Jamiroquai(ジャミロクワイ)の徹底解説まとめ
Jamiroquai(ジャミロクワイ)とは、1992年にジェイ・ケイを中心にデビューしたイギリスのバンド。デビューシングル「When You Gonna Learn」がロンドンのクラブシーンでヒットし、新人ながらソニーミュージックとアルバム8枚分の契約を結ぶ。1996年リリースの『Travelling Without Moving』はミリオンヒットとなり、世界一売れたファンクアルバムとしてギネスに認定された。全世界で3500万枚以上の売り上げを誇る。
Synkronized
01. Canned Heat
02. Planet Home
03. Black Capricorn Day
04. Soul Education
05. Falling
06. Destitute Illusions
07. Supersonic
08. Butterfly
09. Where Do We Go from Here?
10. King for a Day
1999年リリースのジャミロクワイの4枚目のスタジオアルバム。オープニングナンバーでアルバムからのファーストカットである有名曲「CANNED HEAT」をはじめ、ダンス・クラッシック的な曲も登場し、それまでのアシッド・ジャズ路線から、よりファンク、及びディスコ寄りな路線への舵をとったアルバムである。1999年6月8日にアメリカで、1999年6月14日にイギリスでリリースされた。
アルバムのレコーディングは1998年にジェイ・ケイのホームスタジオで始まり、約9曲が録音されたが、ベーシストのスチュアート・ゼンダーがレコーディングの途中で脱退。後任にはニック・フィッフェが参加した。ジェイ・ケイはそれまでのすべてのトラックを破棄し、一からアルバムを作り直し、6か月でアルバムを完成させた。また、デビュー作からの象徴でもあったアボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者であるウォリス・ブキャナンが参加する最後のアルバムとなった。またこのアルバムのイギリス版には、アルバム発表前年にシングルとしてリリースされ、ジャミロクワイのイギリスで唯一のナンバーワンシングルとなったボーナストラック「Deeper Underground」が含まれている。
A Funk Odyssey
01. Feel So Good
02. Little L
03. You Give Me Something
04. Corner of the Earth
05. Love Foolosophy
06. Stop Don't Panic
07. Black Crow
08. Main Vein
09. Twenty Zero One
10. Picture of My Life
2001年9月3日にイギリスで、2001年9月11日にアメリカでリリースされた、通算5作目のアルバム。アルバムからの第一弾シングルで、フィルター系ディスコビートで軽快に歌う『Little L』が話題になったが、デビュー当時からのアシッド・ジャズ的なサウンドは影を潜め、よりビートの効いたエレクトリック路線へとシフトしていった。ダンスナンバーからラウンジ系おしゃれサウンドまで。ジェイ・ケイのセンスはアルバムを発表するごとに輝きを増してきた。
Dynamite
01. Feels Just Like It Should
02. Dynamite
03. Seven Days in Sunny June
04. Electric Mistress
05. Starchild
06. Love Blind
07. Talullah
08. (Don't) Give Hate a Chance
09. World That He Wants
10. Black Devil Car
11. Hot Tequila Brown
12. Time Won't Wait
2005年6月15日に日本でリリースされ、2005年6月20日イギリス、2005年7月21日オーストラリア、2005年9月20日アメリカで発売された、通算6作目のアルバム。前作『A Funk Odessey』のアメリカ・リリース日、2001年9月11日に全米プロモーションの為にマンハッタンに滞在していたジェイ・ケイは、同時多発テロを目の当たりにして心に大きな傷と複雑な想いを抱えてイギリスに戻った。その後はヨーロッパ・ツアーは行ったが、「しばらく考える時間が欲しい」という想いから、より創作することに時間を割くようになり、前2作が制作されたジェイ・ケイの自宅スタジオ以外にも、LA、NY、イタリア、コスタ・リカ、スコットランドと世界中を飛び回りながら、4年の歳月を経てこの作品が誕生した。
ファーストシングル『Feels Just Like It Should』は、英国のチャートで初週8位に達した最初のシングルとなり、その後、全米ビルボードダンスチャートでNo.1のヒットを記録した。2枚目のシングル『Seven Days in Sunny June』は2005年8月にイギリスでリリース、従来のキーボードによる作曲からギターを中心の曲作りに挑戦し、今までにないジャミロクワイの新しいサウンドになった。イギリスのシングルチャートでは14位に輝き、この曲は映画『プラダを着た悪魔』にも使われた。3枚目のシングル『(Don't) Give Hate a Chance』は、ジャミロクワイ初のアニメーションのPVの影響もあり、イギリスの「スマッシュヒッツ」や「hit40ukチャート」等ではヒットし、ラジオやビデオのエリクエストも好調だったが、チャート的には伸び悩み、イギリスの公式シングルチャートでは27位に留まった。
Rock Dust Light Star
01. Rock Dust Light Star
02. White Knuckle Ride
03. Smoke and Mirrors
04. All Good in the Hood
05. Hurtin'
06. Blue Skies
07. Lifeline
08. She's a Fast Persuader
09. Two Completely Different Things
10. Goodbye to My Dancer
11. Never Gonna Be Another
12. Hey Floyd
デビュー以来、コンピレーションアルバムを含む8枚のアルバムとの大型契約を結んだソニーミュージックを離れ、ユニバーサル移籍第1弾作品となるアルバム。2010年11月1日にユニバーサル・ミュージック/マーキュリー・レコードによってイギリスでリリースされ、2012年4月24日にエグゼクティブ・ミュージック・グループによってアメリカでリリースされた、前作から5年ぶりとなる通算7作目のスタジオアルバム。タイトル曲「Rock Dust Light Star」をはじめ、ライヴ・サウンドにこだわった楽曲がずらりと並ぶが、作風的には前作から大きな変化はない。アルバムからの先行シングル「White Knuckle Ride」に代表されるディスコ調のアップ・チューンと、「Blue Skies」などの内省的で歌を重視した路線という二本柱がジャミロクワイの健在ぶりを表しているが、ジェイ・ケイはアルバムの音楽スタイルは、ファンクとロックに焦点を当てたことを明らかにし、ロッド・スチュワート、ロキシー・ミュージック、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズからよりロック寄り、ディスコ寄りのインスピレーションを得たと語っている。
Automaton
01. Shake It On
02. Automaton
03. Cloud 9
04. Superfresh
05. Hot Property
