Jamiroquai(ジャミロクワイ)の徹底解説まとめ

Jamiroquai(ジャミロクワイ)とは、1992年にジェイ・ケイを中心にデビューしたイギリスのバンド。デビューシングル「When You Gonna Learn」がロンドンのクラブシーンでヒットし、新人ながらソニーミュージックとアルバム8枚分の契約を結ぶ。1996年リリースの『Travelling Without Moving』はミリオンヒットとなり、世界一売れたファンクアルバムとしてギネスに認定された。全世界で3500万枚以上の売り上げを誇る。

6枚目のアルバム『Dynamite』の3枚目ファイナル・シングル。タイトルはジョン・レノンの曲「Give Peace a Chance」へのオマージュであり、ジェイ・ケイ、ロブ・ハリス、マット・ジョンソンによって書かれた。PVはジャミロクワイ初のコンピュータアニメーションビデオで、イタリアのアニメシリーズ『ラ・リネア』に敬意を表しその手法を取り入れている。イギリスのシングルチャートで27位。

White Knuckle Ride

7枚目のアルバム『Rock Dust Light Star』からの最初のシングル。マーキュリー移籍第一弾。 2010年10月31日にデジタルダウンロードで発売され、2011年1月1日に限定版のビニール版が発売された。曲はジェイ・ケイとマット・ジョンソンによって書かれた。PVはジェイ・ケイが所有するヘリコプター、ロビンソンR44レイヴン2から、曲がりくねった砂漠の道を疾走するポルシェ911カレラRS 2.7を追跡する様子を映している。スペインのタべルナス砂漠で撮影された。

Automaton

2017年1月27日、8枚目のアルバム『オートマトン』からリード・シングルとしてリリースされた。ディスコ、ファンク、ダンスポップ、エレクトリック電子ミュージック、ボコーダーと様々な要素を取り入れたこの曲を説明するにあたり、しばしばフランスのデュオ、Daft Punkが引き合いに出される。または1982年の名作映画『トロン』の近未来の世界とも比較される。曲の後半にはジェイ・ケイが歌う、アフリカ・バンバータのような80年代風なラップを聴くことができる。
ビデオの中で、ジェイ・ケイ型のロボットが羽飾りのようなデザインの金属製の冠を拾い上げる。これは、2006年のベスト盤『ハイ・タイムス:シングルズ 1992-2006』のアルバムジャケットに描かれている「浜辺に打ち捨てられた冠」を思い出させる。つまりここでは、「ジャミロクワイの歴史を拾い上げる」という意図が込められている。

Cloud 9

2017年2月10日、8枚目のスタジオ・アルバム『オートマトン』から2枚目のシングルとしてリリースされた。
2017年2月22日に公開されたミュージックビデオはスペインのカボ・デ・ガタで撮影され、監督は前のシングル「オートマトン」と同じディレクターであるチャーリー・ライトニングが担当した。モニカ・クルースと共演したこのビデオは、ヴィンテージ・カーによるカーチェイスや趣のあるバーでのダンス、ロマンチックでアダルトな恋の駆け引きなど、まるでクエンティン・タランティーノ風の大人の雰囲気を醸し出している。

