×-ペケ-(新井理恵)のネタバレ解説・考察まとめ

『×-ペケ-』とは、新井理恵による漫画作品。『別冊少女コミック』において1990年から1999年にかけて連載され、単行本は全7巻が刊行された。舞台は栃木県立宇都宮南高等学校。そこに通う生徒や教師、その周辺人物たちの日常をブラックユーモアと社会風刺たっぷりに描いている。登場人物の癖の強さや、当時の少女漫画誌としては異彩を放つ不条理ギャグ漫画として人気を博した。

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因幡 ピーター 円人(いなば ピーター まろんど)

因幡兄弟の従兄弟。アメリカ留学から帰国した後、彼らと同じ学校に通うことになる。浩とよく似た風貌をしており、目の色や耳のような毛の部分の色くらいしか差がない。傍目からは同じに見えているが、因幡一族と伊倉の視点では金髪の長髪に見えている。主人公となる回では「イナバ'」という小題がつけられている。

因幡浩の友人たち

因幡浩の2人の友人。浩が転入してきた当初からウサギではないかと疑いを持ちつつも、普段は普通に友人として接してくれている。野良猫が浩の前に現れた際には彼を引っ張って逃がそうとしたり、山登りの際は彼の背中に「うさぎではありません 撃たないでください」と張り紙をするなど、友達想いな優しい少年たち。

「探してるのにぃ」

ないないの神様

無くしものを見つけてくれるという神様。手を合わせて「ないないの神様」と3回唱えるだけで無くしものを見つけてきてくれるが、目の前に持ってきてくれるわけではなく、これまで散々探した場所に物だけ置いて去っていってしまう。作者の別作品である『ご笑覧ください』の登場人物。

「怪人赤マント」

赤マント

遅くまで遊んでいる子供たちを誘拐する怪人。しかし実際は気が弱く、誘拐しようとした子供たちに遊ばれ、恐れるどころかバカにされてしまっている。口裂け女のかおるに一目惚れし、かまいたちとライバル関係になる。

かおる

渋谷区周辺に出没している口裂け女。赤マントの想い人。彼が筋肉質な肉体であることから心惹かれ、悪からずは思っていない様子を見せる。かまいたちと交際中。

かまいたち

真空状態を自在に作り出し、周囲のあらゆるものを切り刻むことができる怪異。本来はイタチの姿をした妖怪だが、本作中では普通の人間の姿をしており、口裂け女のかおると交際している。
しかし、かおるが赤マントに心惹かれる様子を見せるようになってからは彼を敵視するようになる。

「高校教諭」

先生

本名は不明。ごくごく普通の、平凡な高校教師。30歳。生徒である広瀬と周囲には秘密で交際しているが、隠しごとに向いていないため2人の仲は周囲にバレつつある。
「女性は結婚まで貞操を守るべき」という古風な価値観をもっているため、自身も未だに童貞。広瀬とは彼女が幼稚園児の時からの知り合いらしいが、交際に至るまでの詳しい経緯は不明。

広瀬(ひろせ)

下の名前は不明。先生と交際中の、17歳の女子高生。よく先生の自宅を訪れてアプローチを仕掛けているものの、彼の価値観が古風であることから手を出してもらえず悩んでいる。
勉強ができるとは言い難いが、先生に勉強を教えてもらう際、ご褒美としてキスしてもらうことを条件にしたところ成績が急上昇した。

「陽だまり」

内藤(ないとう)

高校一年生。コスプレをこよなく愛している。コスプレといっても版権ものではなく、春は桜、夏は魚や幽霊、秋はリス、冬はサンタクロースなど、四季折々のさまざまな衣装で一年中楽しんでいる。二頭身で描かれており、セリフの文字は必ず丸文字で表記されている。さらに歩くときの擬音も「とてたとてとてたとてて」のように独特。

長島(ながしま)

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