コードギアス 亡国のアキト（アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

憎しみの記憶から

ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合（E.U.）の戦争は大きな転機を迎えようとしていた。
E.U.を混乱に陥れたテロリスト「方舟の船団」。それがユーロ・ブリタニアの計略だと見破ったアキトたちは、その本拠である大型飛行艇ガリア・グランデへ乗り込む。ZERO部隊を迎え撃ったのは、実質的にシンの部下であるアシュレイ・アシュラただひとりであった。アキトは因縁の敵であるアシュレイと激しい戦闘を繰り広げる。

戦闘を見守るレイラだったが、突如アキトたちからの連絡が途絶する。必死の通信を試みるも、アキトたちが不在のヴァイスボルフ城がユーロ・ブリタニアの襲撃を受ける。戦力も無く、兵士もいないレイラたちの前に、 聖ミカエル騎士団総帥のシンが操る黄金のナイトメアフレーム・ヴェルキンゲトリクスが森を駆け、圧倒的な攻撃力で迫りくる。

wZERO部隊が絶体絶命の時、首都パリでは、スマイラス将軍によるクーデターが決行された。
E.U.政権を掌握したスマイラスは国民に「レイラは死んだ」と宣言する。
シンの絶望、レイラの悲しみ、そしてアキトの怒りを飲み込んで運命の歯車が回る。

愛シキモノタチへ

「この世界を滅ぼすことが俺の目的だよ」
暴走するシンのギアス。兄との最後の戦いを決意するアキト。
ユキヤの放った爆弾によりユーロ・ブリタニア軍を三分の一に減らすことは出来たが、ヴァイスボルフ城を包囲されたwZERO部隊が圧倒的に不利な状況にあることは変わらない。そこに敵であったアシュレイが新たな仲間として加わる。

アキトは最後の戦いを前に、自らの髪を切りレイラに渡す。「今度の戦いでもし死んで、死体も残らなかったら……」
レイラはアキトを見つめる。「私はもっとアキトと話したいことがあるのです。だから……必ずみんなと一緒にここへ帰ってきてください」

ひとの心が一つに結ばれるとき、運命の秘密が明らかになる。
真実が示す未来は果たして希望か絶望か。シンのギアスの本質とは。レイラのギアスは守るべき者を救えるのか。
運命の闘いがついに終局を迎える。

『コードギアス亡国のアキト』の登場人物・キャラクター

主要人物

日向アキト（ひゅうがアキト）

CV：入野自由、柚木涼香（幼少時代）

本作の主人公。E.U.で生まれ育ったイレヴンの少年。E.U.軍の特殊部隊「wZERO」に所属している。
激戦の「ナルヴァ撤退作戦」において、ただ1人生き残った程の凄腕パイロット。
ユーロ・ブリタニアのミカエル騎士団エースパイロットに「化け物」と言わしめた。

性格はクールかつドライ。基本的に無愛想だが、上官を茶化すユーモアも兼ね備える。
戦いの中で窮地に追い込まれるとギアスを発動させ、通常では考えられない圧倒的機動力と変則的な戦術をもって敵を殲滅する。ギアスは昔何者かにかけられたもので、尋常ならざる戦闘力を発揮する一方、それがアキト自身の精神的な負担になっている。

レイラ・マルカル

CV：坂本真綾、諸星すみれ（幼少時代）

本作のヒロイン。E.U.に亡命したブリタニア貴族を両親に持つ少女で、現在はE.U.貴族・マルカル家の養女。本名はレイラ・フォン・ブライスガウ。
E.U.軍所属の「wZERO」参謀から、「wZERO」の司令官に抜擢される。

お嬢様育ちのため、世間常識や生活力に欠けるが、真面目で心優しい人物。他人をむやみに犠牲にする行為を嫌い、「イレヴンならいくら戦場で死んでも構わない」というE.U.の方針に反発。アキトやイレヴンの軍人にも平等に接する。
合気道の有段者で、白兵戦ならば武器を持った相手を素手でねじ伏せる実力を持つ。また、アキトらには劣っているが、KMFパイロットとしての技量もある。
本人は無意識ではあるが、ギアス所有者であることが示唆されている。

佐山リョウ（さやまリョウ）

CV：日野聡

E.U.で生まれ育ったイレヴンの青年。自由に生きる道を選んだ彼は、非道な悪行を積み重ねながらアンダーグラウンドで活動し、志を同じくするイレヴンたちのリーダー的存在であった。
祖国にも戻れず、E.U.にも受け入れられない自分たちの居場所を得るため、生き残った仲間とテロ行為を働いたが、レイラの提案によりE.U.軍の「wZERO」部隊に加わる。

粗暴で不器用な一方、目的に向かって暴走しがちなアキトを抑止する面倒見の良い一面もあり、仲間に頼られる兄貴分的存在である。

成瀬ユキヤ（なるせユキヤ）

CV：松岡禎丞

E.U.で生まれ育ったイレヴンの少年。情報収集やハッキング、爆発物の扱いに長けている。アンダーグラウンドでリョウたちと出会い、今日まで家族同然の関係を築く。
アキトやレイラと接触後は特殊部隊「wZERO」に入隊する。
いつもどこか冷めたような態度をとっているように見えるが、それはその賢さ故に状況を常に客観的に見ているためであり、根は激情型。リョウ達以外を人間と見なさず平然と殺戮する一方、大切に思う人間を守るためならば、自分の命さえ投げ出すことを厭わない。

香坂アヤノ（こうさかアヤノ）

CV：日笠陽子

リョウ、ユキヤと同じくE.U.で生まれ育った少女。イレヴン三人組の中では一番年下。
刃物の扱いに長け、祖父から譲り受けた小太刀を所持している
意地っ張りで、苛立ちや怒りといった感情をぶつけることが多い直情的な性格だが、美しい景色に感じ入るなど、素直な一面も持っている。彼女もまた、リョウ達のことを家族のように思っている。

ユーロ・ブリタニア

シン・ヒュウガ・シャイング