さよなら絶望先生(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『さよなら絶望先生』とは2005年から2012年まで『週刊少年マガジン』で連載された久米田康治によるコメディ漫画及びアニメ作品である。教師・糸色望は期待あふれる始業式の日に首つり自殺を図る。そこへ通りがかったポジティブ少女、風浦可符香に出会い助けられる。その後、新しく担任となったクラスに行くと自分の命を助けた少女はそのクラスの生徒だった。ネガティブ思考の教師と問題児ばかりの集まった教室で繰り広げられる痛烈な風刺コメディ。

小節 あびる(こぶし あびる)

CV:後藤邑子
動物の尻尾好きという偏愛を持つ少女。動物と戯れることが好きで、生傷が絶えず、いつも包帯をしている。そのため父親によるDV疑惑が浮上したが、その疑いはいまだ晴れていない。

日塔 奈美(ひとう なみ)

CV:新谷良子
普通。とにもかくにも至って普通。通常ならキャラとして成り立たないごくごく普通な少女なのだが、問題児の多いクラスにおいて、普通というキャラクター性が際立つという不思議な現象が起こっている。何をやらせても普通で、何を語らせても一般論ばかりを言っている。

『絶望先生』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

最終話で明かされた伏線

漫画『さよなら絶望先生』の最終話にて、風浦可符香についての秘密が明かされている。それは風浦可符香という人物は存在していなかったというものだった。

では漫画に登場していた風浦可符香とは誰なのだろうか。実は『さよなら絶望先生』でたびたび展開される回想シーンで、赤木杏という少女が出てくる。そして登場する女生徒たちはみな、この赤木杏という人物からドナー移植を受けていたのだ。その移植された臓器に宿る記憶が、他の女生徒たちの誰かに赤木杏なる人物を演じさせ、赤木杏という人物の幻覚を見ていたのである。

赤木杏が風浦可符香という名前で認知されているのは、臓器移植を受けていた女生徒たちは臓器提供者について風浦可符香という仮名で聞いていたからだ。

メディア展開

『さよなら絶望先生』はアニメ化されている。大槻ケンヂによるオープニング主題歌が話題になった。エンディングは出演した声優たちによって歌われている。そちらも有名になったのか、キャラクターたちの性格や特性を歌った曲も作られ、いくつかのアルバムが発売されている。曲もアニソンの枠を越えたクオリティの高さになっており、声優たちの歌唱力も驚くほど高い。

一方制作会社は納期破りの常習犯としても知られており、ネット配信開始時間が大幅に遅れたりTV放映延期などのありえない事態もたびたび引き起こしている。『絶望先生』のOPも未完成のまま発表したこともあった。
おそらくキャパ以上に作品数を抱え込んでしまっていることも原因と考えられている。
普通ならこれで干されるところだが、良くも悪くも独特の雰囲気の作品や熱狂的なファンを持つ作品も作るため、ファンからはブーイングは出るもののそれで通ってしまっていた。

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作品レビューと感想

『さよなら絶望先生』のまとめ

『さよなら絶望先生』(全30巻)は時事ネタや風刺性で話題になったギャグ漫画だ。個性的過ぎるキャラクターが引き起こすドタバタの大騒動が作品の魅力になっている。また、単行本の表紙裏などに書かれているありもしないデタラメな「前巻までのあらすじ(これは第1巻から前巻がないのにも関わらず掲載されている)」や、古典文学をパロディにした「絶望文学集」なども魅力のひとつだ。

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