金色のガッシュ!!(ガッシュベル)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『金色のガッシュ!!』とは、2001年より週刊少年サンデーで連載されていた、雷句誠による漫画。それを原作としたテレビアニメが『金色のガッシュベル!!』である。天才中学生、高嶺清麿の前に謎の少年ガッシュが現れる。この出会いによって清麿の生活は一変。不思議な本を手に、魔界の王を決める戦いに参加することになる。「優しい王様」になるために戦う中で出会いと別れを繰り返し、彼らは強くたくましく成長していく。

モモン

CV:高橋直純
サルとウサギを2で割った様な顔の魔物。月見団子のイラストの服とサスペンダー付きのズボンを履いている。嘘を付き続けると鼻の下がどんどんン伸びてゆく。とても怖がりで女性の下着が大好き。清麿が学校帰り川で溺れている子供を助けたのがモモン。手にはブラジャーを握って離さない。魔物だと気付いた清麿のズボンを下ろし川に突き落として逃げ出した。その後、今度はティオのパンツを盗み、スカートをめくり、挙句にお尻を突いた事でティオの怒りは頂点に達し新しい術まで生み出されモモンは制裁を受ける。モモンは今まで他の魔物と戦った事がない。何故ならモモンは怖がりな上、危機回避系の能力があり、魔物の位置や魔力を察知する能力がある為、魔物が近づくとその都度逃げていたのだった。ファウード編でも怖がって嘘ばかり付くモモンにシスターエルは怒り頬を叩いた。これによりモモンは心を入れ替え皆の役に立ちたいと疲労困憊の皆を自身の耳を広げて包み込み一人で運んだ。ロデューとの戦いでは協力が戻るまでガッシュをお守ると宣言し、卓越した能力で攻撃を躱し後一歩の所まで追い込むがシスターエルが足を負傷し庇ったため本が燃えてしまう。最後はシスターエルと清麿から賞賛と労いを受け嬉し涙を流し魔界に帰って行った。

クリア・ノート編の登場人物・キャラクター

魔界の王を決める戦いで人間界に送られた子供100人も残り10人となった時、本が光り出した。残ってる魔物とパートナー達は本に触れると現在の魔界の様子が映し出された。だが魔界には誰一人見当たらない。本が言うには現在、魔物は魂の状態になっており、王になった者が魂を肉体に戻すか、嫌いな魔物を消し去るかを選ぶ事が出来るとのことだった。驚愕している魔物の中で、クリア・ノートという魔物が王の特権で魔物全てを消した後、自分も自害しようとしていた。クリアの能力は「消滅の力」で相手の術や物質を消し去る能力。クリアのパートナーはまだ幼い子供で人間界に来たばかりの時はまだ喋る事が出なかった為、他の魔物と戦う事が出来なかった。
クリアはゴームと言う魔物だけを仲間にしてゴームに魔物を倒す様、命令していた。何故ゴームだけ仲間にしたのかと言うと、物心ついた時から孤独だったゴームは親も友達もいないから仲間にし、ゴームだけ残し魔物を全て消し去るつもりでいる。

アースはパートナーエリーの病室に居た。元々、肺の病気を患っていたエリーはアースと出会った頃、余命2年と宣告されていた。「私は生きてても意味がない」と言うエリーにアースは「お前はまだ生きてるこの本を持って一緒に戦ってくれるなら俺はお前の家来となろう」と言いエリーも自分でも誰かを助ける事が出来る事を知る。そしてファウード戦の後、また入院していた二人の前に、突如として壁に穴が開かれた。そこから顔を出したのはゴームとミールだった。外に出て戦闘となるもエリーは発作を起こし戦える状態ではなくなってしまう。

アースは今回だけ見逃して欲しいと懇願するも、ミールは容赦なく襲い続け、更にはクリアの王の特権で全ての魔物を消す事を告げた。アースは自分の大きな体を盾にしてエリーを守ると「消えるとはどういう事なのか?死ぬとは一体どういう事なのか?二度と起きる事のない眠りとはどういう事なのか?エリーはどのような覚悟をして死を受け入れたのか?」とエリーに涙ながらに訪ねた。エリーは「死に怯えるだけでは何も生まれん、そう教えてくれたのはお前だ、お前は王になったら何がしたかった?」と問う。アースは「我らは法を守る一族。魔界が平和になる法律を作りたかった」と告げた。エリーは「お前にはガッシュ達と言う仲間がいる、お前の想いを必ず伝える」そう言うとアースは「ありがとうエリー、貴方がパートナーで本当に良かった」と言う言葉を最後に消えていった。

