SLAM DUNK(スラムダンク)のネタバレ解説・考察まとめ
『スラムダンク』とは1990年から96年に『週刊少年ジャンプ』にて連載された井上雄彦によるマンガ作品である。不良高校生だった主人公・桜木花道は、一目惚れした赤木晴子の勧めでバスケ部に入部する。素質はあるものの初心者の桜木は、元々の破天荒な性格から予想外のプレーで周囲を驚かせるが、リーダーの赤木やチームメイトと共に全国制覇を目指し、バスケットマンとして成長していく。
『SLAM DUNK』の概要
『スラムダンク』とは1990年から96年にかけて『週刊少年ジャンプ』にて連載された、井上雄彦による高校バスケットを題材にしたマンガ作品である。バスケットボール漫画の金字塔と言われている。第1~23巻の初版発行部数は250万部と当時の最高記録であり、累計発行部数は1億7000万部を超えている。
第40回平成6年度小学館漫画賞少年部門を受賞、2006年に文化庁が実施した文化庁メディア芸術祭において「日本のメディア芸術100選」漫画部門1位を記録している。
この作品は、バスケット以外にも通用するような人生に影響を与える名言が多く描かれておりバスケファン以外にも幅広く受け入れられている。特に安西監督の名言「諦めたらそこで試合終了だよ」は、漫画を読まない世代も知らない人はいないほどの知名度である。
また落ちこぼれの不良である主人公桜木花道が、従来のスポーツ界にある「縦社会」を無視したような行動や言動が読者の笑いを誘うと共に、バスケに対してはひたむきに取り組む姿勢とそれによって得た実力でどんどん活躍していく姿が多くのファンを魅了した。
作中には実際の湘南エリアにある風景や学校が登場しており、伏線考察や関連本が多数出版されコアなファンもかなり多く存在している。
連載終盤になるにつれ井上雄彦の画力の凄まじく向上しており、作画の面でも目を見張るものがある。特にセリフを削って、キャラクターの動きだけで話を成立させている最終話はファンからも人気がある。
『SLAM DUNK』のあらすじ・ストーリー
天才バスケットマン、誕生
中学3年間で50人の女子にフラれ続けた主人公・桜木花道は、赤い髪をリーゼントにした筋金入りの不良少年。
4月、同じ中学の悪友たちと共に県立湘北高校へ入学した。
最後に桜木をフッた女子の断り文句が「バスケ部の小田君が好きなの」だったため、桜木は「バスケ」と聞くだけで苛立ってしまう。
そんな中、長身の桜木を見て「バスケは好きですか?」と誘ったのは、同級生の赤木晴子だった。
桜木は晴子を見て一目惚れしてしまい、すぐにバスケ部へ入部を決めるのだった。
ところがある日、晴子の片思いの相手・流川が上級生に絡まれているところに乱入した桜木を見て、晴子は「桜木が流川を殴った」と勘違いしてしまう。桜木は晴子にこっぴどく振られ、自暴自棄になりバスケ部やバスケットをバカにするのだった。
それを黙っていなかったのがバスケ部キャプテン・赤木だった。晴子の兄とは知らずに桜木は赤木に喧嘩を売るが「お前のバカにしているバスケで勝負して勝ったら認めてやる」と1:1の勝負を持ちかけるのだった。
桜木よりも背が高く体格も良い、経験者の赤木に全く歯が立たない桜木だったが、持ち前の運動神経の良さを発揮しボールを奪うことに成功する。ルールを無視してドリブルさえしない桜木だが、赤木のディフェンスを飛び越え、スラムダンク(バスケットのゴールに叩き込むようなダンク)を打ち込み、見事赤木との勝負に勝つのだった。
勝負の後、晴子は桜木への誤解を謝罪し、赤木は自分の兄であることを桜木に教える。桜木は態度を一変しバスケ部入部を頼み込むが、桜木のハチャメチャな行動や粗暴さ、不良のような見た目に赤木は入部を拒否する。しかし桜木は、毎日のようにこっそり体育館を掃除したりボールを磨いて、なんとか赤木に入部の許可をもらうことができたのだった。
赤木に勝ったという評判はあっという間に学内に広まり、桜木は自ら「天才バスケットマン」と名乗り自信過剰なまま入部する。
ところが入部して待っていたのは体育館の隅でひたすらドリブル等、基礎練習の日々だった。
また、同じ1年で入部した流川楓は「スーパールーキー」と言われ、晴子の片思いの相手でもあることから桜木は並々ならぬライバル心を燃やす。
