Duran Duran(デュラン・デュラン)の徹底解説まとめ
Duran Duran(デュラン・デュラン)とは、1978年、イギリス、バーミンガムにて結成されたバンド。1980年代に起きたニューロマンティックムーブメントを代表するバンドとなり、アイドル的なルックスのよさやスタイリッシュなファッションを武器に世界中でブレイクした。1981年「プラネット・アース」でデビュー、84年シングル「ザ・リフレックス」で初の全米No.1に輝く。その後はメンバー・チェンジなどで活動は一時停滞するが、デビュー40周年を超え、これまでのレコード・セールスは1億枚を超える。
01. Someone Else Not Me
02. Lava Lamp
03. Playing With Uranium
04. Hallucinating Elvis
05. Starting To Remember
06. Pop Trash Movie
07. Fragment
08. Mars Meets Venus
09. Lady Xanax
10. The Sun Doesn't Shine Forever
11. Kiss Goodbye
12. Last Day On Earth
サイモン・ニック・ウォレン3頭時代 最後の作品かつファンの間で「売れなかった傑作」と言われている10作目のアルバム。 2000年6月19日にハリウッド・レコードからリリースされた。 1981年から契約を続けていたEMIと別れた後の最初のリリース作品。前作より3年の歳月を経て発表された。90年代に入りより洗練されたファンク / ディスコ・サウンドを追求し、リリカルなメロディも健在、デュラン・デュラン流ヨーロピアン叙情バラードなども冴え渡る作品となっている。
Astronaut / アストロノート
01. (Reach Up For The) Sunrise
02. Want You More
03. What Happens Tomorrow
04. Astronaut
05. Bedroom Toys
06. Nice
07. Taste The Summer
08. Finest Hour
09. Chains
10. One Of Those Days
11. Point Of No Return
12. Still Breathing
ファンが待ち望んでいた奇跡の時が訪れた。
ニック、サイモン、ジョンに加えて、ギターのアンディー、ドラムのロジャーが戻り、19年ぶりに「オリジナル5」が集結。オープニングアクトの「(Reach Up For The)Sunrise」は全盛期のサウンドを現在に蘇らせ、古くからのファンを歓喜させた。
ナイル・ロジャース、ダラス・オースティン、ドン・ギルモアらトップ・プロデューサーを迎えて、上質なエレクトロ・ポップとファンキーなグルーヴを交えたサウンドはまさに80年代と21世紀をクロスオーバーさせた作品。90年代の低迷期を乗り越え、完全復活を果たしたデュラン・デュランの2004年発表のアルバム。
Red Carpet Massacre /美しき深紅
01. The Valley
02. Red Carpet Massacre
03. Nite-Runner
04. Falling Down
05. Box Full O' Honey
06. Skin Divers
07. Tempted
08. Tricked Out
09. Zoom In
10. She's Too Much
11. Dirty Great Monster
12. Last Man Standing
2007年リリースの12作目。2004年に全盛期のメンバー、オリジナル5での復活を果たし『Astronaut』に続く作品として、イラク戦争やアフガニスタン紛争といった、世界の混乱に対する不満を反映したダークで政治色の強いアルバム『Reportage』の制作を進めていたが、レーベル側はヒットを狙える曲がないことを危惧し、一部の曲でティンバランドを共同プロデューサーとして招くことにした。
しかし、その直前にギタリストのアンディ・テイラーが脱退を表明し、最終的には『Reportage』の制作は棚上げとなり、バンドはティンバランドの人脈を迎えて、一からアルバムを作り直すことになった。
ジョン・テイラーは2011年、ティンバランドの起用はレーベル主導だったと主張しており、「とんでもない悪夢だった」「同時期にアンディが出て行ったこともあって、ティンバランドの音作りは、以前の俺達と全然違う物になった」とコメントしている。
そのような中完成した本作であるが、「ナイト・ランナー」と「フォーリング・ダウン」の制作には、ティンバランドのプロデュースでデビューしたミュージシャン、ジャスティン・ティンバーレイクが貢献した。
ネイト・"ダンジャハンズ"・ヒルズやティンバランドといった現代的なダンス・ポップ系プロデューサーと組み、鋭角的でクラブ指向のルーツに立ち返ったのみならず、ジャスティン・ティンバーレイクやネリー・ファータドといったティンバランド人脈の現代的アーティストにも匹敵するほどのサウンドへアップデートされたアルバムとなっている。