その次にブラゴを狙ってフランスのシェリーの別荘にゴームとミール、そしてクリアもやってきた。戦闘になっている頃、エリーからアースが魔界に帰った事を聞きつけ清麿とガッシュもまたフランスにやって来ていた。エリーはアースの願いをガッシュに告げるとガッシュは「その思い、必ず王となり叶える」と約束し病院を出た。そんな二人の前にアシュロンとウィズに会う。ここで初めてアシュロンからクリアの話を聞いた清麿とガッシュ。だが話をしている最中クリアとブラゴ達が戦っている事を感知したアシュロン。ドラゴンタイプのアシュロンの背中に乗って急いで向かった。強力な強さを誇るブラゴですら、太刀打ち出来ずにいた。危険な状態の時に何とか間に合った清麿達。

戦闘に加わるもクリアの圧倒的な強さを目の当たりにする。このままでは全員がやられてしまうとアシュロンは捨て身の攻撃に出た。アシュロンの角がクリアの腹部を貫き瀕死の状態となる。一旦引く事を決めたクリアはゴームの作り出す異空間へと逃亡。その時、ガッシュ達に10か月の猶予を与えると告げた。その10か月の間で完全体になると告げ消えていった。対策を練る為ティオ、キャンチョメ、ウマゴン、シェリー、とそれぞれのパートナーが清麿の家に集まった。そしてゼオンのパートナーだったデュホーまでもが訪れてきて皆を強化する手助けを買って出た。

ヴィノー

クリアの本の持主。赤子に近いくらい幼い。その為、体力は低いがその反面、心の力は凄まじいものを持っており最大級の呪文を数回使用しても短時間で回復する。赤子なのにしっかりとした考えも出来る。性格も荒く口も悪い。普段はゆりかごの様な乗り物に乗っており戦闘になるとクリアが自分の体力の半分ほど削って作った魔物の術の力を消すバリアーに守られている。クリアが完全体となったと同時に意識を失い心の力を無限に放出するだけの状態となりクリアに取り込まれてしまう。クリアがガッシュに倒された後は実の親が見つかるまで、なぞなぞ博士が保護をしていた。

クリア

「滅亡の子」「魔物を滅ぼそうとしてる魔物」
生まれた時から「魔物を滅ぼす」と言う意志や使命を内封し自身を人類の科学の発展が生んだ。人間が核兵器を生み出した様に魔物も魔物を滅ぼす存在を生み出したと言う思想の持主。王になった特権として全ての魔物を消した後、自分も自害するつもりでいる。見かけは人間に近い美少年だが出会った瞬間に判る黒く禍々しい魔力を持つ。
クリアの術は「消滅の力」で相手の術や物質を消し去ってしまう。身体能力や体力も人並み以上でまるで瞬間移動のスピードで移動する。術無しもギガノ級の術等を片手や指先で弾く。魔物の感知能力も優れており半径5千㎞内に居る魔物の居場所が判る。

性格は極めて冷静で残酷。この戦いが開始した当初はヴィノーが言葉を話せなかった為、実際に倒した魔物の数は極端に少ない。ゴームだけを仲間にしてからは、色々と命令して代わりに魔物を倒させていた。
ブラゴを倒す為、フランスのシェリーの別荘に現れるがたまたま来ていたガッシュとアシュロン達も合流し戦う事となる。アシュロンの捨て身の攻撃により、致命傷を与える事が出来た。だが、ガッシュ達に「10か月の猶予を与える。そして完全体となって現れる」と言って、ゴームが作り出す異空間へと消えていった。しかし、7か月目でゴームの裏切りに遭い完全体には達しておらず冠の付いた形状の衣を纏った姿で現れた。性格も変わっており、傲慢さや残忍さが増していた。ブラゴとガッシュの術を直撃で受けるが結果的にそれが引き金となり自らに存在する「消滅の力」そのものである「シン・クリア・セウノウス」に自我も全て飲み込まれ抜け殻となる。

