日常(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『日常』とは、あらゐけいいちのギャグ漫画、及び2011年に京都アニメーションで製作されたアニメーション作品。2012年にはNHKで再放送された。原作漫画は2015年に完結。時定高校に通う「相生祐子」「長野原みお」「水上麻衣」「東雲なの」などのキャラクターを中心に日常を描いた作品。日常と言うタイトルでありながら日常では起こらないような、シュールで疾走感のあるギャグが描かれる。
ゆっことみおは、自販機の前で警察官に話しかけられる。
自販機で偽札を使う事件が多発しているため、ゆっことみおに何か不審人物を見たりしていないかと尋ねる。
犯人は「赤いラインの入ったベージュのトートバッグ」を持っているという。
みおは全く同じ特徴のバッグを持っていた。
ゆっこは「まさかそんなわけ」と笑いながらみおを見ると、みおが顔を真っ青にして汗だくになっている。
みおの尋常じゃない反応にゆっこは驚くが、笑いながら冗談は止してと言おうとすると、みおは両手首を差し出し自らお縄に突こうとする。
警官は念のため2人に鞄の中を見せるように言う。
ゆっこは笑顔で応対するが、みおは千円札を地面に置いて土下座をし「これで許してください!」と言う。
ゆっこはみおが本当に偽札を出したと慌て、「終わった!」と泣き崩れる。
警官は偽札はこれだけか?と尋ねると、みおは「偽札じゃないです、リアルなワイロです!」と反論。
みおが何を言っているのか分からない警官はみおのトートバッグを引っ張り、無理やり鞄の中を改めようとするが、みおは反発し「この鞄親戚のだから!」とわけが分からない言い訳をする。
警官は鞄を取り上げ中身を改めると、鞄の中にはみおの描いたBL漫画の原稿が入っていた。
警官とゆっこは呆然とし、みおは叫び声を上げる。
BGMが突然重苦しいものに変わり、みおは警官に近づきその胸目掛けて重い一撃を入れる。
警官はこの一撃で気絶。
警官の持っていた原稿が舞い散り、みおはジャンプして原稿を一枚一枚回収するが最後の一枚はゆっこが持っており、原稿の絵を見てしまう。
描いてある内容に心神喪失になるゆっこに、みおはゆっくりと近づき残りの原稿と鞄を足元に置き、ゆっこに足技を仕掛ける。
ゆっこは気絶し、ゆっこの持っていた原稿がヒラヒラ舞い、みおはそれを掴む。
すると通りかかったジェントルマン(モブキャラ)が、何故か地面に置いてあった原稿に興味を示し読もうとする。
みおは瞬時に反応しジェントルマンのお腹に蹴りを入れ、ジェントルマンは気絶。
みおが原稿の枚数を数えるとまたも足りず、後ろを見ると山羊が原稿をモシャモシャ食べている。
例に漏れず、みおは山羊にも容赦なく足技を仕掛ける。
みおの周りはゆっこ・警官・ジェントルマン・山羊が気絶する地獄絵図のようになり、絶句したみおはその場から立ち去る。
みおと入れ違いでやってきた田中はその惨状を見て驚く。
さらに通りかかった笹原によって山羊は笹原コジロウだった事が発覚する。
コジロウはダメージが癒えないのかプルプル震えながら笹原と一緒に帰り、田中は現状が理解できないまま呆然と立ち尽くした。
その夜、みおは自室に引き篭もり頭を抱えた。
お寺で起こった悲劇の連続
お寺の前で待ち合わせをしていたゆっことみおと麻衣。
ゆっこは宿題の粘土の像を持っていて、みおはその宿題が今日までであった事を忘れていた。
みおが「麻衣ちゃんやってきた?」と聞くと、優等生の麻衣が珍しく宿題を忘れていた。
麻衣ちゃんが忘れるなんて一雨くるかもねというゆっこに、一雨どころじゃないよ天変地異だよと言うみお。
その瞬間、突然引くほどの土砂降りの雨が降り出す。
三人とも体も持ち物も全てずぶ濡れになり真顔になる。
真顔のままの三人は、お寺の境内で雨宿りをする。
ゆっこ(真顔)は賽銭箱に五円玉を入れようと投げるが、賽銭箱に干してあった麻衣のずぶ濡れになった本に当たって弾かれ、五円玉は床の隙間に挟まる。
ゆっこが鈴の緒を鳴らすと鈴が外れて頭に直撃、その衝撃でゆっこの足元の床が抜け落ち、ゆっこの上半身が埋まる。
