アカギ〜闇に降り立った天才〜(福本伸行)のネタバレ解説・考察まとめ

『アカギ〜闇に降り立った天才〜』とは、福本伸行による麻雀漫画。「別冊近代麻雀」(1991年7月号)にて連載開始。その後「近代麻雀」に移行した。「天 天和通りの快男児」に登場する「伝説の雀士」赤木しげるを主人公とするスピンオフ作品。若き日のアカギが不良グループ同士の抗争事件の後、身を隠すためまぎれ込んだ雀荘で麻雀と出会い、幾多の名だたる代打ち雀士たちとの勝負を経て、究極の敵、鷲巣巌との決戦に至るまでが描かれる。

借金をチャラにする300万円を手に入れ安堵する南郷を尻目に、獲得したばかりの300万円をそっくりそのまま乗せて、更なる勝負を申し出た際のアカギの言葉。
勝ち色が濃い時には守りに入らず躊躇なく「むしれるだけむしる」勝負師としてのアカギの姿勢を象徴している。

「狂気の沙汰ほど面白い…!!」

市川とのロシアンルーレットの際、アカギが発した言葉。
「無意味な死」にこそギャンブルの本質を見るアカギのキャラクターが表現されている。

「奴は死ぬまで保留する…」

再戦の申し出にも両手を失うリスクを受け止めることができず、言葉を失い立ち竦む浦部を回想しながらアカギが言った台詞。
「答え」を先送りして今を薄めて生きる自分と浦部を重ねる治を通じて、唯一「今」に対する純度の高さを維持し続けるアカギの特異性を浮き立たせている。

「焼かれながらも…人は…そこに希望があればついてくる…!」

鷲巣麻雀1回戦終了時、失った血液600CCを補充するチャンスがあるにもかかわらずそれを固辞する際にアカギが放った一言。
自らの死の可能性を傍らに置き演出することで、後一押しで寄り切れるという希望をより信憑性のあるものに仕立てている。相手を取り逃がさないために、文字通り命を張ることで完成させるアカギの戦略を表した言葉。

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@lilyz6

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