そんな中、湘北バスケ部の監督・安西は、県内トップ4である陵南高校との練習試合を取り付けた。
初めての試合にやる気満々で、勝利を確信する桜木だったが当然スタメンには入れず安西に食って掛かるが「君は秘密兵器です」との言葉にすっかり丸め込まれ試合に臨む。
対する陵南高校はキャプテン魚住、天才プレーヤー仙道など強力なメンバーたちが出迎え、湘北は苦戦を強いられる。
そんな中、赤木の負傷により投入された桜木は常識を無視したプレイ(場外へ飛んだボールを追いかけ監督席へ突っ込む等)で陵南高校監督・田岡の度肝を抜いた。
また桜木は、壁のように相手をブロックする「ふんふんディフェンス」「意表をついたパス回し(ライバル心から流川にパスを回さない)」「力強いリバウンド」により試合の流れを変えていく。
桜木、流川、そして試合に戻った赤木らにより逆転した湘北だが、気を抜いたラスト5秒で仙道にシュートを許してしまい再逆転され、敗北してしまう。
湘北バスケ部襲撃事件…元バスケ部員三井の復讐
陵南との練習試合に敗北した湘北バスケ部メンバーだったが、気持ちを切り替えて再び全国制覇に向けて練習を再開し始めた。
そんな中、バスケ部メンバーである2年の宮城が学校にやってきた。
宮城は3年の不良グループから目をつけられ、暴力事件を起こし入院していたのだった。
同じように入院していた不良グループのリーダー三井も退院しており、久々に登校してきた宮城を囲い込んで再び因縁をつけていた。
全国制覇を目指すバスケ部の足を引っ張りたくない宮城は三井たちを相手にしないように手を出さずにいた。そこへ片思いの相手であるバスケ部マネージャー彩子と桜木が肩を並べて歩いてやって来て、宮城は三井そっちのけで桜木に殴りかかってしまう。
結果的に桜木と宮城の喧嘩に巻き込まれた三井は再び宮城とバスケ部への復讐心に火がついてしまうのだった。
復讐心に燃えた三井は、不良仲間の堀田たちに加え、校外の仲間・鉄雄、竜たちを引きつれてバスケ部の練習している体育館へ乗り込んだ。
課外授業のため不在だった赤木を除く他の部員たちは次々に暴行を受け倒れた。
反撃してしまえば暴力事件として県大会出場停止になりかねない事態に、最初はただひたすら耐えて拳を受けていた宮城だったが、桜木と流川の反撃やマネージャー彩子が殴られたことを皮切りに一気に反撃を始める。
しかし、校外から来た鉄雄は特に腕っ節が強く、殆どの部員に立てないほどの傷を負わせた。腕の立つ部員は桜木のみとなった絶体絶命の瞬間、桜木の不良仲間である「桜木軍団(水戸、野間、高宮、大楠)」らが助太刀に現れる。
桜木軍団の助けにより形勢が一気に逆転したのに「バスケ部をぶっ潰してやる」と諦めない三井。実は三井は赤木、木暮らと同級生のバスケ部員だったのである。
三井は入学当時、中学MVPプレーヤーとしてバスケ部に入部した。ところが長身のパワープレイヤー赤木に話題を持っていかれ、加えて膝を故障してしまい、それがきっかけで敗北感・疎外感を感じバスケ部から遠のいてしまったのだった。
課外授業から戻った赤木や木暮を前に最後の抵抗をする三井だったが、恩師である監督安西の登場により、「バスケがしたいです」と本心を告白するのだった。
桜木軍団と堀田たちは暴力事件は自分たちがバスケ部に対して起こした、と罪をかぶり、バスケ部は出場停止の危機を免れたのである。
神奈川県大会、始まる…シード校・翔陽との戦い
いよいよ神奈川県大会が始まった。
三井は心を入れ替えてバスケ部に復帰する。初心者だった桜木は陵南との練習試合においてリバウンドの才能を発揮させ、インサイドの要であるパワーフォワードとしてスタメン入りした。こうしてセンター・赤木、シューティングガード・三井、ポイントガード・宮城、スモールフォワード・流川、パワーフォワード・桜木と、5ポジション全てに才能を兼ね備えた逸材が揃い、湘北ベストメンバーが結成された。
緒戦・三浦台戦を突破し、順調に勝ち進んでいった湘北は、遂にBブロックのシード校・翔陽との試合に入る。
試合序盤、センター・花形を中心に殆どのメンバーが190cm台という長身揃いの翔陽に湘北は制空権を取られてしまう。動きが硬くなる湘北メンバーたちの中で、流川はワンマンプレーで1ゴール先取する。流川の「全員動きが硬くてパスが出せねぇ」の一言で湘北の空気は一気に変わり、持ち前の良さを発揮し始めた。