鈴はゆっこの後ろに居たみお(真顔)の頭にも辺り、やはりその衝撃でみおの座っていた床も抜け落ちる。
みおの足が横にあったゆっこの宿題の粘土像に当たり、粘土像は地面に落ち、みおはお尻が床に埋まる。
みおに当たった鈴が方向を変えて麻衣(真顔)のほうに飛んでいき、麻衣はそれを避けるも、鈴は麻衣の横にあった柱に当たりその衝撃で置くにあった襖が倒れて麻衣の頭に直撃。
流れるような惨事に三人は真顔のノーリアクション。
そこに帰ってきた住職がその惨状に驚き、「お前ら、うちの寺に何するつもりじゃ!賽銭泥棒!」と近づいてくるが、足元に落ちていたゆっこの宿題の粘土像を踏みつけ転倒。
その衝撃で住職の頭ギリギリの所に鳥居が倒れてくる。
「祟りじゃ!」と震える住職は頭ごなしに「寺から出て行け!」と叫ぶと、寺の屋根が飛んで行く。
それでもゆっこたちは真顔のノーリアクションで、「らしく行こう」と思うのであった。
はかせと犬
はかせは坂本の首に縄を巻きつけ、お散歩しようと家を出る。
入れ違いになのが学校から帰ってきて、これから家に友達が来る事をはかせに告げた。
はかせが坂本を引きずりながら歩くため、縄が首に食い込んで死にそうになる坂本。
望みをかなえてやるから直ぐにこの縄を外せと騒ぐが、はかせはまったく坂本の話を聞いていない。
するとはかせは道端で2匹の犬(と犬の散歩中の麻衣)と遭遇する。
はかせは犬が大の苦手なため、顔を真っ青にして震えだす。
「坂本、犬だ。噛まれるかもしれない」とはかせが坂本に話しかけると、はかせ同様犬が苦手な坂本も汗だくになりながら震えている。
坂本は紐が付いてるんだから大丈夫だというが、なんと2匹とも紐が外れて元気良く動き回っている。
坂本とはかせは「逃げよう!」と道を戻ろうとするが、紐の外れた犬に先回りされ道を塞がれてしまう。
坂本は慌てながらも飼い主に言って紐に繋いでもらおうと提案するが、飼い主である麻衣はその場からいなくなってしまった。
何か策は無いか!?と慌てた2人。
はかせのポケットにはグミが1つ入っていたためそれを犬が食べてる間に逃げようと言い、グミを犬の所へ投げるが一口で食べてしまい全く逃げる隙は無い。
ならば、はかせが得意の発明で何か逃げる道具を作れば良いのでは?と坂本は言うが、道具を作る道具が無い。
こうなったらもう煮るなり焼くなり好きにしろ!と地面に大の字に倒れる坂本。
一方のはかせは、煮る+焼く+好きにしろ=「ごちそう」と解釈してその場で泣き始めてしまう。
するとそこにゆっことみおが現れる。
2人ははかせと、特に坂本を見るとはしゃいで坂本をなでなでするが、はかせはそれどころでは無いと2人に訴える。
ゆっこはこんな大人しい犬は噛まないと楽観的に答えるが、はかせはそれが信用できない。
ゆっこはならお手本を見せてあげると言い、「お手」と犬に手を差し出す。すると犬は当たり前のようにゆっこの手に噛み付いた。
オーバーすぎるゆっこのリアクションにはかせは震え上がり、みおは「近づかなければ噛まれないから」とはかせを宥め、一緒になのの家に行こうと言う。
しかしその矢先、近づいてないにも関わらずみおは足を犬に噛まれ、ゆっこと同じオーバーリアクションで痛がった。
はかせが涙目で震えていると、麻衣が帰って来る。
はかせは飼い主である麻衣にちゃんと紐つけなきゃダメだと怒るも、麻衣は事態を把握しておらず、怒る博士に買って来たばかりのサメチョコ(サメの形のチョコ菓子)をあげ、犬と一緒に去っていった。
サメが好きなはかせは喜び、坂本は思い出したかのように縄を解くように言い、サメチョコを貰って喜んでいたはかせは素直に紐を外そうとする。
しかし結び目が固くてはかせの手に結んであった紐がとれず、ゆっこに解いてと頼む。
ゆっこは先ほど犬に噛まれた状態のまま地面に倒れており、はかせの呼びかけにも応えなかった。
すると物凄い勢いで2匹の犬(バディとコバディ)が走ってきて、驚いたはかせは自宅まで走って逃げた。
家についたはかせはチョコを貰った事で犬の事は忘れ、坂本もすっかり存在を忘れられ首を吊り気絶。
なのは自宅に来るはずだったゆっことみおの到着が遅いと心配するのだった。
