ラブ★コンの名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

大谷への気持ちを精一杯に伝えながら自分への気持ちを大谷に問うリサの言葉である。大谷とキスはしたもののまだ告白はされていないリサにとって、大谷はあくまで彼氏一歩手前の「友達」であった。しかし大谷は、キスをした時点でリサのことを彼女だと思っており、「つき合う」の定義が違ったことから、リサと大谷の間にすれ違いが起こることになる。リサが中学時代の友達に大谷のことを「友達」と紹介したのを聞いた大谷は、リサに対して冷淡な態度を取り始める。大谷の変化に戸惑って悩むリサは直球で大谷に理由を問いかけ、大谷がすでにリサのことを彼女と認識していることを知った。これまでの自分と大谷の言動を思い返したリサは感極まって大泣きし、自分が大谷をいかに好きなのかを言葉にしてぶつける。そして、大谷が自分のことを好きなのかと確認するリサの問いかけに大谷は「うん」とはっきりと肯定の返事を返し、二人は本当の恋人同士になったのだった。長きにわたるリサの努力がようやく実を結んだ名場面である。

「だってそんなん…デートや言うからちょっとでもかわいくしたいやんかあ～」

初デートが決まったリサは、喜び勇んでおしゃれをして出かける。しかしリサの気持ちに反して、当日は遅刻したりカバンを忘れたり、行った先のゲームセンターでは大谷をぼこぼこに打ち負かしてしまったりと、失敗続きであった。「慣れない服装をするからだ」と指摘した大谷に、リサは泣きながら「初めてのデートは少しでもかわいくしたかった」と話す。リサ本人は気づかなかったものの、そんなリサの様子は、ひそかに大谷の心をつかんでいたのだった。

「あんなんほんまにあたしのことすきかどうかもわからへん！」 「でもあたしがめちゃめちゃすきやからええねん！！」

自分の告白に対する大谷の返事を聞こうとしない大谷の幼馴染、美々にリサが放った言葉である。大谷の隣に住む中学生である吉岡美々（よしおか みみ）は昔から大谷に好意を抱いており、大谷がリサと付き合い始めたことを知って以降はリサを強くライバル視している。幼少期から今に至るまで、美々は口が悪く男勝りな本性を隠し、大谷の前ではかわいらしい女子を演じ続けていた。しかし、素の状態でリサと話しているところを大谷に見られたことで本当の自分を彼に知られてしまったために、美々はきっかけを作ったリサを逆恨みする。二人で話していたリサと美々はどちらの方が大谷を好きかで言い争うになるも、双方引くことはない。美々を諦めさせるどころか逆に「絶対に取り戻す」と気合を入れさせてしまう結果となったが、リサはその挑戦を受けて立つと決める。リサと一緒になってはしゃぎ、遊びまくる大谷を見た美々は、次第に大谷とリサが似合いであるように思い始める。一人で帰ろうとした美々を呼び止めた大谷は、先日の美々の告白に対する返事をしようとする。しかし、断られるであろうことが自分でもわかっていた美々は、聞こうとはしなかった。そんな美々を見かねたリサは、美々が逃げてばかりであることを叱咤し、自分も一度は振られたがあきらめきれなかったから頑張ったのであり、大谷が自分のどこを好きかもまだわからないが、自分が大谷を好きだからそれで良いのだと、今の自分の気持ちを包み隠さず打ち明けた。そして、リサがいったんその場を離れた間に大谷からも「（リサが）めっちゃすき」だと聞いた美々は、リサと大谷がお互いに通じ合っていることを実感し、ようやく二人の関係を認めたのであった。

大谷とリサが段差ごしにキスをする場面

リサ「ははっわざわざ段差」
大谷「うるさいな、絵ヅラ的にかっこつけへんやろ」
高校最後の文化祭でやっと二人で回れることになったリサと大谷だったが、リサと文化祭を回ることを諦められない遥や、大谷に女装をさせて店を手伝わせようとするバスケ部の後輩に追われ、学校中を逃げ惑うはめになる。最初は大谷と文化祭を回れないことを残念に思っていたリサだが、走っているうちにおもしろくなり、結果的にとても楽しいときを過ごした。教室に戻らなければならない時間になったとき、リサを段差の下に立たせて自分は段上に立った大谷は、リサと顔の高さをぴったりと合わせてキスをした。あえて段差を使ってのキスが、非常にロマンチックな場面である。

