【都市伝説】怪奇・心霊現象まとめ!真夜中に読むことができない怖い話が満載【怪談】
真夜中に読むことができない怖い話を集めました。映画サークルのメンバーの恐怖体験を綴った「カメラ」や学校の怪談「合わせ鏡」や「トイレの友情」など、様々な怪奇・心霊現象や都市伝説を掲載。背筋が凍る怖い橋をたっぷり紹介していきます。
二宮のいっていた『潜る』というのは
『滝壺に潜って遺体を引き上げる』ということだったようだ
井手が水に入ると、水流の渦巻いている所では
人の形をしたようなものが、ぐるぐると回っていた……
それが引き上げるべき遺体だと気付いた
恐ろしくなった井手が二宮に帰らせてくれと頼むと
二宮は「死体は無視してかまわない
それよりも滝壺の底にバッグが落ちているんだ
それを取ってきてくれないか」と耳打ちしてきた
井手が再び水の中へ潜ると、二宮のいっていたバッグを見つける
バッグを渡すと二宮は涙を流しながら何度も頬ずりをした
バッグは滝壺で亡くなった奥さんの形見だったそうだ
二宮は形見のバックが戻ったことを喜んでいたが
井出が見た死体は二宮の奥さんだったのではないだろうか?
もし不慮の事故で奥さんが滝に落下してしまったのであれば
バックよりも奥さんの死体を引き上げることを優先するだろう
それなのにバックの方を大事にするということは
あのバックには奥さんの所有していた財産や貴重品などがはいっていて
それを目当てに二宮が奥さんを殺害したのではないだろうか…
だが、そんなことはもうどうでもいい
井出はバックを二宮に渡した後
二宮から後頭部を鈍器で殴られ
両手を縛られて滝から突き落とされた
滝の底に沈んでいく井出は