地獄すぎるグロテスク映画まとめ!『大脳分裂』など

ここでは過激なグロテスク描写が売りの、地獄絵図としか言いようのない映画をまとめた。大地震が生み出すパニックを描いた『アフターショック』、人体破壊描写が盛りだくさんの『ホーボー・ウィズ・ショットガン』、カナダの鬼才カリム・ハッサンのデビュー作『大脳分裂』などを紹介している。

▼『自殺サークル』

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"園子温のイメージを思い切り決定付けた感のある作品。地獄絵図でなぜ悪い"

鬼才、園子温が監督・脚本、石橋凌、永瀬正敏主演による2001年の作品。新宿駅のホームで、女子高生が手を繋いで投身自殺するという異常な事件が起きる。捜査を開始した2人の刑事は、自殺者の数をカウントしていたサイトが怪しいと睨んで調査する。しかし捜査は進まず、他の場所でも集団自殺が引き続き起こる。やがて捜査に関わった刑事の家族まで自殺の連鎖に巻き込まれ、彼までも...。残された刑事は、ネット上で自殺クラブなるサイトを配信するジェネシスなる人物を逮捕するが...。

集団自殺サークルという題材自体が相当にヤバいが、その描写たるや、正に地獄絵図。園子温ってこんな人...って思われても仕方ない。

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恋人を連鎖自殺で失った女子高生ミツコが、アイドル・グループ"DESERT"に隠された秘密に気づき、コンサート会場へ向かう。そこには、この一連の事件を仕組んだ黒幕が隠されていた。しかし、彼らには更に思惑があったのだった!

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日本映画界の鬼才として知られる園子温監督。彼が初めて手掛けた商業映画が今作であるらしい。今作の残酷でグロテスクで悪趣味極まりない描写は、彼のイメージを決定づけてしまった感が(『冷たい熱帯魚』もあるが...)。残酷描写だけがウリの人では無いのだが...。

『自殺サークル』予告編

とにかく「自殺サークル」の熱量はハンパない。この熱量を保ちながら近作に近づくにつれ格段に楽しめる作品に進化し続けているのは驚き。

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絶望的で暗い世界観こそが我々の暮らす現代日本の真の姿であり、この映画が日本という国の終末を描いた写し鏡だということに気付く。

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正直、映像として目を背けたくなるシーンもあるのですが何故か惹かれてしまう。もっと知りたい、理解したいと思ってしまう不思議な魅力のある作品。

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▼『地獄』

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”中川信夫が1960年に作り出したカルト作の映像は、文字通りの地獄絵図!”

中川信夫監督による1960年の作品。天知茂、三ツ矢歌子、沼田曜一が主演。大学生の清水は、恩師の一人娘と婚約していた有望な学生だった。ある日同級の田村が酔っぱらいを殺した現場に居合わせ、良心の呵責に耐え切れずに警察に出頭するが交通事故に遭い、同乗していた婚約者が死んでしまう。失意のどん底の彼の元には悲劇の連鎖が襲い、彼に関わった人々が次々と悲惨な死を迎え、全員が、その因果から地獄に堕ちて責め苦に遭う...。

伝説の映画製作会社である新東宝の黒い(?)歴史の中にあって、最大のカルト作と言える怪作!製作は日本のロジャー・コーマンこと大蔵貢が手掛け、閻魔大王を新東宝のスター、嵐寛寿郎が演じている。

今作は、幽霊がドロドロ~と出てくるお決まりの怪談映画を革新的に進化させた作品で、「地獄の責め苦」を大胆に映像化した。仏教の八寒地獄はもちろん、キリスト教思想における地獄のイメージも盛り込んでいる。数多くの少年少女たちにトラウマを植付けたその映像世界は、文字通りの地獄絵図であった!この針地獄も相当ヤバイ!

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中川信夫氏は非常に多作な映画監督だった。1940年代には榎本健一の”エノケン”シリーズで喜劇作品を数多くヒットさせ、1950年代には数多くの怪談映画を手掛け、代表作『東海道四谷怪談』『怪談累が淵』などでこのジャンルの第一人者となり、1960年の『地獄』で怪談映画の頂点を極めた。

理的な嫌悪感を惹起させるのは、こうした派手な特撮よりもむしろ、不快なモンタージュである。まるで保険衛生の教育映画を観ているような不快さで、中川信夫という監督はつくづくビョーキだと思う。

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新東宝の社長・大蔵貢は、地獄と極楽を映像化すると思っていたらしいのですが、中川監督は出口のない地獄を執拗に描いたのでした。完成後、大蔵社長は中川監督をきつく叱ったそうです。

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釜ユデ/針の山/血の池といった地獄の責め苦を初体験する。人間の業が裁かれる。昭和ノワールの妖気漂う暗黒世界。

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