【都市伝説】怪奇・心霊現象まとめ!真夜中に読むことができない怖い話が満載【怪談】

真夜中に読むことができない怖い話を集めました。映画サークルのメンバーの恐怖体験を綴った「カメラ」や学校の怪談「合わせ鏡」や「トイレの友情」など、様々な怪奇・心霊現象や都市伝説を掲載。背筋が凍る怖い橋をたっぷり紹介していきます。

他の者は誰も気がついていなかったようだ

もしかすると、みんなのバラバラだった心をひとつにまとめたのは

亡くなった野口の霊だったのかもしれない

風の音

台風が近づいているのか、今夜は風が強いようだ

外で大きな風の音が聞こえてくる

ウウウゥゥゥ ウウウゥゥゥ

窓がガタガタ揺れていた

「風 強いですね」

ダム作業の仕事を終えて

現場の中に建てられている簡易宿舎で寝ていた私は

相部屋の男に言った

相部屋の男はゴロンと寝返りをうちながら

「昔のダム建設の時は

一度に大量にコンクリートを流し込んでいた

うっかり人が落ちても助け出せないし

コンクリートを打つのを中断できないから

中に埋まったままの作業員が結構いたそうだ

自分が若い時、高さ3mくらいのコンクリートを打っていたが

1/3くらい打った時に、中で一緒に作業してたおじさんが滑って

コンクリの中に両足を突っ込んだ

その時は流し込みを中断して

みんなで引っ張りあげたけど長靴は今もコンクリの中に入ったままだ

腹か胸のあたりまで埋まってたら

collocation
collocation
@collocation

目次 - Contents