ベンサム／Mr.2／ボン・クレー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

マスカラブーメラン

自身のマスカラを外して相手に投げつける技。”ブーメラン”と名につくように、一定距離飛ぶとカーブして戻ってくる。切れ味が鋭い。

あの夏の日の回想録（メモワール）

オカマ拳法の中でも高い威力を誇る大技。つま先を軸に体を回転させたまま相手に突進し、蹴り払う。

あの冬の空の回想録（メモワール）

「あの夏の日の回想録（メモワール）」の派生技。高いところから空中に飛び出し、落下の勢いを上乗せして相手に攻撃する。

爆撃白鳥（ボンバルディエ）

普段背中に背負っている白鳥の首のオブジェをつま先の装着し、その白鳥のクチバシで突き刺すような攻撃を行う技。見た目は完全にふざけているとしか思えないが、威力は抜群。民家の石壁に穴を開けるほどのパワーを持っている。

あの秋の夜の夢の二度見

ものすごい速さと勢いで二度見するという技。オカマ拳法の一つとのことだが、どのような場面で使うかが想定できない、存在意義が不明な技である。本編では、大監獄インペルダウンで、牢屋の外を走るMr.3／ギャルディーノを見つけた際に使用した。

お控え・ナ・鞭打（フェッテ）

空中から足を振り下ろして相手に強い打撃を食らわせる技。大監獄インペルダウンで獄卒獣ミノタウロスを相手に使用した。

ベンサム（Mr.2／ボン・クレー）の来歴・活躍

アラバスタ編

麦わらの一味との出会い

アラバスタ王国の王女ビビと麦わらの一味の抹殺に失敗したMr.3。Mr.0より彼の始末を命じられ、Mr.3を探し、愛船スワンダ号で海に出ていたMr.2ボン・クレー一行。時を同じくして、トニー・トニーチョッパーを仲間に加え、ドラム島よりアラバスタへ向かっていた麦わらの一味。ルフィとウソップは、カルガモのカルーをエサに釣りをしていた。前方に見える蒸気（ホットスポット）を抜けると、オカマが釣れていた。これがMr.2ボン・クレーとの出会いである。ここではこのオカマが『バロックワークス』のオフィサーエージェント『Mr.2ボン・クレー』とは気が付かず、Mr.2ボン・クレーもまた、一行が『王女ビビと麦わらの一味』であることに気が付かなかった。「迎えの船が来るまでの余興」と称し、マネマネの実の能力を披露するMr.2ボン・クレー。ルフィ、ウソップ、チョッパーの3人とすっかり意気投合する。能力を披露した際、一瞬ビビの父であるアラバスタ王国の国王、コブラに変身し、ビビは異変を感じるも、迎えのスワンダ号から部下が『Mr.2ボン・クレー様』と声をかけるまで気が付かなかった。この余興でルフィ、ウソップ、チョッパー、ゾロ、ナミの5名をコピーされてしまう。なお、この時サンジとだけは会っていない。

アルバーナ南ブロック ポルカ通りの戦い【VSサンジ】

国王軍と反乱軍の衝突を止めるべく、決戦の地、首都アルバーナへと向かう一行。それをアルバーナ西門にて、Mr.1、ミス・ダブルフィンガーペア、Mr.4、ミス・メリークリスマスペア、そしてMr.2ボン・クレーが待ち構える。
ビビを突破させるため、ゾロ、ナミ、チョッパー、ウソップ、ラクダのマツゲは全員同じマントを纏い、それぞれ超カルガモ部隊の背に乗り撹乱する。Mr.2・ボン・クレーはウソップ＆マツゲを追い、2人を倒した後、ウソップに変身しビビの元へ。ビビを庇い、傷ついたカルーを見て「そのトリはもうダメだ。」と言うウソップを偽物と見抜いたビビ。その頃、ウソップ達を乗せていた超カルガモ部隊のイワンXから助けを求められたサンジがビビの危険を察知する。カルーの頑張りもあり、間一髪のところでビビ、Mr.2ボン・クレーの元へ追いついたサンジ。ここから2人の戦いが幕を開ける。