特に桜木のリバウンド、宮城の素早いパス回し、三井のスリーポイントシュートにより湘北は遂に逆転する。
その瞬間、それまでベンチに控えていた選手兼監督の主将・藤真がコートに立つのだった。
県内で1,2を争うスーパープレイヤー・藤真の登場により再び試合の流れは翔陽に傾きかけた。
しかしそこから、三井のスリーポイントが連続で入っていく。体力の限界を迎えつつも自分が今までバスケ部に迷惑をかけた分償って返したいという思いが三井を突き動かした。
一方、強引なディフェンスで4ファウル目を取られた桜木は、5ファウル退場を恐れいい動きができなくなってしまう。萎縮する桜木の「穴」を狙われ再び翔陽にペースを奪われるが、流川の挑発に乗せられ再び持ち前の大胆さを取り戻す。
流川のプレーにより湘北が2点リードしていた終了間際、桜木は花形の上から強引にダンクを決める。このダンクはファウルとなり得点にはならず桜木は退場となったが、彼はその日一番の歓声を浴びることとなった。
体力が尽きた三井と桜木が抜けた後も湘北メンバーは2点差を死守し、湘北が勝利を収めた。
決勝リーグ戦…王者・海南への挑戦
神奈川県大会決勝リーグ・初戦。
湘北の相手は「常勝」を掲げる王者・海南大附属高校だった。海南は過去16年間連続でインターハイ出場を決めている名門校で、それが王者と呼ばれる所以でもあった。
序盤戦、気合の入った湘北はゴール下の赤木、桜木のリバウンド、宮城らによる素早いパス回しでスピード感のあるオフェンスを展開する。一方の海南もそれに追いつくほどの戻りや攻めを見せ、王者と呼ばれるにふさわしいプレイを見せ付ける。
そんな中、最初にゴールを決めたのは海南の1年・清田だった。
清田は1年にして海南のスタメンを勝ち取った実力者であるが、非常に自信過剰で挑発する発言の多い人物だった。試合前から桜木と小競り合いをしていた。ところが桜木は宮城直伝のフェイクにより清田を出し抜いたり、主将・牧自らマークにつかせるなど、海南のペースを乱していった。
前半終了に近づく頃、赤木が負傷し、医務室に運ばれてしまう。赤木不在により不安定になりかけた湘北だったが、桜木・流川が二人でゴール下を守り赤木の穴を埋める。さらに流川は、開いてしまった点差を前半戦終了までに同点にまで埋めてしまう驚異の得点力を見せつけた。
一方、足首がはれ上がり立つこともままならない赤木だったが、マネージャー・彩子にテーピングで固定を指示、痛みをこらえ後半戦に復帰するのだった。
続く後半戦。怪我をした赤木が湘北の「穴」だと攻める海南だったが、赤木は怪我をしているとは思えないほどのパフォーマンスを見せる。
牧は一気に本気を出し始め、湘北のディフェンスに切り込んでゴールを決めていく。そんな牧に食らいつく湘北だったが、内側を攻める牧をマークすればするほど、牧は外にいる3ポイントシューターの神にパスを回すのだった。神は、外から異様な成功率で3ポイントシュートを決め続けた。
こうして内側から牧、外側から神のオフェンスを受け、両者の点差は一気に開いていった。そこで安西は、ゴール下に赤木・三井・宮城・流川の4人を配置して牧を封じ込め、神に桜木をマンツーマンでつかせる捨て身の作戦に出た。
神はスキルのある選手だったが桜木の運動能力が上回り、神のシュートの勢いは止まった。
残り1分30秒を切り4点差、ゴール下で宮城からボールをもらった桜木がフェイクによりセンター・高砂のディフェンスを突破、更に牧のディフェンスも突破しダンクを決め点差は2点に縮まる。
ラスト10秒を切り、逆転をかけた三井の3ポイントシュートが外れる。それをリバウンドで取った桜木は、ゴール下の赤木に回し同点へ持ち越そうとパスを出したが、なんとその相手は高砂だった。
痛恨のパスミスにより点差を埋めるチャンスは絶たれ、試合は2点差で海南の勝利で終了した。
再出発…後がないがけっぷちの陵南戦へ
緒戦の海南戦を黒星でスタートした湘北。神奈川の代表枠は2枠あり、残り2試合全て勝たないとインターハイには出場できない。がけっぷちの状況の中、湘北メンバーは気持ちを新たに練習を始めた。
