ジュラシック・パークシリーズとは、1993年公開の映画『ジュラシック・パーク』を第1作とするアメリカのSFメディア・フランチャイズである。ジュラシック・パークシリーズには、実は琥珀に閉じ込められていた蚊は血を吸わないタイプだったという驚きの事実や、作中に散りばめられた他作品へのオマージュシーンなど、知っていればよりジュラシック・パークシリーズが楽しくなるさまざまな裏設定・都市伝説・トリビアが存在する。
劇中でマルドゥーンが運転するジープがT-レックスに追われるシーンがあるが、その際にマルドゥーンがサイドミラーを確認したところT-レックスが背後から迫ってくるのが描かれる。
1999年のピクサー制作映画『トイ・ストーリー2』で、このシーンのパロディがなされている。
パークゲートのデザインは『キング・コング』のオマージュ
パークゲートのデザインは『キング・コング』(1933年)のオマージュ。スピルバーグは本作の制作にあたって『キング・コング』を参考にしたと語っていて、劇中ではパークゲートを通りツアーが始まる際、マルコムがゲートを見て「キング・コングでも出るのか?」と口にしている。
2018年のスピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』では実際にキング・コングが登場している。
「ジュラシック(Jurassic = ジュラ紀)」というタイトルにしたのは響きが良いから
タイトルに「ジュラシック(Jurassic = ジュラ紀)」とあるが、本作で登場する恐竜はT-レックスをはじめとしてほとんどがジュラ紀(約1億9960万年前~1億4500万年前)ではなく白亜紀(約1億4500万年前~6500万年前)の時代に生息していた恐竜である。
なぜこのようなタイトルにしたのか、日本の国立科学博物館の真鍋 真がマイクル・クライトンに質問したところ、理由は単純に「白亜紀(=Cretaceous、クリエイテイシャス)よりも響きがいいから」というものだったらしい。
『レディ・プレイヤー1』での『ジュラシック・パーク』のオマージュ
2018年のスピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』でも本作とほぼ同じ外観のT-レックスが登場している。序盤のレースにおける障害物として登場。ただし本作の名称は登場せず、明確な関連性はない。
劇中アイテムのレプリカがChronicle Collectiblesより発売
劇中、恐竜の胚を盗むためにシェービング・クリームに偽装した冷却ガス保管容器や、ツアー車内でティムが見つける暗視ゴーグルなど変わったアイテムが登場する。
これらはユニバーサル・スタジオ公認の公式レプリカがChronicle Collectiblesより発売されている。また、このシェービング・クリームの外観はバーバソルという実在するメーカーの製品。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の裏設定・都市伝説・トリビア
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(The Lost World: Jurassic Park)とは、1997年のアメリカ映画で、映画『ジュラシック・パーク』の続編。小説『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』を映画化したものだが、大幅な変更がなされており、原作とは全く違った作品となっている。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシック・パーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシック・パーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。
ティラノサウルスが暴れ回るシーンに『ゴジラ』へのオマージュ
出典: ciatr.jp
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では、日本の怪獣映画『ゴジラ』へのオマージュが隠されている。
サンディエゴに上陸したティラノサウルスが暴れ回るシーンで、日本人観光客たちが日本語で叫びながら逃げているのだ。
ティラノサウルスを運んだ船は『キングコング』の船と同じ名前
出典: ciatr.jp
ジュラシック・パークシリーズは『キングコング』から影響を受けている。
スティーブン・スピルバーグは、作中のかなり大きなアイテムで『キングコング』へのオマージュを示している。実は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』でティラノサウルスを運んだ船の名前は、『キングコング』でキングコングを運んだ船「The Venture」なのだ。
『ジュラシック・パークIII』の裏設定・都市伝説・トリビア
『ジュラシック・パークIII』(Jurassic Park III)は、2001年に公開されたアメリカ映画。『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から続くシリーズの第3作である。ユニヴァーサル映画提供。
ジュラシック・パークIII(Jurassic Park III)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『ジュラシック・パークⅢ』とは、2001年にアメリカで製作されたSFアドベンチャー映画である。1993年製作の『ジュラシック・パーク』、2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に続くジュラシックシリーズ3作目である。前作から4年、古生物学者のアランは研究の資金難に陥っていた。そこにある夫妻が現れ、恐竜の島のガイドを頼まれる。当初は難色を示すアランだったが、しぶしぶ了承する。しかし、本当は行方不明になった少年の救出が目的であった。スピノサウルスに襲われながら、一行は島からの脱出を目指す。
冒頭シーンでスピノサウルスとティラノサウルスが戦うことを予言
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目次 - Contents
- ジュラシック・パーク(ワールド)シリーズの概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 『ジュラシック・パーク』の裏設定・都市伝説・トリビア
- ジュラシック・パークは科学的にあり得ない
- モニターにスティーブン・スピルバーグの『ジョーズ』が登場
- ラプトルからティムとレックスが隠れているシーンは『シャイニング』のオマージュ
- ラプトルに映し出された文字列はラプトルのDNA配列
- 『ジュラシック・パーク』エンドロール曲に隠れた『未知との遭遇』のアレンジ
- 『トイ・ストーリー2』での『ジュラシック・パーク』パロディ
- パークゲートのデザインは『キング・コング』のオマージュ
- 「ジュラシック(Jurassic = ジュラ紀)」というタイトルにしたのは響きが良いから
- 『レディ・プレイヤー1』での『ジュラシック・パーク』のオマージュ
- 劇中アイテムのレプリカがChronicle Collectiblesより発売
- 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の裏設定・都市伝説・トリビア
- ティラノサウルスが暴れ回るシーンに『ゴジラ』へのオマージュ
- ティラノサウルスを運んだ船は『キングコング』の船と同じ名前
- 『ジュラシック・パークIII』の裏設定・都市伝説・トリビア
- 冒頭シーンでスピノサウルスとティラノサウルスが戦うことを予言
- 『ジュラシック・ワールド』の裏設定・都市伝説・トリビア
- 作中に登場するゲートは『ジュラシック・パーク』に出てくるゲートと同じデザイン
- ジュラシック・パーク創設時から出世したヘンリー・ウーが登場
- 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の裏設定・都市伝説・トリビア
- 『ジュラシック・パーク』で見学者が乗車したフォード・エクスプローラーが再登場
- ティラノサウルスの鳴き声が『ジュラシック・パーク』時と同じものに戻っている
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