名探偵コナン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『名探偵コナン』とは『週刊少年サンデー』で1994年5月号から連載されている青山剛昌原作の推理漫画である。漫画だけでなく、テレビアニメ・小説・ゲーム・実写ドラマなど多数のメディアに展開されている人気作品。主人公である高校生探偵の工藤新一が、ある事件に巻き込まれ幼児化してしまう薬を飲まされ、小学生の姿に戻ってしまう。その後江戸川コナンと名乗り、薬を飲ませた黒づくめの男たちの手がかりを探すストーリーとなっている。2017年8月にはコミックの総発行部数が2億部を突破した。

出典: renote.net

中国の穀物を蒸留して作られるお酒のことであるが、「名探偵コナン」においてはコナンが新一に戻る際に必要なアイテムとなる。
コナンが風邪をひいて熱を出したときに、服部平次が訪れ、風邪薬と間違えてパイカルを出した。
パイカルに含まれる成分が、コナンの体を小さくした「APTX4869」の成分に作用し、一時的に元の体に戻っていた。しかし、お酒の成分が抜けると、再び子供の姿に戻ってしまう。また、風邪状態でないと効果が出ないため普通に飲んでも元には戻らない。

『名探偵コナン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

工藤新一「オメーは厄介な事件なんだよ!」

漫画71巻のロンドン編で新一が蘭に告白をしたシーンで、新一が蘭に言ったセリフである。
小五郎に猫探しの依頼をしてきた人物が、ロンドンに住む大富豪であり、猫を見つけてもらったお礼にコナンたちをロンドンへと招待した。しかし、コナンは新一が作り出した架空の人物であり、パスポートが取得できないため、灰原哀に頼み込んで一時的に新一に戻ることができる薬をもらいロンドンへと旅立つ。
ロンドンで、変声機を使い新一として蘭と会話していたコナンだったが、新一がロンドンに居ることが分かり、蘭は探し回ることになる。しかし、いくら探しても見つからず、連絡を取ろうとしても電話に出ないため、徐々に元気を失っていく。
コナンはビックベンの前で新一に戻る薬を飲み、ようやく蘭の前に姿を現すが、蘭は「自分一人で盛り上がってバカみたい」と言って泣いて去ろうとする。その時、蘭の腕を掴み、新一が「オメーは厄介な難事件なんだよ!」と言う。
さらに続き、「好きな女の心を正確に読み取ることはな!」と顔を真っ赤にしながら言う。

長年幼馴染の関係であった新一と蘭が距離を縮めて、恋人同士となった瞬間である。

ニューヨークでベルモットと出会う

名探偵コナン35巻の話。ニューヨークで通り魔に変装したベルモットが蘭と新一に助けられたときの話である。
とある廃ビルにFBIの一員である赤井秀一に追われ逃げていたベルモットだったが、廃ビルの外階段で蘭と出会い、蘭を銃で殺害しようとする。そのとき、階段の手すりに寄り掛かったのだが、手すりが腐食しており、折れてしまいベルモットも落ちてしまう。
だが、蘭が素早く駆け寄り、ベルモットの手を掴んで何とか引っ張り上げようとする。しかし、蘭だけの力では足りず手が離れそうになってしまう。
そのとき、新一が現れ、蘭と一緒にベルモットの腕を掴み引っ張り上げて何とか無事に救出した。

助け出された後ベルモットは「なぜ自分を助けたのか?」と蘭たちに問う。すると、新一が「理由なんているのかよ。人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねぇが、人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねぇだろ。」と答えた。
この事件の時には新一は黒の組織の存在を知らず、この通り魔がベルモットだということが知らないため、なぜベルモットが組織に対して、コナンの正体を言わないのか、その理由がわからないままである。

ベルモットが蘭や新一を組織の手が及ばないようにするきっかけとなった事件であり、新一や蘭の正義感が強く表現された名シーンである。

江戸川コナン「小さくなっても頭脳は同じ!迷宮無しの名探偵! 真実はいつもひとつ!!」

江戸川コナンの決めセリフが「小さくなっても頭脳は同じ!迷宮無しの名探偵!真実はいつもひとつ!!」。正体を隠しながらも、数々の難事件に立ち向かっていくコナンの心意気が伝わってくる印象的なセリフである。

ピアノソナタ「月光」殺人事件

作中でコナンが唯一、犯人を捕まえられず死なせてしまった事件であり、コナンが決して忘れてはいけない事件として強く心に決めた事件である。

物語は、小五郎に月影島に住む人物から依頼をされたところから始まる。その依頼を受けて月影島を訪れた小五郎、蘭、コナンの3人は、依頼者が12年前に自殺していたことを知る。そして、12年前の事件に関係する人たちが次々と殺されていく。といったストーリーである。

