メガラ／メグ（ヘラクレス）の徹底解説・考察まとめ

日本語吹き替え：松岡昌宏
本作の主人公。純粋でまっすぐな性格をした青年。メガラには「ワンダーボーイ」と呼ばれている。
神であるゼウスの息子として生を受けるが、生まれてすぐにハデスの陰謀で半人半神にされてしまった上に人間界に捨てられ、羊飼いの優しい養父母の元で育てられた。自身が持つ神の力である怪力をコントロールすることができず、人々には「ヘボクレス」と呼ばれて厄介者扱いされていた。しかし、自分がゼウスの息子と知ってヒーロー（英雄）になる夢を抱き、冒険の旅に出る。師匠であるフィルに鍛えられてグッズ化されるほどの人気者になる。
初めての仕事のためにテーベへ向かう道中、ネッススに襲われていたメガラを助けたことで彼女と出会って恋に落ちる。
ハデスが仕掛ける刺客をものともせず倒してしまうが、自身のメガラに対する恋心を逆手に取られて彼女を人質にされ、神の力を奪われてしまう。その際にメガラが敵であるハデスの手下だという事実を知って意気消沈するも、自身を庇って命を落としたメガラを冥界から救うために奮起し、ハデスに打ち勝つ。
その功績を認められて英雄として神界への凱旋を認められるが、メガラがいる世界に意味はないとして人間界に残ることを選び、彼女と結ばれた。

ハデス

日本語吹き替え：嶋田久作
本作のヴィラン（悪役）。死者の国の王で、ヘラクレスの父であるゼウスの弟。オリンポスの乗っ取りを企んでいるが、運命の三女神に「タイタン族を使ったオリンパス乗っ取り計画をヘラクレスに邪魔される」と予言されたことから、彼をさらった上で半神半人にし、人間界へと追放した。ヘラクレスを殺し損ねたと知って怪物を派遣するが、ことごとく返り討ちにされてしまうことに頭を抱えている。
死んだ恋人を救うために自身に魂を売ったメガラを奴隷として使役し、怪物との交渉やヘラクレスの弱みを握ってくるという任務を与えていた。
しかしヘラクレスに恋をしてしまったメガラの抵抗にあったことで、2人が相思相愛である可能性や、ヘラクレスの唯一の弱点がメガラであることを見抜き、彼女を人質にしてヘラクレスの神の力を奪い取ることに成功する。
その後はメガラを救うために冥界へ現れたヘラクレスに三途の川へ叩き落された。

メガラ（メグ）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「人間て馬鹿なことをするものよ。恋をするとね。」

ハデスの思惑で力を失くしたヘラクレスは、神の力なくして一つ目の巨人であるサイクロプスとの戦闘に苦戦する。
そこで彼に柱が倒れてきたことに気づいたメガラは、身を挺してヘラクレスを庇い、自身は柱の下敷きとなってしまう。
愛する人を助けるために、またも自分を犠牲にしてしまったメガラは「人間て馬鹿なことをするものよ。恋をするとね。」と言い残し、命を落としてしまうのであった。

ヘラクレスとの別れ

力を取り戻したヘラクレスの活躍によって息を吹き返したメガラだが、しかしそれは「真の英雄」となり、神の世界へ戻っていくヘラクレスとの別れでもあった。
神界へ迎え入れられる彼を見て、自身と彼の身分の差を目の当たりにしてしまったメガラは、涙をこらえながらもそっとその場を離れようとする。
その時のメガラの表情があまりに切なく、胸を締め付けられるという声が続出した名場面だ。

ヘラクレスと結ばれるメガラ

ヘラクレスは、メガラのいない世界には意味がないと言い切り、神の力を得るよりも、彼女と共に人間界で生きることを選ぶ。
ヘラクレスの男気にも心を動かされるが、身を挺した自己犠牲の末、やっと報われるメガラに感動を禁じ得ない。
最後の抱擁で見せた幸せそうな表情は、嬉しさと切なさでお腹いっぱいになれること間違いなしの名場面だ。

メガラ（メグ）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

メガラが歌った名曲「恋してるなんて言えない」

劇中、ヘラクレスを殺さなければならないという自身の立場と、彼への恋心の間で葛藤するメガラは、その心情を「恋してるなんて言えない」という歌にのせている。
この「恋してるなんて言えない」は、ディズニー映画らしく、わかりやすい言葉で彼女の切ない心情を表現した名曲だと名高い。
ちなみに日本語版を歌唱しているのは、本作で彼女の日本語吹き替えを担当した工藤静香だ。