ソーシャル・ネットワーク(The Social Network)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ソーシャル・ネットワーク』は2010年に公開された、デヴィッド・フィンチャー監督によるアメリカの伝記ドラマ映画である。本作品はベン・メズリックの著書『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』を映画化したもので、マーク・ザッカーバーグが世界最大のSNSサイト「Facebook」を設立する過程を描く。
多くの評論家から肯定的に評価され、第83回アカデミー賞の編集賞・作曲賞をはじめ、数々の賞を受賞した作品。

『ソーシャル・ネットワーク』の概要

『ソーシャル・ネットワーク』は2010年9月24日アメリカ公開され、翌年の2011年1月15日に日本公開された、伝記ドラマ映画。世界最大のSNSサイト「Facebook」の設立とそれに伴う訴訟を描いた作品。原作はベン・メズリックの著書『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』。監督は『エイリアン3』『ベンジャミン・バトン』など手がけたデヴィッド・フィンチャー。「Facebook」創業者のマーク・ザッカーバーグを『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』におけるヴィランのレックス・ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグが演じるほか、『アメイジング・スパイダーマン』で主役を演じたアンドリュー・ガーフィールド、『TIME/タイム』主演のジャスティン・ティンバーレイクなどが出演している。
本作品は評論家の反応が大変良く、Rotten Tomatoesでは平均点が10点満点で9.0点となった。観客の受けもよく、興行成績は北米2771館で封切られ、公開初週末3日間で2244万5653ドルを稼いで初登場1位となった。

2003年秋、ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは、恋人に振られたことでハーバード大学のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、女の子の顔の格付けサイト「Facemash」を立ち上げる。それをきっかけにマークはの優れたプログラミング能力が日の目を見始める。

『ソーシャル・ネットワーク』のあらすじ・ストーリー

「Facemash」

2003年、ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、高校時代から腕利きのプログラマーであった。とある日、ガールフレンドのエリカ(ルーニー・マーラ)と酒の席で口論になり、別れることに。やけになったマークはブログに彼女の悪口を書いた。そこからアイデアを閃き、ハーバード中の寮の名簿をハッキングし、女子学生たちの写真を並べてランク付けするサイト「Facemash」を立ち上げる。するとサイトはあっという間に話題が広がり、たった2時間で22,000アクセスに達し、4時間で大学のサーバをダウンさせてしまう。これが世界最大SNS“フェイスブック”の始まりだった。

「Facebook」の立ち上げ

2004年、ボート部に所属するエリート学生の双子のウィンクルヴォス兄弟とその友人のディヴィヤ・ナレンドラに声を掛けられる。3人はマークの優れたプログラミング能力に目を付け、女性に出会うことを目的としたハーバード大学の学生専用コミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の立ち上げ協力を依頼する。しかしこれにヒントを得たマークは親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)に、1000ドルの出資とCFO(最高財務責任者)への就任を頼み、ウィンクルボス兄弟らとの接触を避けながらサイト制作を行い「The Facebook」を立ち上げてしまう。
気付いたウィンクルボス兄弟らは弁護士を介しアイデア盗用でマークを訴えようとしたが思い留まり、マークは利用者をさらに増やしていくのだった。

その頃、Napsterの設立者であるショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、偶然目にした「The Facebook」に興味を持ち、サイトを通じてマークたちに連絡を取る。NYへスポンサーを探しに来たマークとエドゥアルドは、ショーンと面会しカリフォルニアに来るように持ちかけられる。また、ショーンのアドバイスにより「The」をとって「Facebook」となる。

その後マークはスタッフを増やしサーバーを増設、ショーンは次々に投資家とのミーティングを準備。その行動にエドゥアルドは自分の知らぬ間に次々と事が進んでいることに激怒してしまい、会社口座を凍結することを決意するがマークの怒りに触れる。フェイスブックの売りは絶対にサーバーダウンしないのが売りであるのに、口座を凍結すればサーバーの維持が困難になる…利用者を失望させてはならない、とエドゥアルドを批判する。そしてショーンの働きかけもあり、出資者が見つかって事なきを得る。

新規株発券に伴い、エドゥアルドの株保有率は30%から0.03%程度にされそうになり、再び激怒。エドゥアルドは創業者としての権利を主張、マークを告訴。やがてウィンクルボス兄弟も「アイデアを盗用された」と言い、マークを告訴するに至り、こうしてマークは2つの訴訟を抱えることとなってしまう。

そんな中、マークは「Facebook」を守ることを優先し、弁護士から「あなたにとってはスピード違反の金額と変わらない」と示談を勧められたマークは、2つの訴訟を示談で決着をつける。
そして映画はマークが「Facebook」で別れた恋人のエリカに友達申請を行うところで幕を閉じる。

『ソーシャル・ネットワーク』の登場人物・キャラクター

マーク・ザッカーバーグ(演:ジェシー・アイゼンバーグ)

出典: zeroxone.flier.jp

吹替:武藤正史
アメリカ合衆国のプログラマーであり、実業家。
高校時代から才能のあるプログラマーだったが、人付き合いは苦手だった。
そのため彼女のエリカにはフラれ、またその才能ゆえに周りの人たちともうまくかみ合わなくなっていく。

エドゥアルド・サベリン(演:アンドリュー・ガーフィールド)

吹替:小松史法
マーク・ザッカーバーグとともにFacebookを立ち上げた、Facebookの共同創業者&CFO(最高財務責任者)。
しかしのちには創業者としての権利を主張しマークを訴訟することとなる。

映画『ソーシャル・ネットワーク』はエドゥアルドの手記を元に製作されている。

ショーン・パーカー(演:ジャスティン・ティンバーレイク)

吹替:浪川大輔
音楽ファイル共有サービスNAPSTERの創業者。
マークに多大な影響を与え、Facebookの初代CEOを務めた。

ウィンクルボス兄弟(演:アーミー・ハマー)

吹替:四宮豪
エリート双子兄弟、「キャメロン・ウィンクルヴォス」と「タイラー・ウィンクルヴォス」。
次期オリンピックにも出場が期待されるボート部のトップである。
一度は思い留まるものの、Facebookが巨大化している事実を知るとマークへの訴訟を決意する。

アーミー・ハマーの一人二役の演技にも注目。

エリカ・オルブライト(演:ルーニー・マーラ)

吹替:久嶋志帆
マークの元恋人。

実際には存在しない人物であり、映画『ソーシャル・ネットワーク』のオリジナルキャラクターとなる。

クリスティ・リン(演:ブレンダ・ソング)

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