Jamiroquai(ジャミロクワイ)の名言・発言

ジェイ・ケイ「若い時はみんな音楽が世界を変えられると思ってた。でも見てごらん、何も変えられやしないのさ。ブギーが好きな人たちは、説教くさい事は好きじゃないんだ」

ジェイ・ケイは熱心な環境活動家で知られており、ジャミロクワイの曲でも環境破壊について憂う歌詞が散見する。この点については理想主義、神経質過ぎるとの批判を受けたこともあり、ジェイ・ケイは冒頭のセリフの様に語り、非常に現実的な対応を見せつつも、テーマカラーをグリーンにしたり、環境やグローバリズム、行きすぎたテクノロジー化などには意識を持ちつづけ、常に歌詞に織り交ぜている。
この様にジェイ・ケイは環境問題やインディアンの権利問題など、「自然との共生」というテーマを掲げながら、実生活では燃費が非常に悪いスーパーカーを乗りまわして排気ガスを撒き散らすという言行の矛盾を批判されることがある。しかしジェイ・ケイはこの点について「何台車を持ってても乗るのはたまに1台だけ、つまり他の分の所有車を排気ガスを出す事からガードしてるだろ?」と弁明している。
特にフェラーリの大ファンとしてしられ、アルバム『Training without Moving』のアルバムジャケットはフェラーリのエンブレムを模したものであり、フェラーリに対して多額の使用料を支払ったと報じられているほか、『コスミック・ガール』のPVには自らが所有する「F40」と「F355」を登場させている。

Jamiroquai(ジャミロクワイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ジャミロクワイの名前の由来は「ジャム・セッション」と「イロコイ族」

ジャミロクワイの名前の由来は即興ライブを意味するジャムセッションから取った「ジャム」と、ネイティブ・アメリカンの「イロコイ族」から取った「イロクワイ」の二つの単語を合わせたものであるが、カタカナ表記にした時に、意味を知らなければどこで区切るか判別するのは難しい。大抵の日本人は「ジャミロ・クワイ」と区切ってしまう。
このようにカタカナ表記にした時にどこで区切るかと言う一種のトリビアの様なものがあるが、特に外国人の名前に多い。代表的なものはブルースリー、ブルーノマーズ。日本人の多くはブルーで区切ってしまう傾向がある。同じく人の名前では、デカプリオ、ドンキホーテ、マッキントッシュ、マッカーサー、マクドナルド等があるが、ヨーロッパ人の名前には、苗字の前に「デ」「ドン」「マック」がつくことがあることを知っていれば容易に答えはわかる。
ところがジャミロクワイに関しては何もしらなければジャム・イロクワイと導き出すのは難しい。「カメハメハ」「キリマンジャロ」と並んで、「ジャミロクワイ」は難問中の難問と言える。

「Virtual Insanity」誕生秘話とカップヌードルとのコラボ

1996年発表の代表曲「Virtual Insanity〜ヴァーチャル・インサニティ」は、ジェイ・ケイが以前訪れた札幌の地下街から着想を得たと言われている。
ジェイ・ケイが訪れた当時の札幌の地下街は1971年にオープンしたオーロラタウンとポールタウンで構成されていたが、現在では札幌駅前通地下歩行空間(2011年開通)も整備されますます大きくなり、日本で最も直線距離が長い地下道と言われている。
ジェイ・ケイは1999年東京ドームでのコンサートで、「Virtual Insanity」を歌う前のMCで、「何年か前に札幌を歩いていたら、街には誰もいなかったんだ。一体みんなはどこにいるんだと思っていたら、老婦人が目の前に現れた。人々はどこに行ったのかと聞くと、老婦人は案内して階段を降り始めた。そこには大きな地下街が広がっていた。ホテルに帰ってその時の印象をまとめたのがこの曲だ」と述べ、「Virtual Insanity」誕生秘話を語っている。
そして2010年、日清はカップヌードルの新プロモーションとして『この味は、世界にひとつ。』シリーズというTV CMを展開、第一弾はMISIAの「Everything」を起用したが、第二弾にはジャミロクワイが登場、曲はもちろん「Virtual Insanity」である。MTV Video Music Awardsで4部門に輝いた著名なミュージックビデオで、ジェイ・ケイが突然「腹へった、Oh~、カップヌードル、五つ食べられる、ぐらい~」と歌いだす。しかも30秒CMでは続けて、「他のじゃ嫌よ~、カップヌードルがいいよ~♪」と歌い、日本の視聴者の耳を驚かせ大きな話題となった。
また「Virtual Insanity」のビデオで有名になった黒いフェイクファーの山高帽は、当時売り上げに貢献した日本のソニーのスタッフにプレゼントしたとのことである。

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