秋祭りの日に台風の中でリサが大谷を待つ場面

リサ「来えへんかった」「もういいよ、ほんまなんや」「ほんまにあたしのことイヤんなったんや」「ほんまにあたしらこのまま別れるんや」
リサに好意をもつバイトの同僚、小堀和希（こほり かずき）に「1回だけでいいから」と頼まれたリサは、小堀と二人で海坊主のライブに行ってしまう。大谷に悪いという思いがあったリサはそのことを隠していたが、ライブの帰りに偶然大谷に出会ったために二人きりででかけたことが大谷にばれてしまった。小堀によるキス疑惑、デートまがいのお出かけと疑惑が深まることが繰り返されたことに加えて、リサが気になって受験勉強に集中できないこともあり、大谷はリサと別れることを宣言する。なんとか挽回して大谷とやり直したいリサは、自分のできることを精一杯やろうと考えた結果、大谷の受験勉強を応援する気持ちを伝えるためのオリジナルアイテムを作り始める。秋祭りの日、完成したアイテムを渡そうとリサは大谷を呼び出そうとするが、大谷は「塾がある」「もう別れたから」と応じようとはしなかった。しかしそれでもリサは待っていると主張し続け、「行かない」「待っている」の押し問答をしたままでその場は別れることとなる。そして待ち合わせるはずだった秋祭りは、台風上陸によって中止になってしまう。それでも大谷を信じて暴風雨の中で待ち続けていたリサだったが、大谷が現れることはなく、ちょうど行き会った小堀の勧めでリサは諦めて帰ることを決めた。実は、リサが待っていると言ったのを聞いた大谷は、言葉では「行かない」といいながらも待ち合わせに赴こうとしていた。しかし、塾が長引いたために出るに出られず、外が台風であったために「さすがに帰っているだろう」と考えて、そのまま塾に居残っていた。どうしても気になった大谷は塾が終わった後で秋祭り会場にも行っていたのだが、そのころにはリサはもう帰ってしまっていたのだった。お互いを思うリサと大谷の行動が見事にすれ違ってしまった、本作随一のもどかしい場面である。

「あたし大谷の受験終わったらまた告白し直すわ」

受験勉強を頑張ろうとする大谷に向けたリサの言葉である。大谷との関係を修復しようと頑張るリサだが、その努力は空回りを続けていた。一方の大谷も、リサと別れると言いはしたものの、なおもリサが気になって勉強に集中できずにいた。大谷の受験を応援すると決めたことを思い出し、自分が邪魔だと感じたリサは、悲しい気持ちを押し殺して大谷に別れを告げる。突然のリサの態度の変化に大谷が戸惑っていたところ、大谷は偶然リサが秋祭りの日に大谷に渡そうとしてそのままなくしてしまった応援アイテムを手に入れる。馬鹿らしいながらもリサの強い想いがこもったアイテムを見た大谷は、本気で受験勉強を頑張ろうと意志を固めた。そしてリサも、今は大谷に受験に集中してもらおうと、いったんは距離をおいて陰ながら大谷を応援すること、そして、受験が終わってから改めてまた告白することを告げた。自分は悲しい想いをしながらも、大谷のことを一番に考えるリサのやさしさと愛情が強く現れたセリフである。

「のぶちゃんの考えることとか決めることとかに絶対まちがいはないから！」「絶対うまくいくから！」

恋人である中尾と離れて北海道に行くことを迷う信子にリサがかけた言葉である。恋人同士である信子と中尾はいつも、周りがうらやむほどの仲睦まじい様子を見せていた。しかし、信子が身体を悪くした祖母に付き添って北海道に行くことになり、信子と中尾は遠距離恋愛をすることになる。表向きは気丈にしながらも、本当は自分が北海道に行くことを心底悲しんでいる中尾の気持ちを知った信子は、本当に北海道に行っても良いのかと迷っていた。しかし、なおも自分の気持ちを隠そうとする中尾は、信子が心おきなく北海道に行けるようにと本心とは裏腹に冷たい態度をとる。なりふり構わず信子のためを思って努力する中尾の気持ちを汲んだ信子は、やはり北海道に行くと決意した。それを聞いたリサは、これまで自分がいかに信子に助けられてきたのかを思い出し、大谷と付き合うことができたのは信子のおかげだと、心からの感謝の気持ちを告げる。不可能に近かったリサの恋を実らせることができたのだから、信子の言うことに間違いはない、絶対に大丈夫だというリサの言葉に、信子は強く励まされたのだった。リサと信子の厚い友情が表れた場面である。

「この雪は今日受験する人みんなの上に降っとるんじゃー！！あんただけちゃうわー！！」 「立つんや大谷、あんたはできる子や！！しょーもないこと言うてるヒマあったら走れ！！」

受験当日に大雪に見舞われて諦めようとする大谷にリサがかけた言葉である。いよいよ受験の日を迎えた大谷だったが、前日に家族がインフルエンザにかかって家を追い出され、泊まるところが見つからずにいきなりリサの家に押しかけることになり、翌日は寝坊し、あげくのあてに外は大雪で交通がストップし、これでもかというほどに苦難が重なる。ついていない、もういい、と諦めモードになる大谷だが、リサは諦めないようにと大谷を叱咤し、なんとかして大学まで送り届けようとする。全力を尽くしたリサの協力のかいあって大谷は無事に大学に到着し、リサの心が困った応援の言葉を受けて大谷は最後の受験に臨むのだった。

卒業パーティーでリサと大谷が踊る場面