All You Need Is Now / オール・ユー・ニード・イズ・ナウ
01. All You Need Is Now
02. Blame The Machines
03. Being Followed
04. Leave A Light On
05. Safe (In The Heat Of The Moment)
06. Girl Panic!
07. A Diamond In The Mind
08. The Man Who Stole A Leopard
09. Other People's Lives
10. Mediterranea
11. Too Bad You're So Beautiful
12. Runway Runaway
13. Return To Now
14. Before The Rain
2010年12月デジタルリリース、2011年3月全米、ヨーロッパリリースの13作目。プロデュースはマーク・ロンソン。『レッド・カーペット・マサカー~美しき深紅~』以来約4年ぶりのアルバム。
1曲目のタイトルトラック「オール・ユー・ニード・イズ・ナウ / All You Need Is Now 」から80年代ニューロマンティックテイスト全開のデュラン・デュランが聴け、全編を通して、初期3枚のアルバムの輝きを想起させる、往年のファンも納得のアルバムとなっている。
ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、エヴァ・ハーツィゴヴァ、ヘレナ・クリステンセン、そしてサイモン・ル・ボンの妻であるヤスミン・ル・ボンの5人のスーパーモデルがPVに出演した「Girl Panic!」も話題になった。
PAPER GODS / ペイパー・ゴッズ
01. Paper Gods(feat. Mr Hudson)
02. Last Night In The City(feat. Kiesza)
03. You Kill Me With Silence
04. Pressure Off(feat. Janelle Monae and Nile Rodgers)
05. Face For Today
06. Danceophobia
07. What Are The Chances?
08. Sunset Garage
09. Change The Skyline(feat. Jonas Bjerre)
10. Butterfly Girl
11. Only In Dreams
12. The Universe Alone
13. Planet Roaring (Bonus Track)
14. On Evil Beach (Bonus Track)
15. Valentine Stones (Bonus Track)
16. Northern Lights (Bonus Track)
1981年のデビューから34年を経て新たにワーナー・ブラザーズと電撃契約を結び発表された2015年リリースの14作目のアルバム。
「ザ・リフレックス」「ノトーリアス」「ワイルド・ボーイズ」等、彼らの代表曲を手掛けた盟友ナイル・ロジャースや現在の音楽シーンの最重要人物であるマーク・ロンソンら超豪華なプロデューサー陣に加え、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテ等の個性派アーティストも多数参加した。
また、マドンナやU2、ビョーク、コールドプレイ等を手がけたマーク・“スパイク"・ステントがミックスを務めている。
先行シングル「プレッシャー・オフ(feat.ジャネール・モネイ)」は、1978年のシックの全米ナンバー1ソング「おしゃれフリーク」やデヴィッド・ボウイの1983年ナンバー1「レッツ・ダンス」、近年ではダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」でも軽快なギターワークを披露した元シックのナイル・ロジャースとのコラボレーション。全盛期のデュラン・デュランとシックのサウンドが完璧な形で融合した奇跡の一曲となった。
FUTURE PAST / フューチャー・パスト
01. INVISIBLE
02. ALL OF YOU
03. GIVE IT ALL UP (feat. Tove Lo)
04. ANNIVERSARY
05. FUTURE PAST
06. VERVET NEWTON
07. BEAUTIFUL LIES
08. TONIGHT UNITED
09. WING
10. NOTHING LESS
11. LAUGHING BOY
12. HAMMERHEAD (feat. Ivorian Doll)
13. INVOCATION
14. MORE JOY! (feat. CHAI)
15. FIVE YEARS(BONUS TRACK)
16. FALLING (feat. Mike Garson)
2021年発表、前作から6年ぶり通算15作目のスタジオ・アルバムプロデューサーにエロル・アルカン、ジョルジオ・モルダー、マーク・ロンソンが参加した。
