日常(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『日常』とは、あらゐけいいちのギャグ漫画、及び2011年に京都アニメーションで製作されたアニメーション作品。2012年にはNHKで再放送された。原作漫画は2015年に完結。時定高校に通う「相生祐子」「長野原みお」「水上麻衣」「東雲なの」などのキャラクターを中心に日常を描いた作品。日常と言うタイトルでありながら日常では起こらないような、シュールで疾走感のあるギャグが描かれる。

『日常』の概要

「日常」とは、あらゐけいいちのギャグ漫画。全10巻。
2011年に京都アニメーション製作でアニメ化された。全26話。
2012年にはNHKで12話分に再編集した「日常 Eテレ版」が放送された。
民法で放送されたアニメがNHKで再放送されるというケースが非常に稀で、反響が大きかった。

日常というタイトルとは反して、非日常的な「そんな事起こらないだろう」と言う様な奇抜でシュールなネタが多い。
原作版の方がややシュールさが多く、アニメ版はやや可愛い寄りになっている。
時間軸の概念はあまり無いように感じられる作品であるが、原作コミック最終回ではキャラクター達が大人になった姿で登場する。

時定高校を舞台に、明るくてアホな「相生祐子(通称ゆっこ)」、普段は常識人であるが暴走した時のふり幅の広い「長野原みお」、マイペース且つミステリアスな「水上麻衣」、実はロボットの「東雲なの」を中心に起こるシュールな日常を描く。
原作もアニメも主人公は定かでは無いが、アニメ版では祐子が特にメインとして扱われている。
彼女達のほかにも個性の強いクラスメイト、謎の部活囲碁サッカー部、教師陣、なのを作った「はかせ」など様々なキャラに焦点が当たる。
日常と言うよりはもはや異常とも言えるような、疾走感溢れるシュールな短編ギャグ編成される。

原作コミックとアニメではなのの入学時期が異なり、原作では最初っから学校に在籍しているが、アニメでは途中(14話)から学校へ入学する。

『日常』のあらすじ・ストーリー

時定高校に通うゆっこは、友人のみおと麻衣と何でもない(が、確実に少しおかしい)日常を過ごす。
一方ゆっこと同じ年頃の容姿を持つ(実年齢は1歳)の東雲なのは学校に憧れを持っていた。
なのはロボットである上に、なのを作ったはかせがなのと離れたく無いと言う理由で学校には行っていなかった。
はかせはなのの気持ちを察し学校へ行くのを許可し、満を持して学校へ通うようになる。
しかし背中に付いたネジ回しを取ることが出来ないため、皆から背中がどうなっているのか不思議がられる。
なのは次第にゆっこ達と仲良くなり、ゆっこ・みお・麻衣・なのの4人で行動するシーンが見られるようになっていく。
ゆっこはなのがロボットである事に気づくが、なのがロボットであっても気にせずになのを受け入れた。
そして最終話ではゆっこ・みお・麻衣達が東雲家に行き、はかせ達と共になのの誕生日をお祝いした。

『日常』の登場人物・キャラクター

1年Q組

相生 祐子(あいおい ゆうこ)

CV:本多真梨子

通称「ゆっこ」。
お調子者且つおバカさんでオーバーリアクションのムードメーカーで主役のようなポジション。
運動神経は良いが勉強は嫌い。
絵心は無く、アゴのとんがったシュールな絵を描く。
ボケでもありツッコミでもあり、突拍子も無い事を言い出したりオヤジギャグをしつこく言う。
みおや麻衣と仲が良くよく三人で一緒にいる。
なのの事はロボットだと気づいているが、一人の人間として接している。
はかせからはとても懐かれている。
性格は比較的大らかで器の大きな面があるが、直接バカと言われると怒る。
また一度熱くなると後に引けない性格でもあり、みおとは時折喧嘩することもある。
何故か「スラマッパギ」(インドネシア語で「おはようございます」)という挨拶をし、麻衣やみおに無視される。
小さい頃の将来の夢はエリマキトカゲだった。
新種の動物を見つける才能がある。

最終回で大人になった姿が映った時は海外に居て、頭にターバン、手に扇、動物を従えて登場した。
これがどういうことなのはか触れぬまま連載は完結した。
人気ランキング第3位。

長野原 みお(ながのはら みお)