これにより「完全体」へと進化した。再登場した時に性格も変わっていたのは完全体に近づく事でクリアの自我が「消滅の力」浸食されていた為であった。

戦いの末、本を燃やされ魔界に帰ったが悪い消滅の力を全て失った事で以前の記憶、姿、性格、力は失っており、ガッシュが魔界の王となった際に新たに肉体と名前を与えられ「ワイト」として生まれ変わり学校にも通っている。この件はガッシュしか知らないと最後、ガッシュが清磨に書いた手紙に記されている。

ミール

ゴームの本の持主。見た目ふんわりとした髪にスカートを履いた華奢な女の子、語尾に「ぴょん」と付ける。可愛い語尾とは裏腹に口は悪く性格は冷酷。アースと戦った時、パートナーのエリーが発作を起こしてるのを見ても容赦ない言葉を浴びせ攻撃した。
原作の扉絵にはゴームは出会ったミールをむりやり連れ去るシーンが描かれているが周りに倒れているのがマフィアにも見えミールはカタギの人間ではないのが伺える。ゴームがクリアにキャンチョメだけを生き残らせて欲しいとお願いするも断られる。ゴームはお願いを聞いてくれないクリアに逆らうと言った時は「ろくに世間を見てねえクソガキが世の中、甘く見てんじゃねーぞ!」と涙ながらに訴えた。ミールの背中には幾度となく付けられたであろう傷跡があるが、実際、過去に何があったのかは判らない。しかし最後はゴームに協力したが、クリアに勝つことは出来ず、上半身しか残ってない瀕死のゴームを連れて清麿とガッシュの元へ行った。清麿とガッシュにどういう経緯でこうなったかを説明し「アメリカのロッキー山脈にクリアとヴィノーを置き去りにしてやったわ!ざまあねぜ、くそクリア」と悲しげにも見える表情で言うと、ゴームが死ぬ前に本を燃やしてくれと頼んだ。更に「あんたが魔界の王になったらキャンチョメと一緒にゴームも生き返らせてくれるの?」の問いに「約束するのだ!」と答えたガッシュに顔を背けたまま「ありがと」と言って去って行った。

ゴーム

ゴームはカブトムシに似た姿をしており言葉は「ゴー!」としか話せない。しかしパートナーのミールやクリアとは話が通じている。ゴームは物心付いた時にはすでに家族が居なかった。クリアは王になったら特権として全ての魔物を消すつもりだがゴームだけは生き残すつもりでいる。理由は孤独に生きてきたから。キャンチョメと戦った時、キャンチョメは辺りをお花や蝶々にした後、石に小鳥を書いてゴームにプレゼントした。そして魔界に帰ったら友達になろうよと言われ喜んだ。嬉しかったゴームはクリアにキャンチョメも生き残らせて欲しいとお願いするも却下される。ゴームはクリアに逆らい戦い、下半身を無くしてしまう。瀕死の状態で清麿とガッシュの元へ行きミールは本を燃やしてくれと清磨に頼んだ。最終回でゴームは肩にキャンチョメを乗せている描写が描かれていた。

リーンウィズ

リーンウィズ、アシュロンのパートナーで長い髪を立てている。アシュロンの事を「ダンナ」と呼んでおり回想シーンでは「スリルさえあれば生きている感じが貰える」と語っており、どこか怪しい雰囲気を漂わせているが、アシュロンとの関係性は互いに信頼し合っている様でアシュロンが魔界に帰る時、涙を流して見せた。

アシュロン

赤い巨大な竜型の魔物。大人でも手に負えない程の強さで2体の竜族の神童の一人。性格はとても礼儀正しく優しい心の持主。その証拠に王となった暁には差別のない、皆が仲良く助け合い幸せに暮らせる魔界を作ると言っていた。強度の高い鱗を持ち全身に身に纏っている。ある日突然、清麿とガッシュの元に訪ねてきたアシュロンとリーンウィズ。戦いをしに来たアシュロン。バオウの使い手が善か悪かを確かめに来たと言う。手合わせをして清磨とガッシュが悪ではない事が判ったアシュロンはガッシュに「もっと強くなれ、王にしてはならない奴がいる。そいつは魔界を魔物を滅ぼそうとしている」と言った。ガッシュが悪の存在ではない事が判りアシュロンはクリアの存在を離した。その後、フランスでブラゴとシェリーがクリアと戦っているのを察知し助けに行く。アシュロンはガッシュに願いを託し捨て身の一撃でクリアに大きなダメージを与える事が出来た。与えたダメージを復活するには10か月の月日を要する程だった。

高嶺家

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