06. Something About You
07. Summer Girl
08. Nights Out in the Jungle
09. Dr Buzz
10. We Can Do It
11. Vitamin
12. Carla
2010年の『Rock Dust Light Star』以来、実に7年の沈黙を破って発表された通算8枚目のアルバム。2017年3月31日にヴァージンEMIからリリースされた。イタリアで1位、スイスで2位、フランスで3位、イギリスで4位に入った。『Automaton』。“自動装置”の意をもつアルバムタイトルが示すとおり、人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーの革新が急速に進む現代社会に対する批判をテーマにしている。ライブバンド感を前面に押し出した前作『Rock Dust Light Star』からベクトルを変え、プログラミングした音源を駆使したよりエレクトリックなサウンドに傾倒している。2017年1月27日、アルバムのリードシングルとしてタイトルトラック「Automaton」のビデオ版をオンラインでリリース、2017年2月10日、「Cloud 9」のオーディオ版をリリースし、2017年2月22日に女優モニカ・クルスをフィーチャーしたビデオ版をオンラインでリリースした。
シングル
Love Foolosophy
01. Love Foolosophy
02. Love Foolosophy (Mondo Grosso Love Acoustic Mix)
03. Love Foolosophy (Knee Deep Remix)
04. Little L (Blaze Remix)
05. Black Crow ((Radio 1) Acoustic Session)
06. Picture Of My Life ((Radio 1) Acoustic Session)
2001年、5枚目のアルバム『A Funk Odyssey』からの3rdシングル。
Little L
01. Little L (Radio Edit)
02. Little L (Boris Dlugosch Mix)
03. Little L (Boris Dlugosch Dub)
04. Little L (Bob Sinclair mix)
2001年の5作目『Funk Odyssey』からのファーストシングル。
Black Capricorn Day
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目次 - Contents
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の概要
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の活動履歴
- ジャミロクワイ結成前夜のイギリス
- ジャミロクワイ誕生〜『Emergency on Planet Earth』と『The Return of the Space Cowboy』
- 最高傑作『Travelling Without Moving~ジャミロクワイと旅に出よう~』と『Synkronized』
- 2000年代~オリジナルメンバーはジェイ・ケイのみになる 〜『A Funk Odyssey』と『Dynamite』
- 2010年代~ソニーミュージックとの契約終了〜 『Rock Dust Light Star』と『Automaton』
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のメンバー
- Jay Kay (ジェイ・ケイ/ lead vo)
- Derrick McKenzie( デリック・マッケンジー/dr)
- Sola Akingbola(ソラ・アキンボラ/per)
- Rob Harris(ロブ・ハリス/g)
- Matt Johnson(マット・ジョンソン/key)
- Paul Turner(ポール・ターナー/b)
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の旧メンバー
- Nick Van Gelder (ニック・ヴァン・ゲルダー/dr)
- Toby Smith (トビー・スミス/key)
- Stuart Zender(スチュワート・ゼンダー/b)
- Nick Fyffe(ニック・ファイフ/b)
- Wallis Buchanan(ウォリス・ブキャナン/ディジュリドゥ)
- D-Zire(DJ)
- Gavin Dodds(ギャビン・ダッズ/g)
- Simon Katz(サイモン・カッツ/g)
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のディスコグラフィー
- アルバム
- Emergency on Planet Earth
- The Return of the Space Cowboy
- Travelling Without Moving
- Synkronized
- A Funk Odyssey
- Dynamite
- Rock Dust Light Star
- Automaton
- シングル
- Love Foolosophy
- Little L
- Black Capricorn Day
- Deeper Underground
- DVD
- Live In Verona
- High Times: Singles 1992-2006
- Live At Montreux 2003
- コラボレーション
- Jazzmatazz, Volume II (The New Reality)
- Do U Know Where You're Coming From
- I'm In The Mood For Love - Jools Holland featuring Jamiroquai
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の代表曲
- Natural Energy
- When You Gonna Learn
- Too Young to Die
- Blow Your Mind
- Space Cowboy
- Stillness in Time
- Virtual Insanity
- Cosmic Girl
- Deeper Underground
- Canned Heat
- Little L
- Seven Days in Sunny June
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)のミュージックビデオ(MV/PV)
- Alright
- Love Foolosophy
- Feels Just Like It Should
- (Don't) Give Hate a Chance
- White Knuckle Ride
- Automaton
- Cloud 9
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の名言・発言
- ジェイ・ケイ「若い時はみんな音楽が世界を変えられると思ってた。でも見てごらん、何も変えられやしないのさ。ブギーが好きな人たちは、説教くさい事は好きじゃないんだ」
- Jamiroquai(ジャミロクワイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャミロクワイの名前の由来は「ジャム・セッション」と「イロコイ族」
- 「Virtual Insanity」誕生秘話とカップヌードルとのコラボ