一方、バディとコバディはみおとゆっこにドンマイと言わんばかりに手を置いて慰め、バディたちを追って来た飼い主のきよしがその状況を飲み込めずに見守っていた。
そこへきよしの祖父ジェントルマン(偽札の時みおに倒されたジェントルマンと恐らく同一人物)が現れ、きよしに対し「ひろし…」と何度も呼びかけながら人と動物の絆について説いた。
きよしは驚いた顔で祖父を見つめながら、「お爺ちゃん…『きよし』だよ」と言った。
囲碁サッカー
桜井と高崎は、高崎が囲碁サッカー部の顧問になるかどうかをかけて、囲碁サッカーで勝負するという。
強い熱意を抱いていた桜井は、部長の大工に審判をして欲しいと申し出る。
囲碁サッカーのルールなど分からない大工であるが、桜井曰く以前貸した囲碁サッカーの入門書を読めば分かるという。
実は入門書をまだ読んでいなかった大工は、勝負が始まってもどういった状況なのか理解できないでいた。
すると小木が現れ、入門書を読んだって分からない、何故なら2人とも初めから禁じ手を使っていると解説を始めた。
小木は「(高崎の)真っ直ぐ伸ばした手、あれが囲碁基盤の足とするならば、対面の(桜井の)あの構えは碁石!一見相性は良さそうに見えますが、足に挟んだボールが曲者。私の推測ですがこの2人、太陽になろうとしている…!」と語る。
大工(と視聴者)は「何言ってるのかさっぱり分かんねぇ!」と思う。
すると高崎がポーズを変え、小木は「まずい!」と焦り碁石を両手に持ちながら「ビーラブド!」と叫んだ。
もう、何がなんだか全く分からない。
「日常」を全話見ても原作コミックを全巻読んでも何もわからない、それが囲碁サッカー。
『日常』の主題歌
OP(オープニング)
ヒャダイン:「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
作詞・作曲・編曲:前山田健一
歌:ヒャダイン
ヒャダイン:「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」
「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」
作詞・作曲・編曲:前山田健一
歌:ヒャダイン
エンディングテーマ
佐咲紗花:「Zzz」
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目次 - Contents
- 『日常』の概要
- 『日常』のあらすじ・ストーリー
- 『日常』の登場人物・キャラクター
- 1年Q組
- 相生 祐子(あいおい ゆうこ)
- 長野原 みお(ながのはら みお)
- 水上 麻衣(みなかみ まい)
- 安中 榛名(あんなか はるな)
- 中之条 剛(なかのじょう つよし)
- 田中(たなか)
- 2年P組
- 笹原 幸治郎(ささはら こうじろう)
- 立花 みさと(たちばな みさと)
- 囲碁サッカー部
- 大工 健三郎(だいく けんざぶろう)
- 関口 ユリア(せきぐち ユリア)
- 桜井 誠(さくらい まこと)
- 小木(おぎ)
- 教員
- 東雲(しののめ)
- 邑楽 耕介(おうら こうすけ)
- 桜井 泉(さくらい いずみ)
- 高崎 学(たかさき まなぶ)
- 中村 かな(なかむら かな)
- 東雲研究所
- はかせ
- 東雲 なの(しののめ なの)
- 阪本(さかもと)
- その他
- 中之条の父
- バディとコバディ
- 『日常』の名シーン・名場面
- 命を燃やせ
- 「焼きそばだよ!!」
- 校長と鹿
- 偽札疑惑
- お寺で起こった悲劇の連続
- はかせと犬
- 囲碁サッカー
- 『日常』の主題歌
- OP(オープニング)
- ヒャダイン:「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
- ヒャダイン:「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」
- エンディングテーマ
- 佐咲紗花:「Zzz」
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