スペシャル・ゲストとしてピアノにはデヴィッド・ボウイの元ピアニストのマイク・ガーソン、そしてゲスト・ヴォーカルにはリッキ・リー / Lykke Liが参加しており、日本からはCHAIが参加。
また、ブラーのグレアム・コクソンがアルバム収録曲のほとんどでギターをプレイしている。2006年にアンディ・テイラーが抜けて以降、デュラン・デュランには決まったギタリストがいなかった。ベースのジョン・テイラーはこのことについて、「僕らは同じようなフレーズを繰り返させて、ギタリストの良さを殺してしまう傾向がある」「でも、グレアムには自由に弾かせるしかなかった。それくらい彼の演奏は素晴らしかった」と絶賛している。
また、ジョルジオ・モルダーは、70年代のディスコシーンをリードしたり、映画音楽でもヒットを量産した大御所イタリア人プロデューサー。彼は収録曲「ビューティフル・ライズ」や「トゥナイト・ユナイテッド」の共同プロデュースを手掛けた。彼とデュラン・デュランの出会いは、6年前のGQメン・オブ・ザ・イヤーの授賞式。「その1年後にようやくスケジュールが合って、一緒にスタジオに入ることができた。彼は完璧なプロフェッショナルで、私たちが望むもの全てを兼ね備えている人物」だったと、ローズは語っている。
アートワークは、かねてより彼らがリスペクトしていたという日本人アーティスト横田大輔氏の写真とコラボレーションした。
コンピレーション・アルバム
Decade / ディケイド
01. Planet Earth (from Duran Duran, 1981)
02. Girls on Film (from Duran Duran)
03. Hungry Like the Wolf (from Rio, 1982)
04. Rio (from Rio)
05. Save a Prayer (from Rio)
06. Is There Something I Should Know? (non-album single, 1983)
07. Union of the Snake (from Seven and the Ragged Tiger, 1983)
08. The Reflex (from Seven and the Ragged Tiger)
09. The Wild Boys (from Arena, 1984)
10. A View to a Kill (from A View to a Kill soundtrack, 1985)
11. Notorious (from Notorious, 1986)
12. Skin Trade (from Notorious)
13. I Don't Want Your Love (from Big Thing, 1988)
14. All She Wants Is (from Big Thing
1989年11月15日発表の初のベストアルバム。発売に先行して、それまでのヒットソングをミックスして一曲にまとめた新曲「バーニング・ザ・グラウンド / Burning the Ground」がリリースされたが、アルバムには未収録。
「マイ・オウン・ウェイ」「ニュー・ムーン・オン・マンデー」も未収録となっているが、アルバム未収録だったナイル・ロジャースエディションの「ザ・リフレックス」、「プリーズ・テル・ミー・ナウ」。シングルエディションの「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」 「ノトーリアス」「スキン・トレード」、そしてマドンナの「ヴォーグ」その他のヒット曲のリミックスで有名なシェップ・ペティボーンによるシングルリミックス「アイ・ドント・ウォント・ユア・ラブ」等が収録されている。また007のサントラに収録され、デュラン・デュランのアルバムには未収録だったナンバーワンシングル「007 美しき獲物たち」も収録されている。
シングル
Girls On Film -1979 Demo
01. See Me, Repeat Me
02. Reincarnation
03. Girls On Film
04. Working The Steel
1979年9月にBOB LAMBのスタジオで録音されたデビュー直前のデモ音源。メンバーはFANE(アンディー・ヴィケット)、NIGEL(ジョン・テイラー)NICK(ニック・ローズ)ROGER(ロジャー・テイラー)という初期ラインナップ、サイモン・ル・ボン加入前のレコーディング。ビデオクリップも話題となった1stアルバム収録の初期代表曲「Girls On Film(グラビアの美少女)」のオリジナル・デモをはじめ、「Rio」の雛形になったという「シー・ミー・リピート・ミー / See Me Repeat Me」など貴重なデモ音源集。
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目次 - Contents
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の概要
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の活動履歴