戦いはほぼ互角。サンジの蹴り技をオカマ拳法の蹴り技で応戦するMr.2ボン・クレー。サンジの必殺技『ムートン・ショット』を同じく必殺技『白鳥アラベスク』で返した後、Mr.2ボン・クレーは『マネマネ』の力を発動。仲間であるウソップに変身し、友情を盾にサンジの攻撃を封じようとする。しかし、カマわず顔面に蹴りを入れて見せるサンジ。「人は心だろうが！！！」と言い放つサンジに対し、「粋！！！」と感心しつつ、他の友達を並べてみても意味はなさそうねいと呟きながらナミに変身した瞬間、サンジの目があからさまにハートになったことに気づく。「バカねい…」と言い、不敵な笑みを浮かべる偽ナミ。ここからサンジは防戦一方を余儀なくされる。だが、攻撃を受ける瞬間、サンジはあることに気が付く。
「お前、ナミさんの体のままじゃオカマ拳法使えねェんだろ」。
図星をつかれたMr.2ボン・クレーは目をパチクリ。日々レッスンを重ねた自身のしなやかバティーがなければオカマ拳法は操れないと認める。そしてオカマ拳法その『主役技（プリマ）』を発動。トゥーシューズが白鳥の頭に変化。本人曰く、向かって右がオスで左がメスらしい。この状態で繰り出すオカマ拳法はより強力になり、しなる首に鋼のクチバシを携えた蹴りは、一点に凝縮された本物のパワー。一発の蹴りがライフルに匹敵するほどの威力となる。すさまじい破壊力と、しなる首のリーチに苦戦するサンジ。しかし、リーチが伸びた分、一発目をしのげばスピードはサンジに分がある。活路を見出したサンジは『あの冬の空の回想録（あのふゆのそらのメモワール）』を繰り出すべく高々と飛ぶMr.2ボン・クレーに、自身も高く飛び、蹴りの構えを取り応戦。瞬時にナミに変身し回避しようとするも、「おい、左ほほに何かついてんぞ？」と冷静に言うサンジの言葉にひっかかり、「ホントぅ？」とつい左手でほほに触れてしまう。その瞬間、サンジの『肩ロース（バース・コート）』が炸裂。その後、お互い激しい連続技をぶつけ合い、サンジの『仔牛肉ショット（ヴォーショット）』、Mr.2ボン・クレーの『爆弾白鳥アラベスク（ボンバルディエアラベスク）』にて決着。悲鳴をあげ、吹き飛ぶMr.2ボン・クレー。サンジもまた、その場に倒れこむ。しかし、立ち上がったのはサンジであった。

潔く負けを認め、トドメをさすよう促すMr.2ボン・クレー。それに対し、「いい勝負だった…。もうそれ以上言葉はいらねぇハズだぜ…」と手を差し伸べるサンジ。ライバルとの友情の証に涙するMr.2ボン・クレーだったが、サンジはウソップのゴーグルを取り返し、きっちりトドメをさすとスタスタと去って行ってしまうのであった。

＝アルバーナ南ブロック ポルカ通りの戦い＝ 勝者サンジ 戦利品”小さな友情”

アラバスタ出航

決戦を終え、アラバスタを出航する際、ゴーイング・メリー号に乗って待ち構えていたMr.2ボン・クレー。しかし敵意はなく、アラバスタを囲む軍艦からルフィ達の船を守りつつ、追っ手（海軍）から逃げるため、一味と手を組もうと持ち掛ける。だが、海軍に囲まれ危険な中、ビビを迎えに行こうと再び岸に船を寄せようとする一味に心を打たれ、自身と部下を囮に海軍本部大佐『黒檻のヒナ』に挑んでいく。

インペルダウン編

再会

アラバスタ出航時、麦わらの一味の囮となったMr.2ボン・クレーは、『大監獄インペルダウン』に収容されていた。
エースの公開処刑を阻止するべく、インペルダウンへ潜入したルフィ。LV.3 飢餓地獄にて、監修達に追われているところ再会する。エースを助けるべく、LV.5（実際に収容されていたのはLV.6）へと地下へ進みたいルフィに、自身もLV.5に会いたい人がいるため、一緒に行こうと持ち掛ける。