サボ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

過去

貴族家からの家出

東の海にあるゴア王国の高町に住む貴族の両親の元に生まれる。日常的な差別が横行する貴族の世界や、その生活をステータスだと感じている両親に居心地の悪さを感じていた。決められたレールの上を走る人生に耐えきれなくなったサボは家出を決意。腐った世界を離れ、自由を求める海賊になりたいと思うようになる。
家出をしたサボは、貴族たちが暮らす高町から離れた郊外の「不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）」で生活するようになる。

エースとの出会い

5歳の頃に「不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）」でエースと出会う。エースは両親がおらず、海軍本部中将のモンキー・D・ガープが引き取っていたがその後山賊ダダンに預けられていた。
すぐに意気投合したサボとエースは、将来海に出るための海賊船を買うため共同で海賊貯金を始めた。
2人は小さい子供だったが戦闘能力は大人顔負けで、街のチンピラや悪者から盗んだ金品財宝で順調に海賊貯金を貯めていった。海賊貯金は2人しかありかが分からないように、森の中に隠していた。
貴族は18歳で本当の貴族と呼ばれるようになることから、サボは17歳で海に出ることを決める。

ルフィとの出会い

エースと同じようにしてガープによってダダンの元に預けられることになったルフィ。エースはよそから来たルフィをのけ者扱いする。サボはエースに同調しながらも、ルフィを気にかけていた。
当のルフィはエースたちにどれだけ煙たがれようが、あきらめることなく2人がどこに行くにしてもついてまわった。ひとりぼっちのルフィは2人と友達になりたかったのだ。そしてルフィはいつの間にか2人が秘密にしていた海賊貯金のかくし場所までついてきてしまう。
サボとエースは秘密を知られてしまったルフィを殺してしまおうと画策。それを聞いたルフィは驚き思わず大声で叫んだ。その声はちょうどエースとサボを探し森に来ていたブルージャム海賊団ポルシェーミに聞こえてしまう。
日頃からチンピラから金や財宝を盗んでいたエースとサボは、ブルージャム海賊団の金も盗んでいたのだ。
2人はポルシェーミに見つかる前に隠れたが、ルフィは捕まってしまう。ルフィはその際、自分はエースの友達だと発言してしまい、そのまま連行される。
ルフィは拷問され続けサボとエースの居所、金のありかを問われる。だがルフィは最後まで何も言わなかった。その姿を見ていたサボとエースはルフィを救出することを決意。そしてポルシェーミを倒しルフィを無事助けることに成功した。
その後ポルシェーミを倒したことで本格的にブルージェム海賊団から目をつけられ「不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）」で生活することができなくなったサボは、エース・ルフィ同様ダダンの家に住み着くようになる。

兄弟盃

ポルシェーミとの事件以降、結束力が強くなりすっかり仲良しになっていた3人。毎日3人揃って森へ行き、海賊になるための修行をした。その生活の中で3人は兄弟盃を交わし義兄弟となった。

腐った世界へ逆戻り

貴族である実の父親に見つかりエースとルフィを処分されそうになったサボは、自らが高町に戻ることを条件に2人の解放を要求する。そしてやむを得ず家出を中止し5年ぶりに家に帰った。しかし両親はサボのことではなく、自分たちの世間体ばかり気にしており、既にサボとは別に養子まで迎えているという状況だった。
その後、養子のステリーから国の王族たちが「不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）」を焼き払らおうとしていることを聞く。ゴア王国は、近日中に世界政府の視察団の来訪を控えていた。その視察団に国の汚点を見せまいと何ヶ月も前から計画を立てていたのだ。
ステリーの話を信じられなかったサボは人々に事の真相を確かめに街へ飛び出すが、高町の人々は全て承知の上でいつもの日常を過ごしていた。
サボはその異様な光景に恐怖を感じながら、この事実をエースとルフィに伝えるために「不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）」の入り口まで向かったがエースたちとは会えず、火事に加担していた兵士に投げ飛ばされてしまう。
そこに突然革命家モンキー・D・ドラゴンが現れ、サボに「…どうした少年」と問いかける。そしてサボは「おれは貴族に生まれて恥ずかしい！！」と泣きながら叫んだ。

船出

火事の翌日、このまま貴族としてこの国で暮らし、自らの思想が周りの貴族と同じになることが怖くなり国を出ることを決意した。海賊貯金で大きい海賊船を買うことは叶わなかったが、小舟に海賊旗を掲げ海賊として出港した。しかしタイミング悪く使節団の船の前を横切ってしまい、乗船していた天竜人を怒らせてしまう。怒った天竜人は、サボの小舟を砲撃し沈めた。そしてそのままサボの行方もわからなくなってしまう。
またこの話を人づてに聞いたエースとルフィは、サボは死んだと悟った。

