Jamiroquai(ジャミロクワイ)の徹底解説まとめ
Jamiroquai(ジャミロクワイ)とは、1992年にジェイ・ケイを中心にデビューしたイギリスのバンド。デビューシングル「When You Gonna Learn」がロンドンのクラブシーンでヒットし、新人ながらソニーミュージックとアルバム8枚分の契約を結ぶ。1996年リリースの『Travelling Without Moving』はミリオンヒットとなり、世界一売れたファンクアルバムとしてギネスに認定された。全世界で3500万枚以上の売り上げを誇る。
Jamiroquai(ジャミロクワイ)の代表曲
Natural Energy
アシッド・ジャズ・レーベルからのデビューシングル『When You Gonna Learn』がリリースされる以前に発表された、ジャミロクワイの幻のファーストシングル。
「World Dance Records」レーベルよりプレス用の3枚だけプレスされたと言う、超レア音源。ロンドン「Kiss 100 FM」によって初めてオンエアーされた。
When You Gonna Learn
ジャミロクワイを世に知らしめたデビュー曲。1992年アシッド・ジャズ・レコードによってリリースされ、その後、デビュー・アルバム『Emergency on Planet Earth』のリード・シングルとして1993年にソニー・レコードから再リリースされた。ジャミロクワイの初期の歌の多くのように、環境問題に対する痛烈な風刺が歌詞のテーマになっている。70年代のジャズ・ファンクミュージシャンである、ジョニー・ハモンドの「Los Conquistadores Chocolates」を下敷きにしたものとして有名である。ジェイ・ケイは以降も正直にスティーヴィー・ワンダーやギル・スコット・ヘロンなどジャズ・ファンクやソウル、スピリチュアル・ジャズ、ファンクなど主に70年代のクラシック・チューンを使っていることを告白しており、ネタばらしも積極的に行っている。
Too Young to Die
1993年デビュー・アルバム『Emergency on Planet Earth』からの2枚目のシングル。英国シングルスチャートで10位。「死ぬには若すぎる」というタイトルのこの曲の歌詞は、政治的な機械化による戦争と死の恐怖に関して書かれている。ミュージックビデオはイギリスの監督W.I.Z.により、砂漠の軍事施設と思われるものをバックに撮影された。
Blow Your Mind
1993年のデビュー・アルバム『Emergency on Planet Earth』からの3枚目のシングル。1993年5月24日にイギリスのソニーソーホースクエアでリリースされ、1993年7月1日に日本のエピック・レコードでリリースされた。イギリスのシングルチャートで12位を記録。PVはイギリスのミュージックビデオディレクター、ヴォーン・アーネルとアンテア・ベントンが監督を務めた。1970年代風のクラブで踊りあかす人々の前でジェイ・ケイがパフォーマンスを行うイメージを白黒で表現した。2009年11月にYouTubeに公開され、2021年9月の時点で、再生回数12,500万回を超えた。
Space Cowboy
2枚目のスタジオアルバム『宇宙カウボーイの帰還』からのリードシングル。1994年9月26日にリリースされたシングルは、英国シングルチャートで17位、アメリカでは、ビルボード・ホット・ダンス・クラブ・プレイ・チャートで初のナンバーワンを獲得した。そして2006年6月、英国で再びリリースされ、ダンスチャートでナンバーワンに輝いた。この曲にはいくつかのバージョンが存在し、オリジナルバージョンは、バンドのレギュラーベーシスト、スチュアート・ゼンダーが演奏し、コーラス中にスラップベーステクニックを披露している。このバージョンは、一般的に「ストーンド・アゲイン・ミックス」として知られており、主にシングルがリリースされたときにラジオでオンエアーされたバージョンだった。
アルバムバージョンは著しく異なり。スチュアート・ゼンダーではなく、アルバムスリーブに書かれた「ミスターX」という謎のアーティストが演奏している。数年後、ゼンダー自身がインスタグラムで、この曲で演奏したベーシストはポール・パウエルであることを明らかにしたが、オリジナルバージョンのベースラインを書いたのは自分だと公言した。
PVはシングルバージョンを使用して撮影された。ヴォーン・アーネルとアンテア・ベントンが監督し、青い室内をジェイ・ケイとメンバー達が踊りながら見え隠れし、時折、ブラックライトを通してマリファナの形をしたモザイクが映し出される。アメリカの別バージョンではジェイ・ケイの同意なしに違う葉っぱのモザイクに置き換えられた。モーションコントロールテクニックを利用して、カメラが部屋の周りをパンする際に、一見連続的なショットに見えるかのようにPVは撮影されている。2009年11月にYouTubeで公開され、2021年9月時点で再生回数は2,400万回を超えた。
Stillness in Time
1994年の2枚目のアルバム『宇宙カウボーイの帰還』収録。翌1995年6月19日にシングルカットされ、イギリスシングルチャートで9位、その時点までのジャミロクワイの最高ランキング曲となった。また、イギリスのダンスチャートではナンバーワンに輝いた。
Virtual Insanity
