ストッパー毒島（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ (4/6)

ストッパー毒島（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ

2023.03.29

『ストッパー毒島』とは、『週刊ヤングマガジン』で1996年から1998年まで連載された、ハロルド作石の野球漫画。舞台は1996年から1997年シーズンのプロ野球パシフィック・リーグ。当時存在していた6球団に主人公・毒島大広が所属する「京浜アスレチックス」が加わっている。160km/h以上の剛速球を武器とする毒島がチームのストッパーとして仲間たちと切磋琢磨しながら成長し、リーグ優勝を目指す。当時活躍していた選手や監督をキャラクターのモデルにしており、実名で登場する人物もいる。

三木源三郎（みきげんざぶろう）

2軍監督 → 1軍監督

アスレチックスのリーグ2連覇時代のヘッドコーチだが、派閥争いに巻き込まれ、2軍監督に降格したまま20年以上過ごしていた。チックくんを投手コーチにする条件で正式に1軍監督就任。昭和一桁生まれという高齢の為かよく試合中に居眠りをしている。

他球団の架空選手

毒島貴志（ぶすじまたかし）

千葉ロッテマリーンズの外野手。
左投げ左打ち。
主人公・毒島大広の実兄。木暮スカウトがメジャーでトリプルスリーを軽くクリアする逸材と評価する天才。
高校卒業後渡米しマイナーリーグへ入団するが、交通事故で瀕死の重傷を負う。
リハビリ中には拳銃自殺実行一歩手前まで至るも思いとどまり、その後ドラフト3位でロッテに入団。
バットを低く寝かせた独特なフォームで、選球眼もとても良い。しかしリハビリを経ても足だけは回復が遅れ、安打を放ったにもかかわらず、走れないため塁に出ないことがあった。終盤は守備に就けるほど回復しており、アスレチックスとのシーズン最終戦では「メジャー級」の肩による好返球を見せつけた。
弟大広との兄弟仲はかなり険悪。チック君の中の人物が誰かを知っている様子も描かれている。

フィッシュバーン

近鉄バファローズの外国人選手。
右投げ左打ち。
3Aで2年連続三冠王の実績を持つ。読売ジャイアンツ2軍時代に毒島と初対戦、その後素行の悪さや外国人枠の関係からシーズン途中でトレードで近鉄へ。
近鉄では主砲として活躍し、2年連続で本塁打王を獲得する。速球派の毒島大広を「力と力の勝負が出来る選手」と認め、ライバルとして意識する。
当時の近鉄監督・佐々木恭介に惚れ込んでおり、「2冠を獲ったら監督を温泉に連れて行く」と発言している。

渋谷貴之（しぶやたかゆき）

福岡ダイエーホークスの三塁手。
（アスレチックス時代は捕手）
右投げ右打ち。
アスレチックスの正捕手にして主軸打者だったが、プライドが高く、チーム批判を繰り返し、FA移籍をほのめかしたことから矢島との交換トレードで放出。
渋谷の打力を生かすためということで、三塁手に転向する。
その甲斐もあってアスレチックス時代よりも打棒に磨きがかかった。
大のヘヴィメタルファン。

渋谷直之（しぶやなおゆき）

福岡ダイエーホークスの外野手。
右投げ右打ち。
渋谷貴之の弟。守備はあまり上手くないが、兄以上の強打者でアマ全日本の4番も務めた。
シーズン途中から1軍に合流すると、月間本塁打記録タイの16本を打ち、毒島が投げた際どいコースへの直球を打ち返すなど、強打者ぶりを遺憾なく発揮する。
終盤からは4番打者を務め、毒島は「既に超一流の打者に育った」と驚嘆している。

菅野純（すがのじゅん）

オリックス・ブルーウェーブの投手。
右投げ右打ち。
Jリーグに所属し、日本代表候補になったこともあるプロサッカー選手としての顔も持つ。
普段はサッカーの方を優先しているため登板機会は少ないが、仰木監督からは「サッカーよりも野球の才能がある」と言われており、サッカーで鍛えられた足腰から150km/hの直球、カーブ、フォークを武器にしている本格派。甘いマスクで女性の人気が高い。
イチローには気に入られている様子で、実力も認められている。
ひょんなことから打席に立つことになった毒島と勝負し、逆転満塁本塁打を被弾する。

不破明（ふわあきら）

千葉ロッテマリーンズの投手。
左投げ左打ち。
社会人を経てドラフト1位で入団。ハロルド作石の前作『ゴリラーマン』で、球技大会の際に「ゴリラーマン」こと池戸定治に本塁打を打たれた野球部のエース・不破と同一人物。
3種類を投げ分けられるスクリューボールが武器。

溝口（みぞぐち）

日本ハムファイターズの外野手。
右投げ左打ち。
毒島には中学時代に抑えられて以降、左投手に苦手意識を持つようになってしまったという因縁がある。赤堀商業高校時代には「甲子園のアイドル」と呼ばれ、ドラフト1位で日本ハムに入団。プロ入り後に対戦した毒島は「やっぱりこいつは天才だな」と漏らしている。

その他の登場人物

宮道貴恵（みやみちたかえ）

毒島の幼馴染で、腐れ縁の仲。毒島のよき理解者であり、プロ入り後はアスレチックスファンとして球場に足を運ぶ事も多くなる。
毒島からはプロ初勝利を挙げたボールを贈られたり、互いに好意を抱いている様子。後にアメリカ留学を決意。
ルックスやプロポーションは良く、中学時代からよく異性にモテていた。

金城（きんじょう）

スポーツ新聞記者で、ウェイクの高校時代の友人。
ウェイクの話を聞き、スポーツ紙記者の仕事を放り出してチックくんの正体を暴こうとする。
最終的に、真相を掴んだと確信するが、デスクから「タブーである」として調査の打ち切りを強要される。

ゴリラーマン（ハロルド作石）のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴリラーマン』とは、『週刊ヤングマガジン』で1988年から連載された、原作者ハロルド作石による初の長編連載漫画。コミックスは全19巻で、その後OVAやゲームにも展開された。白武高に転校してきたゴリラによく似た恐ろしい顔の男ゴリラーマン。しかし白武高の生徒は、無口なゴリラーマンの本当の恐ろしさをまだ知らない。最終回まで1度も喋ることのないゴリラーマンこと池戸定治を中心に、白武高校の仲間たちと繰り広げられるバトルと笑いの日々を描いた作品で、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞した。

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