革命家ドラゴンと再会

天竜人によって船は沈められたが、サボは生きていた。火事の際に出会ったドラゴンに救出されていたのだった。だが顔の左側に大きな怪我を負い、そのせいで目が覚めた時には記憶喪失になっていた。
名前や今まで起こった出来事も全て忘れていたが、両親の元に帰りたくないという記憶喪失前の強い思いだけ残されており帰郷を拒否した。また持ち物に名前の記載があったことから、名前がサボだということはわかった。帰る場所を失ったサボは革命軍に志願し入隊した。

偉大なる航路（グランドライン）編

マリンフォード頂上戦争

サボの記憶喪失はその後も治らず、海賊を歩みたかった過去は忘れ革命軍の幹部参謀総長としての日々を過ごしていた。
ある日、頂上戦争でエースが死亡したというニュースを耳にする。その瞬間サボの頭の中でバラバラだった歯車が重なり合い、失われていた記憶が全て戻ってきた。
自分が記憶をなくしている最中、盃を交わした兄弟が死んでしまい自分が何もできなかったことをひどく後悔したサボは寝込んでしまう。そして3日後、目を覚ました彼は残された唯一の家族ルフィを守りぬくために動き出す。
世界に同じ悪魔の実はひとつとしてない。悪魔の実の能力者が死ぬと、その悪魔の実は世界のどこかで復活する。
サボは世界のどこかに復活したメラメラの実を手に入れるため、ドラゴンを通して革命軍に捜索・回収を依頼した。

新世界編

ドレスローザ編

戦争のために大規模で武器製造を行っていた工場を潰すべく、革命軍のコアラやハックとともにドレスローザに侵入していたサボ。
時を同じくしてドレスローザに滞在していたルフィと涙の再会を果たす。
ルフィはトラファルガー・ローとの同盟による作戦の途中で、メラメラの実をかけたコロシアムに出場しており、亡き兄エースの能力を必ず手に入れようと奮闘していた。コロシアムで順当に勝ち進んでいたルフィであったが、同盟を組んでいるトラファルガー・ローが別の場所で捕まってしまう。至急救出に向かう必要があったルフィはメラメラの実の獲得をサボに任せその場を立ち去ったのだった。
ルフィと入れ替わり後、コロシアムに途中出場することになったサボは、圧倒的な力で優勝。
ドレスローザに侵入した本来の目的である武器輸出に関わる交易港はコロシアムの地下にあった。そのため優勝商品のメラメラの実をその場で食べ地面を破壊し地下に進む。
しかしルフィとドフラミンゴが戦闘を始めたと聞きつけたサボは、ルフィに手を貸すため地下交易港を後にする。
サボは手に入れたメラメラの実の能力で相手を威嚇する。メラメラの実の能力を使うサボを見たルフィは「…サボ！食ったんだな…エースの実」と声をかける。それに対し「誰にも渡さねェよ！“あいつ”の形見だ」とサボは子供の頃のような無邪気な笑顔で答えた。
現場には海軍本部大将の藤虎がおり、麦わらの一味を捕らえようとしていたが、サボが駆けつけ弟のために海軍を一手に引き受けた。
途中エースの仇であった黒ひげ海賊団のバージェスがルフィに奇襲をかけようとするが、この攻撃もサボによって阻止された。その際サボは「エースの人生だ…別にお前らを恨みやしないが 以後ルフィのバックにはおれがついてる！！！よく覚えとけ…！！！」と言いバージェス、そして海軍を威圧した。
諦めの悪いバージェスはその後もメラメラの実を奪うためサボを挑発する。バージェスはエースを捕まえた時の話をしてサボの気をひく。その話を聞いていたサボは「おれはいいけど…！！“火炎”（エース）が許さねェってよ！！」と手から火炎を出しエースの意志と共に戦うことを決めた。
戦いの後、戦闘の疲れで休息を取っていた麦わらの一味のもとにサボが現れた。そしていつかのエースと同じように「ほんじゃ…ルフィにゃ手ェ焼くだろうがよろしく頼むよ！！」と声をかけ、弟を仲間に託した。
ルフィはその間ずっと眠っておりサボの来訪を知らなかったが、サボはルフィを起こさないままその場を立ち去った。

世界会議（レヴェリー）

ルフィが海賊としてまた名を挙げたことを記す新聞を読み心から喜ぶ。
聖地マリージョアで行われる世界会議で天竜人への宣戦布告を計画してた革命軍。サボを含めて4人の革命軍が世界会議に潜入をした。
世界会議は世界中の国王や要人が招かれている。その中にはかつてサボが捨てた故郷ゴア王国の国王も含まれており、なんとサボの義弟ステリーが時の国王として鎮座していたのだった。サボはステリーの護衛兵として紛れ込み世界会議への潜入に成功した。世界会議が開催されている中で、かつての仲間であったバーソロミュー・くまが面影のない姿に変わったしまったことに驚愕する。そしてそれはバーソロミュー・くまが世界政府に魂を売ったことと同義であるため、激しく怒り取り乱した。
仲間たちになだめられ冷静さを取り戻したサボは、作戦を必ず成功させるために意気込んだ。