金色のガッシュ!!2(ガッシュベル2)のネタバレ解説・考察まとめ
『金色のガッシュ!!2』とは、人間と魔物の子供たちがタッグを組んで、魔界を脅かす敵と戦う様を描いた、雷句誠による漫画作品。2001年から連載され大好評を博した『金色のガッシュ!!』の正当続編である。
1000年に1度行われる次代の魔界の王を決める戦いを制したガッシュと高嶺清麿は、永遠の友情を誓って別れ、魔界と人間界でそれぞれの道を歩む。しかし数年後、突如魔物の子ゼリィが清磨の前に現れ、謎の敵によって魔界が滅び、ガッシュも倒れたことを告げる。魔界とガッシュを助けるため、清磨の新たな戦いが始まる。
『金色のガッシュ!!2』の概要
『金色のガッシュ!!2』とは、人間と魔物の子供たちがタッグを組んで、魔界を脅かす敵と戦う様を描いた、雷句誠による漫画作品。2001年から連載され、アニメ、ゲーム、映画と様々なメディアミックスを果たしたヒット作『金色のガッシュ!!』の正当な続編である。
前作の連載開始から20周年となる2022年の2月26日、作者である雷句誠がTwitter上で本作の連載開始を発表し、ファンは驚きと喜びをもってこれを迎えた。翌月の3月14日に第1話が公開されるや、その衝撃的な展開は大きな話題となり、「続きはどうなるんだ」、「第2話が待ち遠しい」といった声が広く聞かれることとなった。前作は『週刊少年サンデー』で連載されていたが、本作は『コミックシーモア』、『ebook japan』、『kindle』、『Abemaマンガ』、『BookLive!』、『コミック.jp』、『U-NEXT』、『いつでも書店』、『マンガBANG』などから配信されている。
1000年に1度人間界で行われる、「次代の魔界の王を決める戦い」。魔物の子であるガッシュ・ベルは、人間の少年・高嶺清麿(たかみね きよまろ)とタッグを組んでこれに臨み、果てしない冒険と仲間たちとの交流、そして成長の末に勝利者となる。その後ガッシュと清麿は永遠の友情を誓って別れ、魔界と人間界でそれぞれの人生を歩んでいった。
しかし数年後、突如魔物の子ゼリィが清磨の前に現れ、「謎の敵によって魔界が滅び、ガッシュも倒れた」ことを彼に告げる。魔界を救い、ガッシュを助けるため、清磨の新たな戦いが始まる。
『金色のガッシュ!!2』のあらすじ・ストーリー
魔界の王を決める戦いとその顛末
「次代の魔界の王」を決めるため、魔物の子たちが人間界で繰り広げる、1000年に1度の熾烈な闘争。中学生の高嶺清麿は、ひょんなことからこれに巻き込まれ、落ちこぼれの魔物の子ガッシュ・ベルと共に様々な冒険を重ねていく。
ガッシュに救われ、彼の第1の仲間となっていったティオ。
臆病で泣き虫で甘えん坊だが、大切な人を守るための強さを求めるキャンチョメ。
愛する人のために拳を振るう硬骨漢テッド。
世の荒波から孤児たちを守らんと戦い続けたチェリッシュ。
生まれた時から規格外の力を持ち、だからこそガッシュの優しさに憧れるレイン。
時に敵として、時に友として同じ魔物の子たちと交流する中で、ガッシュは次第に“自分がこの戦いを勝ち残って誰よりも優しい王様になり、誰も悲しまなくていい国を作る”という夢を抱いていく。ガッシュとの間に強靭な友情を育んだ清麿は、全力でこれをサポートし、ついに彼を魔物の子たちの戦いの最終的な勝者へと導く。
永遠の友情を誓い、互いの未来に心からのエールを送って別れるガッシュと清麿。魔界の王となったガッシュが自身の望む“優しい王様”を目指して邁進する一方、清麿もまた自分の人生を確かな足取りで力強く歩んでいくのだった。
王様のパートナー
ガッシュと清麿の別れから数年。魔物の子であるゼリィは、弟のオルモを抱えて、魔界を逃げ惑っていた。追手として現れたワイグに追い詰められたゼリィだったが、行動を共にしていたジギーの決死の行動により、どうにか人間界のエジプトへと転移する。
力尽きたジギーを葬ると、ゼリィは清麿を探して人間たちの街をさまよう。ゼリィは清麿と顔を合わせたことはなかったが、彼こそは「王様のパートナー」であり、「絶望から希望を生む男」だとジギーは最後に言い残していた。
しかし人間たちに騙されて人買いのアジトに連れ込まれた挙げ句、自分を追ってきたワイグに見つかってしまう。人買いたちは蹴散らされ、一緒に人間界に来た犬型魔物のミッピも倒され、いよいよ誰にも守ってもらえなくなった時、ゼリィは落ちていた鉄パイプを手にワイグに立ち向かう。