- ニューロマンティック・ムーブメントとは
- 1978〜1980 バーミンガムのクラブ時代
- 1981〜1982 デビュー
- 1983〜1984 MTVの時代に乗り全米制覇
- 1985 サイドプロジェクト「パワー・ステーション」から007テーマソング
- 1986〜1988 アンディ、ロジャーの脱退
- 1989〜1992 ウォーレン・ククルロの加入
- 1993〜1995 『ウェディングアルバム』の大ヒットでメジャーシーンに復帰
- 1997〜2000 ジョン・テイラー脱退、「ルボン、ローズ、ククルロ」のトリオへ。
- 2001〜2004 「オリジナル5」再結成
- 2005〜現在 再びアンディを失い4人に
- Duran Duran(デュラン・デュラン)のメンバー
- Simon Le Bon(サイモン・ル・ボン/ Vo)
- Nick Rhodes (ニック・ローズ/key)
- John Taylor(ジョン・テイラー/b)
- Roger Taylor(ロジャー・テイラー/dr)
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の旧メンバー
- Andy Taylor(アンディ・テイラー/g)
- Stephen Duffy(スティーブン・ダフィー/vo)
- Andy Wickett (アンディ・ヴィケット/vo)
- Warren Cuccurullo(ウォーレン・ククルロ/g)
- Sterling Campbell(スターリング・キャンベル/dr)
- Duran Duran(デュラン・デュラン)のディスコグラフィー
- アルバム
- Duran Duran / デュラン・デュラン
- Rio / リオ
- Seven And The Ragged Tiger / セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー
- Notorious / ノトーリアス
- BIG THING / ビッグ・シング
- Liberty / リバティ
- Duran Duran / ザ・ウェディング・アルバム
- Thank You / サンキュー
- Medazzaland / メダザランド
- Pop Trash / ポップ・トラッシュ
- Astronaut / アストロノート
- Red Carpet Massacre /美しき深紅
- All You Need Is Now / オール・ユー・ニード・イズ・ナウ
- PAPER GODS / ペイパー・ゴッズ
- FUTURE PAST / フューチャー・パスト
- コンピレーション・アルバム
- Decade / ディケイド
- シングル
- Girls On Film -1979 Demo
- DREAMING OF YOUR CARS - 1979 DEMOS PART 2
- ライブ・アルバム
- Arena / アリーナ
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の代表曲
- Planet Earth
- Girls on Film(グラビアの美少女)
- Hungry Like the Wolf
- Rio
- Is There Something I Should Know(プリーズ・テル・ミー・ナウ)
- Union of the Snake
- The Reflex
- The Wild Boys
- A View to a Kill(美しき獲物たち)
- Notorious
- I Don't Want Your Love
- All She Wants Is
- Ordinary World / オーディナリー・ワールド
- Duran Duran(デュラン・デュラン)のミュージックビデオ(MV / PV)
- Burning the Ground
- (Reach Up For The)Sunrise
- All You Need is Now
- Girl Panic!
- Pressure Off
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の名言・発言
- サイモン・ル・ボン「それじゃダメだ。ずっと同じことをやっていれば、それなりにうまくなるのは当然のこと。だからこそ、もっと続けて、もっとうまくならなきゃいけない」
- ニック・ローズ「最近では、世の中にたくさんの音楽が溢れているので、バンドはもう人と違う音を出したくないのかもしれない。音楽がアルゴリズムや何かで機能するようになって、他の人と同じように聴こえる方がいいのかもしれない」
- ニック・ローズ「彼のレコード・コレクション、僕は嫌だったな! 学校で子供たちに禁じるようなヘヴィなロックが多かった」
- Duran Duran(デュラン・デュラン)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジョン、ロジャー、アンディ、3人のテイラー
- デュラン・デュランの歌詞について
- 夜のヒットスタジオに出演