイヤーが使用していた最強のツール。
第21話で登場し、オーバーホールのためにソルブレイン本部に送られ、最終テストはソルブレイバーが行った。前作のファイヤー同様、当初は20Gにも及ぶ反動圧力に苦慮していたが、すぐに使いこなした。
第21話~23話の「メサイヤ事件」後はブレイバーに受け継がれ、ソルブレイン仕様となる。ソルブレイン仕様はウインスペクターの略称である「WSP」の文字の部分がソルブレインの略称である「SRS」に変更され、マキシムモードはマックスキャリバーのジョイント無しで使用可能となった。
第29話では、一条アキラの手によって1/2程度にダウンサイジングされた複製ギガストリーマーが製作されたこともある。パイルトルネード登場以降は使用されなくなった。

パイルトルネード

赤い閃光、そして衝撃。正義の竜巻が悪を吹き飛ばす。

全長:700mm
全重量:28kg

ソルブレイバーとナイトファイヤーが使用するソルブレイン最強のレスキューツールで、上下にピストン運動式の二門銃口を備えた大型銃火器。その性能はギガストリーマー以上で、3つのモードを有する。各モードの切り替えはショットガンのポンプアクションのように本体下部を前後にスライドすることで行う。第34話でナイトファイヤーが初使用し、第35話以降はソルブレイバーも使用している。
使用モードは強力な消火用ビームを発射し現場の消火に活躍する「スーパーディスチャージャー」、ゲル状の粘着弾、化学接着剤、特殊フリージング弾を放ち主に犯人の足止めなどに活躍する「コーキングパンチャー」、ケルベロスΔをセットすることで放つことが出来る、プラズマエネルギー光球を毎秒40発発射する最強の必殺技「トルネードバースト」。特にトルネードバーストの威力はギガストリーマーマキシムモードの3倍であり、2人同時に放つと更に4倍の威力を発揮することが出来る。また、燃料入りドラム缶などの可燃物を「破壊せずに吹き飛ばして排除する」といった器用なことも出来る。

スーパーマシン

ソリッドステイツ-I(SS-I)

ソルブレインを象徴する偉大なスーパーメカニックだ。

全長:30m
総重量:12000t
最高走行速度:80km/h
最高飛行速度:980km/h

ソルブレインの誇る超大型救助母艦で、通称 SS-I(エスエスワン)。格納庫であるソリッドハンガーからわずか1分で発進し、地上走行と飛行が可能。ケミカルディスチャージャーや投下式消火弾を用いた大規模火災の消火を始め、人命救助やほかのレスキューカーの運搬で活躍する。極めて頑強なボディを誇り、時には災害現場に突っ込むこともある。上部ラダーの内部がマシンの通路となっており、ラダーを下ろして滑り台のような状態にしてソルギャロップを発進させる。ソルドレッカーは機体右側面のハッチを引き出しのようにスライドさせて発進させる。また、オートコントロール機能による自動操縦も可能。操縦は主にソルブレイン母艦部のキャプテン・矢沢が行うが、大樹も操縦方法を会得しており、何度か操縦を行ったことがある。また第28話のみ、大樹にレクチャーされた玲子が操縦を行った。
ソルブレインの象徴ということもあり、第16話では笠間博士によって縮小され兵器製造会社の破壊に利用されたり、第28話では乗っ取られてしまったこともある。

ソルギャロップ

変形後のソルギャロップ。曲線が美しい青いスーパーパトカー。

こちらは変形前。ベース車は知る人ぞ知る名車、トヨタ・セラ。

全長:3000mm
全幅:1640mm
全高:1475mm
総重量:1550kg
最高巡航速度:600km/h
瞬時最高速度:780km/h

ソルブレイバーが乗る青いスーパーパトカー。水素燃料を用いた高性能ハイドロ・タービンエンジンを1基搭載し、摂氏4000℃の耐熱力を持つ。運転席には、ソリッドスーツの装着を行う機能が備えられており、大樹はこちらでソリッドスーツを装着する。
ソルブレイバーにブラスアップ後はソルギャロップも変形し、ボンネットからフロントガラスを黒いフードに、そしてリヤタイヤも覆うようになる。劇中では変形シーンが描かれない。ドアはガルウィング。
ベース車輌はトヨタ・セラ。撮影用車輌は変形前後で共用となっており、変形後の前面は1枚成形のアクリル板を装着することで表現している。
トヨタ・セラは知る人ぞ知る名車という事もあり、セラのミニカーとしてソルギャロップの玩具を購入するファンもいたそうである。

ソルドレッカー

ソルギャロップと共に現場に急行する。ソルギャロップが「馬」なら、色合い的に「虎」といったところか。

耐熱性:4000℃
耐圧力:8.5トン
最高巡航速度:300km/h
瞬時最高時速:420km/h

ソルジャンヌ、ソルドーザーが乗る黄色い大型レスキューカー。ソルギャロップ同様車内にソリッドスーツの装着を行う機能が備えられており、玲子はこちらでソリッドスーツを装着する。ドーザーは後部の荷台に積み込まれる状態で乗る。一度だけ、ソルブレイバーも運転したことがある。ベース車輌は初代トヨタ・エスティマ。

ナイトカスタム

外観は普通だが、チューンアップされたスーパーパトカー。やはりファイヤーには、赤いマシンが似合う。

最高時速:290km/h

ナイトファイヤーが乗る赤いスーパーパトカー。外観は平凡だが、ソリッドスーツの装着機能を持つなど特別なチューンナップが施されている。ベース車はマツダ・RX-7。
なお、21話での最初の来日時には、クラステクターの着化機能を備えた別のパトカーを使用している。

名作回紹介

特救指令ソルブレインでは、前作特警ウインスペクター同様、毎回異なる犯罪者と対峙するスタイルが取られているが、第35話から最終回までは、高岡隆一が度々ソルブレインに挑戦した。本項では名作回と、高岡隆一を含む登場犯罪者を解説する。

第8話「消えた強化スーツ」

現在のソリッドスーツの原型であるプロトタイプのスーツが廃棄処分にするための輸送中、何者かに奪われる。
そして、プロトタイプスーツを着た偽のソルブレイバーに、ソルジャンヌや正木本部長らが次々と襲撃される事件が発生する。犯人はソルブレイバーの最終候補まで選ばれながら落選したことを根に持つ元エリート警察官・笹本だった。
遂に始まる2体のソルブレイバー同士の想像を絶する戦い。しかし、基本性能で勝る偽ソルブレイバーの前に、ソルブレイバーは苦戦を強いられる。だが死闘は、スーツの過負荷による偽ソルブレイバーの自滅という形で幕を閉じる。最後まで命を救うために戦うソルブレイバーの姿勢を諭され、笹本は涙を流すのであった。

試作型スーツの登場により、ヒーロー同士の戦いという意表を突く展開が売りの回。その中でも、人間の嫉妬心、挫折を知らない人間の弱さがしっかりと描かれているあたりが「ソルブレイン」らしい。

aseless4
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@aseless4

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