神奈川県大会決勝リーグは、海南が湘北に続き武里、陵南を制し3勝をおさめ出場決定。武里が3敗、残る湘北と陵南が1勝1敗同士で最後のインターハイ出場校の座をかけて戦うことになった。
ところが陵南戦の直前、安西が倒れて入院してしまい、湘北は安西不在のまま試合を迎えることになってしまった。
前半、赤木は海南戦でのケガが心配になり、プレーに集中できなくなってしまう。陵南はいい動きのできていない赤木を狙って攻めだし得点差を広げた。見かねたベンチの木暮がタイムアウトを取ると、桜木が赤木に頭突きをする。それに怒った赤木が殴り返し、いい意味でケガの不安を吹っ切ったのだった。
陵南は天才プレーヤー仙道を筆頭に、ゴール下の魚住、そして謹慎処分を受け練習試合時には不在だった福田の3人により得点を重ねていく。試合前、桜木と福田は校外のバスケットコートで既に出会っていた。お互いをライバル視していた桜木と福田は、抜き抜かれつのプレーをしていたが、福田の強気なオフェンスに桜木がはじき飛ばされ負傷。軽傷だったものの、マネージャーの彩子に止血してもらいながら人生最大の屈辱を味わい震えるのだった。
それでも三井の3ポイントシュートにより何とか陵南6点リードで終えた前半戦。しかし仙道は、流川がまだ2点しか取っていないことに激しく疑問を抱いていたのだった。
後半戦が始まり、遂に流川が本気を出し始めた。
一気に点差が広がる中、魚住が4ファウル目を取ってしまいベンチに下がってしまう。
湘北は赤木を中心に、魚住不在の陵南を一気に攻め13点差にまで広げる。しかし陵南の監督・田岡は逆転のチャンスがあると踏んでいた。
田岡は、「湘北のスタメンが流川以外3ファウル以上」「退場になった場合控えのメンバーの選手層が薄い」「監督・安西が不在」「素人・桜木の存在」を湘北の不安要素とし、ラスト6分で魚住を再投入して巻き返しを図った。
宮城の4ファウル目を皮切りに湘北は崩れだし、ついに三井が疲労の限界を越え倒れてしまった。
三井の代わりに木暮が入った湘北は陵南に1点差にまで詰め寄られるが、ここで「不安要素」のはずだった桜木が予想外のブロックを連発し、陵南に全くゴールを譲らなかった。加えて、流川・赤木に厚いマークがつけられフリーになった木暮が外から3ポイントシュートを決め、4点差に開く。
この3ポイントシュートが決定打となり湘北は陵南に勝利し、インターハイ出場の切符を手に入れたのだった。
インターハイ始まる…Aランク豊玉対Cランク湘北
インターハイ直前、桜木を除いた湘北メンバーは1週間の強化合宿へと向かった。
学校に残された桜木は安西から「特別練習」と称し、シュート練習2万本を課せられる。
これは、インターハイまでの短期間で一番伸びる可能性が高いのは初心者の桜木であり、合宿でチーム練習をさせるよりも徹底的な個人練習をさせた方がスキルアップに繋がると安西が判断したためである。
桜木は、晴子や桜木軍団の協力を得てシュート練習2万本を達成、ついにゴール下以外の技・ジャンプシュートを体得する。
こうして迎えたインターハイ緒戦、迎える大阪の豊玉はラン&ガン戦法(オフェンス重視の速攻スタイル)を得意とするチームで、そのスタイルは湘北と非常に似ていた。試合開始直後、豊玉プレーヤーの口の悪さと挑発の数々にすっかり我を忘れる湘北メンバーたちだが、安西は安田を投入しメンバーのクールダウンを図る。
安田の声掛けとプレーにより一旦落ち着きを取り戻した湘北だったが、エースキラーと呼ばれる豊玉の主将・南のラフプレーにより流川が負傷、医務室へと運ばれる。これがきっかけで赤木を中心に皆の苛立ちが募り始め、試合は荒れたまま前半終了となった。
豊玉のチーム内には険悪なムードがが漂っていた。
豊玉のスタメン、南、岸本は前監督・北野の教え子であり、北野が得意とする「ラン&ガン戦法」に憧れ豊玉バスケ部にやってきた。ところがインターハイでベスト8止まりの成績しか上げられないことを理由に北野は解雇され、新監督の金平から「ラン&ガン戦法」を捨てるよう指示されてしまう。南を筆頭に部員たちは金平に反旗を翻し、「ラン&ガン戦法でベスト4まで行く」ことだけを目標にやってきたのだった。
金平の言葉を聞き流し全く相手にしないまま、豊玉は後半戦を迎える。
一方、左目が完全にふさがるほど腫れ上がってしまった流川だったが後半も出場すると言い、湘北は再びスタメンで後半に臨む。
