名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)のネタバレ解説・考察まとめ

『名探偵コナン ゼロの日常』とは、『週刊少年サンデー』(小学館刊)の漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2018年に連載をスタートした。探偵、公安警察、犯罪組織の一員というトリプルフェイスを持つ男・安室透に焦点を当てたストーリーだ。青山剛昌完全監修となっている『名探偵コナン』のスピンオフ作品である。安室透は、毛利探偵事務所の1階にある喫茶店「ポアロ」で働きながら、私立探偵もしている青年だ。そんな彼の、誰も知らない日常を描いており、普段は見せない一面が見られる作品となっている。

『名探偵コナン』および『名探偵コナン ゼロの日常』で登場するラーメン屋のことだ。当初は、杯戸商店街に店を構えていたが、不動産会社社長による嫌がらせが頻発していたため、客足は減っていた。謳い文句は「死ぬほど美味い」で、お勧めはメンマ山盛りの「閻魔大王ラーメン」だ。コナンと小五郎がラーメンを食べに行ったことがあるが、嫌がらせをしていた不動産会社社長が毒殺される事件が発生。事件は無事に解決したものの、店の老朽化が原因で客足は戻らず、米花町に移転した。移転後の謳い文句は「マジで死ぬほどヤバイ」に変わっている。

『名探偵コナン ゼロの日常』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

安室透「三つどころか百の顔だって演じ分けて見せるのに…」

梓に「毛利探偵の弟子、ポアロでのバイト、本業の探偵業。三足の草鞋は大変じゃないですか?」と聞かれた安室。安室は「全部勉強ですから」と答え、その日の夜、公安の降谷零として仕事に向かうことになった。ジャケットを羽織りながら車に乗る直前に、「三つどころか百の顔だって演じ分けて見せるのに…」と言ったのである。普段からトリプルフェイスで生活している安室の信念や、一つの目標に向かう姿勢が表れているセリフだ。

降谷零「だってカレーに失礼だろ?」

お昼休憩でカレー店に来た風見は偶然、降谷と相席することになった。降谷はチキンカレー中辛、風見はビーフカレー激辛を注文したのである。しばらくして運ばれてきたカレーはどちらもおいしそうだが、ビーフカレーは一口食べただけで火を噴きそうなほどだ。そんなカレーを一口食べた風見がお冷を飲もうとしたとき、「僕はね、カレーを食べている最中は水を飲まないようにしているんだよ。だってカレーに失礼だろ?」と降谷がつぶやいたのである。降谷が言うには「最高のルーを薄めてしまうから」だそうだ。また、辛いものを食べながら水を飲んだら余計に辛さを感じる、というセリフもあり、降谷の論理的で絶対的なセリフとなっている。

風見裕也「ホント漫画みたいだよアンタ…」

風見と降谷は、道場で稽古している。あまりにも降谷に投げられるため、風見は「もう少し手加減してください」と降谷に告げた。「手加減はしないが片腕なら」と言う降谷に、風見は「相手の技量を見誤らないこと」と苦言を呈するのであった。
後日、梓と安室は買い出しのあと、パレードが行われている周辺を歩いていた。風見は警備にあたっており、監視カメラで周囲をチェックしている様子だ。すると、マイナスドライバーを持ったひったくり犯が現れ、赤ちゃんが乗っているベビーカーの籠部分ごと誘拐してしまったのである。
路地裏に逃げこんだ犯人だったが、そこには買い物袋を持った安室がいた。犯人は慌てて籠ごと赤ちゃんを投げたが、安室は見事に左腕のみでキャッチしたのである。そして、向かってきた犯人を右腕だけで地面に投げつけたのだった。冗談で「片腕なら」と言っているわけではなく、しっかり相手の技量を見て、一瞬のうちに判断して対処に当たっている様子がうかがえる。安室の身体能力の高さ、冷静さがよく分かるシーンだ。

『名探偵コナン ゼロの日常』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

名前の由来

『名探偵コナン』および『名探偵コナン ゼロの日常』に登場する「安室透」、「降谷零」という名前は、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイと担当声優である古谷徹を組み合わせたものだ。原作者の青山剛昌が『機動戦士ガンダム』のファンであるため、安室だけでなく赤井秀一や沖矢昴なども由来している。
また、安室が飼っている犬の「ハロ」は、『機動戦士ガンダム』に登場するペット・ロボット「ハロ」が元になっている。アムロ・レイが製作し、ガールフレンドのフラウ・ボゥにプレゼントしたものだ。
そして、安室が乗っている白のRX-7は、「RX-78-2 ガンダム」が元になっており、カラーリングもガンダムの機体をイメージしたものになっている。

100億には届かなかった興行収入

2018年に公開された劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』は、日本だけでなく世界中で大ヒットした。そんななか、国内のSNSでは安室ファンが「安室透を100億の男に」というスローガンのもと、目標興行収入100億円を目指していた。惜しくも100億円には届かず、91.8億円という結果に終わったが、6作連続でシリーズ最高興収を更新したのである。

アニメ流行語大賞受賞

2013年度より「ネット流行語大賞」と併催している「アニメ流行語大賞」で、2018年に金賞・銀賞ともに受賞している。金賞は「安室透」、銀賞は「安室の女」となっており、劇場版公開の反響がすごいことがうかがえる。

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