デジモンアドベンチャー02(DIGIMON ADVENTURE 02)のネタバレ解説・考察まとめ

『デジモンアドベンチャー02』とは、フジテレビ系列で放送された前作『デジモンアドベンチャー』と世界観が同じ続編であり、冒険、バトルアクションが詰め込まれた少年向けアニメ。全50話。原作は本郷あきよし。デジタルワールドに現れた、新たな敵デジモンカイザーに、新旧の選ばれし子供たちとそのデジモンたちが挑んでいく。今作は前作と比べて進化方法の多彩さなどが魅力。さらに、前作からの登場人物たちの成長した姿を見ることができる。

8/1(8月1日)計画

前作の選ばれし子供たちが始めてデジタルワールドへ迷い込んだ日。子供たちはこの日を記念日にして、8/1計画と銘打って集まった。

選ばれし子供たち

選ばれし子供たち

デジタルワールドに不具合が起こったり危機が迫った時、「デジタルワールドの安定を望む者」によって選ばれた人間。パートナーデジモンを与えられ、発生した不具合を修正することを義務付けられている。選ばる基準はその時によって異なる。前作の太一たち、今作の大輔たちが該当する。

パートナーデジモンを持つ子供たち

デジタルワールドやデジモンたち、選ばれし子供たちとなんらかの関係を持ったことのある人間。「デジタルワールドの安定を望む者」にパートナーデジモンを与えられていることは、選ばれし子供たちと同じであり、明確な差はない。及川も該当する為、年齢制限はない模様。

『デジモンアドベンチャー02』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

第19話 デジモンカイザーに怒るタケル

デジモンカイザー(下)を殴るタケル(上)

デジモンカイザーは闇の力のデータを回収する為、海の中を進んでいた。すると、前方に大きな渦が出現する。その渦の中心は、引きずり込まれそうなほど暗くなっていた。デジモンカイザーを追っていた伊織とタケルも、その渦に冷たいものを感じていた。タケルは、さらに、その渦の中に闇の力を感じ取っていた。
闇のデータを回収したデジモンカイザーは、その力を使って自分だけのオリジナルデジモン、キメラモンを完成させた。圧倒的な力を持つキメラモンに笑いが止まらないデジモンカイザーだったが、タケルは、デジモンカイザーの行為を見て、怒りで震えていた。
タケルは、闇の力の恐ろしさと命の大切さを知っていた。パタモンがエンジェモンに初めて進化した時、闇の力を増大させたデビモンとの戦いで、一度死んでデジタマに還った。タケルは、その経験によって、闇の力を非難し、命を軽んじる行為に怒りを覚えるようになった。そんなタケルにとって、闇の力の怖さも知らず、命の価値も分からないデジモンカイザーの行為は許すことのできないものだった。デジモンカイザーの基地に侵入したタケルは、怒りに身を震わせながらデジモンカイザーの元へ向かう。そして、キメラモンの力に酔っているデジモンカイザーを罵倒し、冷ややかな視線を浴びせる。デジモンカイザーは、自分を見下すタケルを罵倒するが、タケルは嘲笑を返すのみだった。そして、思わず手を出したデジモンカイザーをタケルは殴り返す。
外では、基地に追いついた京とヒカリが、キメラモンと戦っていた。キメラモンの攻撃で基地に穴が空き、タケルは外で戦闘が行われていることを知る。そして、デジモンカイザーとの勝負は一先ず預け、キメラモンを止める為に基地から外へ抜け出すのだった。

第46話 ブラックウォーグレイモン VS ウォーグレイモン

Bウォーグレイモン(右)と戦うウォーグレイモン(左)

Bウォーグレイモンは、生みの親である及川をこの世界に必要のないものと断定し、排除しようとしていた。しかし、及川にしか子供たちに植えられた暗黒の種を取り除くことができないと考えている太一たちによって阻まれる。Bウォーグレイモンは、自分の邪魔をしようとするウォーグレイモンと戦闘になる。2体の戦いが及川たちの捕縛に影響すると考えた大輔と賢は、太一に助っ人することにし、インペリアルドラモンと共に2体の元へ向かい、戦闘に介入した。そして、Bウォーグレイモン、ウォーグレイモン、インペリアルドラモンが同時に必殺技を放ち、大きな爆発が起きた。
Bウォーグレイモンと、エネルギーを使い果たしたアグモン、ブイモン、ワームモンは海辺に倒れていた。Bウォーグレイモンは、ウォーグレイモンとインペリアルドラモンと戦い敗れたのだ。Bウォーグレイモンは、止めをさして欲しいと言うが、ワームモンに、「強い相手を探していたのは、倒すためではなく倒されるためだったのか」と嗜められる。さらに、「生きることは悩み続けることだ」と言われる。アグモンやブイモンも、自分なりに精一杯生きていることを伝える。そんなワームモンたちの言葉に、敗北したこともあり、納得したBウォーグレイモン。ワームモンたちの言う生き方はみっともないと言いながらも、ならば自分もみっともなく生きてみると心に決め、飛び去っていった。

第50話 及川の最期

及川(左)に肩を貸し、デジタルワールドに連れて行こうとする伊織(右)

ヴァンデモンに寄生され、生命力を根こそぎ奪われた及川は、思いを現実にする世界を出たら生きられなくなるほど衰弱していた。しかし及川は、伊織に肩を抱かれ、長年の夢だったデジタルワールドを間近に見れていること、自分のパートナーデジモンに出会えたことに感動していた。
デジタルワールドは、ベリアルヴァンデモンによってひどく荒廃していた。デジタルワールドが元の姿を取り戻すには長い時間を要する。それを知った及川は、残った命を全て使ってデジタルワールドの環境を元に戻すことを決意する。及川は蝶のような姿に変わると飛んでいった。すると、荒れ果てた土地が緑に溢れ、それが世界全体に広がっていった。今まで私利私欲のために悪逆を繰り返してきた及川が、デジタルワールドのために自分の命をなげうつ名シーンである。

『デジモンアドベンチャー02』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

前作とのデジタルワールドの相違点

本作ではデジタルワールドと現実世界の時間の流れが一定になっている。またデジタルワールドを自由に行き来できる。そのため、ひと夏をデジタルワールドで過ごした前作と違い、主な活動は放課後か休日となっている。

デジモンアドベンチャーはタケルの小説

デジモンアドベンチャーという作品では、前作の『デジモンアドベンチャー』と、今作の『デジモンアドベンチャー02』で、前回の振り返りや今回のまとめなどで毎回ナレーションが入る。そして、最終話のラストでは、デジタルワールドが再生していく様をナレーションで説明しているが、男性がナレーションで話している内容をパソコンで文字を打ちながら喋っている場面になる。その男性の名は、タケル。そして、タケルの近くには、「デジタルワールドの冒険」という本が置いてある。つまり、ずっとナレーションとして話していたのはタケルであり、話しているのは小説で書かれている内容ということになる。

デジモンアドベンチャー02はデジモン人気がピーク時の作品

アーマー進化やジョグレス進化など、デジモンシリーズの中で最も進化の種類が多い作品。メディアミックスの展開も色濃く、バンダイ総玩具売上は144億円である。逆にいえば、それほど玩具屋の意向が反映された作品とも言える。

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