ハーフタイム中、安西に冷静さを取り戻すよう言われた湘北メンバーは豊玉の挑発を聞き流しいつも通りのプレーをし始めた。また、左目の視界を奪われながらも流川はシュートを決め、豊玉を逆転するため駆け回った。
流川が片目を塞がれながらも懸命にプレイする姿を見て動揺する南はシュートを連続で外してしまう。そんな南に岸本が激高、二人の仲裁をしようとした金平だったがぞんざいに扱われ岸本を殴ってしまう。豊玉は完全崩壊し、勝敗が決したかのように見えた。
コートに立つ流川の存在から罪の意識とプレッシャーにつぶされ、ついに南はディフェンスする流川に強引に突っ込む形でシュートを打ち、負傷して意識を失う。そんな南を救護したのが恩師北野だった。
試合に戻った南から、北野が会場にいることを知った豊玉メンバーは顔つきが変わり、一気に点差を埋めだした。
しかし赤木の「一瞬たりとも油断するな!」の言葉に目を覚ました湘北はそのまま点差を死守し、4点差で湘北が勝利したのだった。
高校バスケ界最強の王者・山王工業との戦い
湘北が2回戦目に対戦するのは、インターハイ3連覇を記録している最強王者・山王工業だった。
観客の殆どが山王の勝利を疑わずに応援している試合会場に、王者に挑むプレッシャーに打ち勝ち「ワルモノ」として腹をくくった湘北メンバーが入場する。
試合開始、隙のない山王を相手に先制点を取ったのは桜木・宮城のアリウープによる奇襲作戦だった。
これは、一味違うチームだと動揺を誘う安西の策だったのだが、山王主将・深津はそれに乱されることなく直後冷静な一本のシュートですぐに巻き返す。対する湘北は安西の指示により、前半の得点を三井の3ポイントで攻めることにしていた。その作戦は見事成功し、湘北が得点リードのまま前半が進んでいく。
山王は桜木のポジションに、センター河田の弟・美紀男を投入した。これは、身体は大きいが動きは緩慢で気が弱い美紀男に自信をつけさせるための、監督・堂本の作戦だった。
美紀男は持ち前の巨体でゴール下から桜木を追い出し、パスをもらってはシュートを決め続けた。パワーには自信のある桜木だったが美紀男の身体はびくともしない。
ところが、美紀男が「ゴール下のシュートしか打てない」というかつての自分と全く同じであることに気づくと、美紀男よりも圧倒的に動きの量と速さで上回る桜木は腰を落としてポジションを死守し美紀男のシュートを阻止することに成功した。
こうして前半戦、湘北の2点リードで試合はハーフタイムを迎えた。
後半戦、山王は「開始3分で20点差をつける」という堂本の宣言のもと、お家芸でもあるゾーンプレス戦法(ボールを持った相手にダブルでディフェンスをして追い込み、パスを誘ってカットし奪う方法)によってわずか2分半で16点差までつけられてしまう。
安西のタイムアウトによって宮城がゾーンプレスを突破するも、赤木は山王センター・河田に力量の差を見せ付けられ、流川のシュートも阻まれ、三井は疲労により動きが鈍くなっていく。開始8分、湘北はノーゴールのまま遂に20点差を迎えてしまい、絶望的な状況となってしまった。
誰もが湘北の敗北が頭の中を掠める中、諦めていなかった安西は桜木に最後の望みをかけた。
安西は桜木に、オフェンスリバウンドを取れば相手に速攻からの2点チャンスを与えず自分たちが2点を入れるチャンスにつなげられる、つまり4点分の働きができると教える。
桜木は「ヤマオーは俺が倒す!」と会場全体に向かって啖呵を切り、再び湘北メンバーに渇を入れる。そして、河田に圧倒され、我を失っていた赤木は、応援に駆けつけた陵南・魚住の登場によってやっと目が覚める。
そこから赤木は、三井を身体を張ってフリーにし3ポイントを打たせ巻き返しを図った。
驚異の成功率を見せる三井だったが、それは桜木が驚異のジャンプ力でオフェンスリバウンドを取ってくれていたからであった。
わずかに流れが変わったかと思ったが、山王のエース・沢北にまたもや点差を離されてしまう。
幼少の頃からバスケ好きな父親と1on1をやり続けていた沢北に何度も抜かれてしまう流川。流川も高校トップ級のプレイヤーには間違いないが、その差は圧倒的であった。流川の心が折れようとしたその時、インターハイに行く前に仙道にかけられた「お前は試合の時も、1対1の時もプレイが同じだな…」という言葉を思い出す。