この事件の犯人は、12年前に自殺した人物の息子であり、親が自殺するきっかけとなった島の人たちに復讐するという動機であった。見事に復讐を遂げた犯人は、自殺した親と同じ場所で建物に火をつけて焼死するという、同じ方法で自殺しようとする。しかし、事件の真相にたどり着いたコナンによって「真っ当に生きてほしい」という親の遺言を聞き、親の真意を知ったのであった。
だが、犯人は親を死なせるきっかけとなった人たちを殺したことによって、真っ当に生きることはできないと悟り、燃える建物からコナンを投げ飛ばして脱出させ、自分は燃える建物の中で自殺してしまう。

この事件はコナンの中では苦い事件として残ることになる。
後に、服部平次と協力して事件を解決したが、その犯人が自殺したがっていたのを見て、服部平次が「死なせた方がよかったんじゃないか?」とコナンに語り掛ける場面がある。それに対して、コナンは「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わらねーよ」と言い、月影島で死なせてしまった犯人を思い返していた。それほどコナンに強く印象を残した事件であった。

小五郎の同窓会殺人事件

小五郎が本気になって解決した事件であり、コナンの力をほとんど借りることなく解決した事件としても有名なシーンである。

ある温泉旅館で小五郎と同じ柔道部で活動していた当時のメンバーで集まり、同窓会を行うことになる。蘭とコナンもついていくことになり、温泉旅館で、小五郎の友達たちと一緒に、卓球や花火大会など、楽しいひと時を過ごしていた。だが、温泉旅館で柔道部のマドンナ的存在であり、小五郎の友人でもあった人物が拳銃を握りしめて死んでしまう事件が発生する。状況はあきらかな自殺であったが、コナンはどこか違和感を覚えて、調査していき、やがて殺人事件であることを突き止めるのだった。
そのことを小五郎に伝えようとするが、小五郎も既にこの事件は殺人事件であることを知っており、そして、犯人は小五郎の友人でもある同窓会メンバーの中に居ることまで突き止めていたのだった。
犯人は、小五郎の友人でもあった同窓会メンバーの1人であり、殺害された被害者から脅迫されていたのを根に持って殺害したのであった。

この事件は、犯人が小五郎の友人であり、事件を調査していく中で、小五郎が自力で真相にたどり着く。そして、犯人が分かった瞬間に見せた苦渋の表情など、普段の小五郎とは違った一面が見どころである。
また、コナンから助言を受けた際には「「犯人は内部の人間だ、つまり!オレの親友の誰かなんだよ!どんな理由で…どんなトリックを使ったのかは知らねえが…この犯人は…この事件だけは許せねえ…必ずオレが暴いてやる!絶対にな!!」と普段、コナンにも使わないような本気の口調で話したなど、普段の小五郎からは想像もつかないような一面が見どころである。

服部平次「命っちゅうんは限りがあるから大事なんや。 限りがあるから頑張れるんやで」

「そして人魚はいなくなった」というエピソードで、不老不死になれる矢を巡って人を殺めてしまった犯人に対して平次が言ったのが、「命っちゅうんは限りがあるから大事なんや。
限りがあるから頑張れるんやで」である。永遠の命を欲する犯人に対し、限りがあることが重要なのだと告げる、心に刺さる名言である。

鈴木園子「友情は不確かでもろいからいいんじゃない だから通じあったときにあったかくなれるのよ」

園子が蘭との友情を「不確かでもろいもの」と言われた時に返した言葉が、「友情は不確かでもろいからいいんじゃない。だから通じあったときにあったかくなれるのよ」である。「不確かでもろい」ことを否定するのではなく、それを逆手にとって友情の素晴らしさを説く園子。彼女の人柄や柔軟な考えが現れた名言である。

『名探偵コナン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

蝶ネクタイ型変声機について

よく使う人物の声「小五郎」「阿笠博士」などは番号を登録している。そのため、何かあったときにはすぐに声が出せるようになっている。
小五郎の声のみ番号が作中で明記されており、59番である。

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ジン/黒澤陣(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

ジン/黒澤陣(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

ジンとは『週刊少年サンデー』にて連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』の作品に登場する人物。 裏取引現場を目撃したコナン(工藤新一)に開発中の薬を飲ませた本人。頭が切れ、用心深い。 黒の組織内の幹部クラスかつ、実行部隊のリーダー的存在である。 作戦の成功が一番大事であり、作戦成功のためならヘリからの機銃掃射を行う程。 様々な分野の専門知識を持つ博識者であり、特に狙撃の腕は一流。 「疑わしきは罰する」がモットー、確証がなくとも対象の人物を殺害する冷酷さがある。

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