特救指令ソルブレイン（特撮テレビ）のネタバレ解説・考察まとめ

特救ソルブレインの本部長で、警視監の42歳。前作ウインスペクターより続投で登場した。前作の頃より更に現場主義の一面が強調されており、パトカーのみならずヘリコプターで現場に直行する、時には自分一人で現場に赴き犯罪者と対峙するなど、デスクワークをしている姿の方が珍しく感じられるほどである。しかしそうした現場重視の姿勢から、隊員らの信頼も厚い。

香川竜馬／ファイヤー → ナイトファイヤー（演：山下優）

前作主人公。前作ラストで他のウインスペクターのメンバーと共にフランスへ渡りインターポールの一員として活動していたが、第21話～23話にてメサイヤを追って日本へ帰国し、ソルブレインと合同捜査を行った。その後第34話からはインターポール日本支部の一員として日本へ常駐し、新たな強化スーツを纏い「ナイトファイヤー」となって、ソルブレインと共に犯罪に立ち向かう。
その熱い性格と冷静な判断能力は健在で、特にレスキューポリスの先輩という事もあってか、やや熱くなりがちなソルブレインメンバーをたしなめるなど、前作より冷静さを見せる場面が多い。

ソリッドスーツ

ソリッドスーツ・ヘビータイプ

耐熱性：4200℃
耐冷性：－270度
耐圧性：1平方cmあたり6.5トン
パワー：35～50倍、15秒間のみ150倍のフルパワー
ジャンプ力：50m
フルパワー時走行速度：秒速40m。

西尾大樹および香川竜馬が装着する強化スーツ。鉄の15倍の強度かつ密度は5分の1である強化アラミド繊維製の布に、電磁波・放射能シールド材と衝撃吸収材を積層、さらに繊維強化サーメットチタニウム合金の外殻で覆った複合装甲で構成された頑強なスーツで、災害現場における瓦礫の除去や破壊、凶悪犯との戦闘が主な任務である。胸部には探査装置「ウィザードサーチャー」が装備されており、使用時にゴーグル部分へと展開する。テスト用のプロトスーツも存在し、こちらはソルブレイバー以上の性能を持つが活動時間は2分短く、しかも装着者への負担が大き過ぎることから不採用となった。前作のクラステクターとプロトタイプによる反省からか、酸素濃度を高めることで肉体への負担を軽減し、装着時間を延ばす「レスピレーター」がマスク部に内蔵されており、装着可能時間は30分と、クラステクターの5分より大幅に伸びている。その為前作と比べ、装着時間の限界を超える場面は少ない。クラステクター同様、ヘルメットのロックを解除することでスーツの機能が停止する。

竜馬が装着するナイトファイヤーのスーツは、インターポールがソルブレインの技術提供を受け開発されたもので、頭部形状、色以外はソルブレイバーと同等の性能を持っている。

ソリッドスーツ・ライトタイプ

耐熱性：1800℃
耐冷性：-150℃
耐圧性：1平方cmあたり5トン
パワー：装着者の2.5～3倍
ジャンプ力：15m
走行速度：オリンピック選手並み

樋口玲子が装着する強化スーツ。おもな任務は、事件・事故発生時の怪我人の救護であるが、比較的軽い瓦礫を除去したり、わずかながら格闘を行ったシーンも存在するなど、常人よりは身体能力が高い。
右腰に装着されたホルスターに、メディカルスキャナーなどの救護・治療メカを装備している。メディカルスキャナーの計測データは、胸部のプロテクターに内蔵されたコンピュータを通じてヘルメットのゴーグルに表示される仕組みとなっている。
日本のヒーロー史上、救護を専門に行うキャラクターは非常に珍しく、現在からみても斬新であり、作品のリアリティ向上にも一役買っている。

装備

ソルインジケーター

ソリッドスーツ内に収められている特殊警察手帳で、内部に手錠カフスロックを内蔵している。通信機としても使用される。前作に比べ、スーツを装着した状態で使用する姿はあまり見られない。

ケルベロスΔ（デルタ）

ソルブレイバーとナイトファイヤーが持つ可変式装備。両者とも腰の後ろに装着している。光線銃として使える「ショットモード」と、柄の上下に刃が伸びた剣状の「スラッシュモード」の2種類の形態を持つ。名前のΔはショットモード時の形状（三角形）からとられている。
極めて機能的かつ未来的フォルムが印象に残る。

ボスワインダー

ソルブレイバーが右腕に装着し使用するレスキューツール。特殊カーボンファイバー製ロープや特殊弾（救命パック弾、バリウム弾、磁性体弾、中和弾、高速炸裂弾）を射出することができる。
ソルドーザーと協力しての消火活動や、ターザンのように現場を飛び、人命救助を行うシーンが印象深い。

メディカルパック

ソルジャンヌが使用する応急用ツール。脈や血圧等を測る他、消火ガス・消火ビームを発射可能なメディカルスキャナー、ピストル型注射器のハイポガン、小型薬瓶のセット。ジャンヌの右腰に装着されたホルスターに装備されている。通信機や手帳などと言ったアイテムを除き、ヒーローの装備であるにもかかわらず、ほぼ攻撃能力がゼロというケースは珍しい。