そこから流川はパスを回し出す。これまで積極的に自ら点を取りに行っていた流川のパスにチームメイトさえも驚く。
そして、これまでフェイントが通じなかった沢北をパスという選択肢を増やした流川は遂に抜き去り、点差を埋めていく。
後半2分半、場外へ流れたルーズボールを追いかけ桜木が来賓席のテーブルに突っ込み背中を負傷する。
桜木は「痛くない」と言い張り試合に出続けるが、今までにない激痛についに倒れてしまう。彩子の応急処置で一旦ベンチ裏に下がった桜木だったが、彩子から選手生命に関わるかもしれないと言われてしまう。しかしそれでも桜木は自ら交代を申し出て再度試合に出場する。
残り1分を切り、三井の3ポイントシュートなどにより1点差にまで追い上げる。そして桜木が初めて流川にパスを出し遂に逆転をする。ところが沢北により再びゴールが決められ1点差に戻ったラスト10秒、限界をとうに越えた桜木は諦めずに走っていた。それに呼応して流川が速攻で攻めるも河田と沢北が阻む。その時、流川の視界の隅にフリーになっていた桜木が入り、流川から桜木へとパスが渡され、シュートを決めたと同時に試合終了のホイッスルが響いた。
こうして連覇を記録していた王者・山王に湘北は勝利したのだった。
しかし、湘北は山王戦で力を使い果たしたせいか、続く愛和学院との試合でボロ負けしてしまいインターハイを終える。
夏が終わり、赤木と木暮は引退し、宮城が新生・湘北の新キャプテンとなった。晴子はバスケ部のマネージャーとして入部し、冬の選抜に向けて部員一同決意を新たにする。
これらバスケ部の近況をまとめた晴子からの手紙を海岸で読む桜木の元へ、全日本ジュニア合宿から戻った流川がJAPANのロゴ入りユニフォームを自慢しながら目の前をランニングし、桜木は嫉妬の炎を燃やす。
そして桜木は病院の看護師にリハビリの時間だと呼ばれ、「今日のリハビリはきついわよ」と脅しを掛けられるが、「愚問を…。天才ですから」と答えて海岸を後にするのだった。
『SLAM DUNK』の登場人物・キャラクター
湘北高校
桜木花道(さくらぎはなみち/アニメ版CV:草尾毅)
湘北高校1年。和光中出身。ポジションはパワーフォワード。
赤く染めた髪をリーゼントにした不良高校生。派手な外見とは裏腹に「好きな子と登下校がすること」という純情な目標を掲げ50人もの女の子に告白するが全て断られる。
そして50人目の女の子に「バスケ部の小田君が好き」と断られたことによってバスケットが嫌いになるが、その後一目惚れした赤木晴子にバスケ部に誘われたことによって彼女目当てで入部を決めた。
バスケットは全くの初心者だが、持ち前の身体能力と根性、驚異の習得の早さで急成長していく。特にリバウンドは天才的な才能を発揮し、強豪校のプレイヤー達にも劣らぬレベルを身につけた。強豪校である「山王工業」の選手である河田もその才能を指摘している。
性格はお調子者で短気だが、中学時代に父親が倒れてしまった経験があり、安西が練習中に倒れた時には普段の桜木からは想像もつかないような迅速な対応をして周囲を驚かせた。破天荒で喧嘩っ早いが、バスケットを通じて人間的にも成長していく。
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スラムダンク名勝負「湘北 vs. 豊玉」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「湘北 vs. 豊玉」とは、高校バスケットボールを題材とした『SLAM DUNK』で描かれた、インターハイ全国大会1回戦の試合の1つ。 主人公桜木花道が所属する湘北高校と、攻撃特化の姿勢で知られる大阪代表の豊玉高校が対決するという内容であり、試合前から火花を散らしラフプレイが連発する激しい展開となった。初の全国大会出場ということもあって湘北の選手たちが緊張する一方、豊玉高校側は恩師のために是が非でも勝利を手に入れようと破滅的なドラマを繰り広げ、そこから再起する様が話題となった。