1996年の3枚目『Travelling Without Moving』を大ヒットへと押し上げた一番の要因となるジャミロクワイの代表曲。バッキングのピアノは1984年、ジョセリン・ブラウンのディスコヒット「サムバディエルセス・ガイ」からインスパイアされており、楽曲にグルーブ感を加え、それと交わるスチュアート・ゼンダーのベースラインはまさに芸術だ。メロディーラインも美しく、ジャミロクワイの楽曲の中でも最もキャッチーなナンバーの一つ。アルバムからのセカンドシングルとして、1996年8月19日リリース。イギリスシングルチャートで3位になった。PVはイギリスの映画監督、監督、脚本家のジョナサン・グレイザーが監督を務めた。1997年9月のMTVビデオ・ミュージック・アワードでは、10部門でノミネートを獲得し、「ブレイクスルー・ビデオ」や「ベスト・ビデオ・オブ・ザ・イヤー」など4つの賞を受賞する快挙を成し遂げた。2021年9月、4Kのリマスター版PVがYouTubeで初演された。
Cosmic Girl
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目次 - Contents
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の概要
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の活動履歴
- ジャミロクワイ結成前夜のイギリス
- ジャミロクワイ誕生〜『Emergency on Planet Earth』と『The Return of the Space Cowboy』
- 最高傑作『Travelling Without Moving~ジャミロクワイと旅に出よう~』と『Synkronized』
- 2000年代~オリジナルメンバーはジェイ・ケイのみになる 〜『A Funk Odyssey』と『Dynamite』
- 2010年代~ソニーミュージックとの契約終了〜 『Rock Dust Light Star』と『Automaton』
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のメンバー
- Jay Kay (ジェイ・ケイ/ lead vo)
- Derrick McKenzie( デリック・マッケンジー/dr)
- Sola Akingbola(ソラ・アキンボラ/per)
- Rob Harris(ロブ・ハリス/g)
- Matt Johnson(マット・ジョンソン/key)
- Paul Turner(ポール・ターナー/b)
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の旧メンバー
- Nick Van Gelder (ニック・ヴァン・ゲルダー/dr)
- Toby Smith (トビー・スミス/key)
- Stuart Zender(スチュワート・ゼンダー/b)
- Nick Fyffe(ニック・ファイフ/b)
- Wallis Buchanan(ウォリス・ブキャナン/ディジュリドゥ)
- D-Zire(DJ)
- Gavin Dodds(ギャビン・ダッズ/g)
- Simon Katz(サイモン・カッツ/g)
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のディスコグラフィー
- アルバム
- Emergency on Planet Earth
- The Return of the Space Cowboy
- Travelling Without Moving
- Synkronized
- A Funk Odyssey
- Dynamite
- Rock Dust Light Star
- Automaton
- シングル
- Love Foolosophy
- Little L
- Black Capricorn Day
- Deeper Underground
- DVD
- Live In Verona
- High Times: Singles 1992-2006
- Live At Montreux 2003
- コラボレーション
- Jazzmatazz, Volume II (The New Reality)
- Do U Know Where You're Coming From
- I'm In The Mood For Love - Jools Holland featuring Jamiroquai
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の代表曲
- Natural Energy
- When You Gonna Learn
- Too Young to Die
- Blow Your Mind
- Space Cowboy
- Stillness in Time
- Virtual Insanity
- Cosmic Girl
- Deeper Underground
- Canned Heat
- Little L
- Seven Days in Sunny June
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のミュージックビデオ(MV/PV)
- Alright
- Love Foolosophy
- Feels Just Like It Should
- (Don't) Give Hate a Chance
- White Knuckle Ride
- Automaton
- Cloud 9
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の名言・発言
- ジェイ・ケイ「若い時はみんな音楽が世界を変えられると思ってた。でも見てごらん、何も変えられやしないのさ。ブギーが好きな人たちは、説教くさい事は好きじゃないんだ」
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャミロクワイの名前の由来は「ジャム・セッション」と「イロコイ族」
- 「Virtual Insanity」誕生秘話とカップヌードルとのコラボ