CV:相沢舞

ゆっこの親友。
ゆっこからは「みおちゃん」と呼ばれ、ファンからは「ちゃんみお」(ゆっこが一度だけ言った呼び名)と呼ばれる。
基本的には常識人で大人しい性格であるが、何かのきっかけで一度スイッチが入ってしまうと誰よりも大暴走する。
作中で顔芸が一番多いキャラクターでもある。
ゆっことは勉強が得意でスポーツが苦手。特にルールがあるものは混乱して動けなくなる。
しかし暴走すると恐ろしい速さで疾走したり、物理的に周りの人間を倒して行ったりもする。
実はボーイズラブを好む腐女子で、自作でBL漫画を描いている。
本気で漫画家なろうとしていて、「長野原大介」というペンネームで投稿している。
腐女子であることも漫画を描いてる事も周囲に隠していて、バレそうになると挙動不審になり、最初はお金で解決しようとし、それがダメなら実力行使に出る。
しかしバレてしまった後はゆっこ達に打ち明け、漫画を描く手伝いをしてもらったりもするようになった。
先輩の笹原に片想いをしており、笹原が絡むのもみおが暴走するきっかけの1つ。
笹原に対して夢を見ていて、乙女チックな妄想をしている。
笹原が別の女の子と一緒に居るとドキマギし、特に笹原の同級生みさとが仲良さそうにしていた時はショックが大きすぎて、学校の窓を割って外へ走り去った。
みおの頭についてる木製の髪留めは、古代兵器を復活させるアイテム「ウッドキューブ」としてユッコの夢の中に度々登場する。
次第に髪留めだけではなくみお本人も夢に登場するようになる。
みおの髪の部分は「しっぽ」と呼ばれ、ユッコの夢の中ではチアリーダーの持つポンポンとして出てきた。

最終巻で大人になった姿で出てきた時は、イラストレーターになっていた。
人気ランキング第5位。

水上 麻衣(みなかみ まい)

CV:富樫美鈴

ゆっことみおの親友。
優等生で頭が良く、無表情で無口と言うミステリアスな女の子。
いつも本を読んでいたり寝ていたりする。
独特な空気感を持っていて、非常にマイペースな性格。
大人しそうな見た目に反し、いつどんな時でも唐突に大きなボケをし、周りを翻弄する。
言われた事を言われた通りにはやらないなど、予想外の行動で周りを取り乱させる事に長けているが、本人はいたってマイペースで取り乱すことは無い。
そういった行動から、みおからは「麻衣ペース」とも言われる。
様々な事を卒なくこなし、腕相撲ではゆっこを一瞬で倒したり、絵を描くのも非常に上手いが画風はかなり個性的。
仏像が好きで、校長から貰った木製の弥勒菩薩像を大事にし、自ら仏像を彫ることが出来る。
麻衣のキャラクターソングにも「麻衣の涙の阿弥陀如来」というタイトルの曲がある。
ゆっことは同じ中学出身。
アラスカからの帰国子女で(と本人は言っているが真相は不明)中学三年のときにゆっこの居るクラスに編入した。
内気でなかなか友達が作れない麻衣であったが、ゆっこが気さくに話しかけて仲良くなった。
小さな子供が好きで、なのの家へ行った時はサメが好きなはかせにサメの絵をプレゼントしたり、どうにかはかせと仲良くなろうとしていた。

最終話で大人になった姿が登場した時には保育士をしていた。
人気ランキング6位。

安中 榛名(あんなか はるな)

CV:佐土原かおり

頭につけている大きな赤いリボンが特徴の女の子。
口癖は「えー!?」。
常識人であるが、それ故になのか何かと理不尽な目に合う。
先生からリボンが大きすぎると指導された時は、手をウサミミのようにして「ぴょん♪なんて」と言って誤魔化した。
そのポーズが可愛らしかったことから、安中さんというと手をウサミミにいているイメージが一般的に広まる。
「安中榛名」と言う名前は群馬県のJP東日本北陸新幹線の駅の名前。
またフルネームはゲームで明らかになり、それまでは「安中さん」と呼ばれていた。

人気ランキング12位。

中之条 剛(なかのじょう つよし)

CV:山本和臣

金髪でモヒカンヘアーの男の子。
田中と仲が良い。
モヒカンは「横から髪が生えない体質」を親から遺伝してしまったもの。
至って好青年であるが、この髪型のせいで不良と勘違いされる事もある。
安中さん同様理不尽な目に合うキャラで、何度かスキンヘッドになってしまった。
将来は科学者になるのが夢で、幽霊などの非科学的な事を信じない。
非科学的な事を否定するために、恐山へ行ってイタコに会い口寄せさせてみたり、近所の寺に訪問し悪魔憑きを装ったりした。
そして「人は誰でも悪霊になれる」という名言を生んだ。
実家は大福屋で、継がせようとする父親に対して反抗をしている。

人気ランキング14位。

田中(たなか)

CV:山口浩太

アフロヘアーの男性生徒。中之条の友達。
お調子者な性格で、アフロヘアーの中にはドラ焼きが入っていることも。
実はアフロヘアーは地毛ではなくカツラ。
アフロヘアーが鳥の巣になってしまったこともある。
霊媒体質。

人気ランキング12位。

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@yuyayuya8

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