「テッドも!チェリッシュも!レインも!ジギーも!王様だって死んじゃった!オルモを守ることができるのは私しかいないんだもん!」
勝てないことを百も承知で、それでも弟のためにワイグの前に立つゼリィ。しかしワイグがそんな彼女にトドメを刺す前に、1人の青年が彼女を庇う。青年の仲間に連れられて避難する中、彼が“キヨマロ”と呼ばれていることに気付いたゼリィは、驚いてそちらを振り返る。
そこにいたのは、紛れもなく精悍な青年へと成長した清麿だった。「魔物の子らしい女の子が自分を探している」と聞いてここに駆けつけた、かつて“魔界の王を決める戦い”にてガッシュを王に導いた男は、魔物すら打ち倒す謎の怪物を雄々しく睨み据えていた。
『金色のガッシュ!!2』の登場人物・キャラクター
主要人物
高嶺清麿(たかみね きよまろ)
魔界の王ガッシュ・ベルが、かつて人間界で行われた「次代の魔界の王を決める戦い」に参加していた際、そのパートナーとなって彼を支えていた人間。当時は中学生だった。
IQ190の天才で、その類稀な知性を活かして様々な強敵と困難をガッシュと共に打ち破ってきた。戦いの中で「あらゆる状況や問題に対し、瞬時に解法を見つけ出す能力」を身に着けるが、脳への負担が非常に大きいため自分の意志で自由に発動することはできずにいた。今現在この能力がどうなっているかは不明。
魔界では伝説的な人物として知られているらしく、ジギーは“絶望から希望を生む男”だとして彼に助けを求めようとしていた。
前作からの時間経過がどれほどのものかは不明ながら、立派な青年へと成長しており、現在はエジプトで活動中。現地の少女から「もう子供を預かる余裕は無い」という言葉をかけられたらしく、このことから恵まれない子供を支援する仕事をしているのではないかと思われる。
ガッシュ・ベル
かつて人間界で繰り広げられた「次代の魔界の王を決める戦い」に参加し、清麿と共にこれを戦い抜いて最終的な勝者となった魔物。先代の王であるダウワン・ベルの子の1人である。
強固な意志力と優しい心を持ち、同じ魔物の子との戦いの中で望まずして戦わされる者たちもいることを知って悩み、“誰も傷つけない優しい王様”を目指すようになっていく。魔物としては特に秀でた能力は無いが、雷を放つ術を操り、幾多の戦いを経験する中で大きく成長していった。
ゼリィの発言によれば、本作の物語開始時点で死亡している。ワイグは本来ガッシュのものであるはずの術を行使しており、その際にカバンに詰め込まれていた不思議なビンが光を放っている。このことから、ただ命を落としただけでなく、術を奪われてしまったのではないかとファンから予想されている。
魔物
ゼリィ
魔物の子。親がいないのか、テッドやチェリッシュ、レインといった者たちと共に、人間社会でいう児童養護施設のような場所で暮らしていた。
謎の敵によって魔界が壊滅した後、弟のオルモと相棒のミッピをつれて、ジギーと共にワイグから逃げ回っていた。そのジギーを犠牲にしながらも人間界への脱出に成功し、彼が最後に言い残した「絶望から希望を生む男」こと清麿を探してエジプトをさまよう。
見た目相応に幼い少女で、自身の置かれたあまりに絶望的な状況に涙することも多いが、激痛に耐えながら自ら骨折の応急処置をする、誰も守ってくれないと悟れば自ら弟を守るために“絶対に勝てない相手”にも立ち向かうなど、強い意志と勇敢さを持つ。
オルモ
魔物の子。ゼリィの弟。まだ赤ん坊も同然で、自分では動くこともできないが、周囲の者が何を言っているのかくらいは分かるのか、心無い言葉をかけられた際は涙を浮かべていた。
ジギー
魔物の子。ゼリィと行動を共にし、彼女やその弟のオルモと共にワイグから逃げ回りつつ、状況を打破するために“絶望から希望を生む男”こと清麿の力を借りようと考えていた。
しかし人間界に転移する直前にワイグに追い詰められ、ゼリィを庇って致命傷を負う。なんとか転移には成功するも、後事をゼリィに託して命を落とす。
ミッピ
ゼリィと行動を共にする魔物の子。前作にもシュナイダーという言葉を話せない馬型の魔物の子が登場しており、これと似たような種族なのだと思われる。一方でゼリィの言葉は正確に理解しているらしく、常に彼女に付き従い、ワイグを前に追い詰められた際には必死に守ろうとした。
漫画的なディフォルメではなく、通常の犬とはやや異なる外見を持っているらしく、エジプトの町でゼリィが聞き込みしている際は人間たちからそれを指摘されていた。
テッド
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