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豊玉高校(SLAM DUNK)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人気漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)に登場する大阪府代表の豊玉高校バスケットボール部には、前監督の北野を巡る恩と憧れ、執念と憎悪という根深い人間関係が存在する。 北野を敬愛し、彼に帰ってきてほしい一心でひたすらに勝利を求め、ついにはラフプレイに走り始める南烈や岸本実理ら部員たち。学校側から成果を求められて苦悩し、自分に従わない部員たちに戸惑い、彼らを憎み、しかし見放すことだけはできない新監督金平。ここでは、豊玉高校の関係者の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。
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翔陽高校(SLAM DUNK)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人気漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)に登場する翔陽高校のバスケットボール部は、「監督不在」というハンデを部員たちが力を合わせて補っており、それ自体が1つのドラマとしてキャラクターの魅力を際立たせている。 エースとして活躍するも、そのせいで相手チームのラフプレイの対象となり傷を負った藤真健司。少しでも主将の負担を減らそうと奮闘する花形透。チームのため己を変えるために過去の強敵に挑む長谷川一志。ここでは、翔陽高校の関係者の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。
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海南大附属高校(SLAM DUNK)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人気漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)に登場する海南大附属高校は、自他共に神奈川県最強と認めるバスケットボール強豪校であり、そこに所属する者たちも様々なドラマを持っている。 神奈川県最強の選手と呼ばれつつも少年らしい悩みを抱える牧真一。才能が無いとはっきり言われてなお己を磨き続けた神宗一郎。いつ来るとも分からない出番のために研鑽を重ねた宮益義範。学生時代の因縁を今も引きずり、ライバルに闘志を燃やす高頭力。ここでは、海南高校の関係者の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。
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湘北高校(SLAM DUNK)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人気漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)に登場する湘北高校は、主人公桜木花道(さくらぎ はなみち)が通う神奈川県の高校であり、壮絶な過去を抱えながらバスケットボールへの情熱を燃やすキャラクターが多く存在している。 父を救えなかったことを悔いる桜木花道。情熱のまま突き進み周囲を傷つけた赤木剛憲。挫折と自身への失望の末に迷走して時間を無駄にし続けた三井寿。誰よりも目にかけていた教え子を死なせてしまった安西光義。ここでは、湘北高校の関係者の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。
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陵南高校(SLAM DUNK)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人気漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)に登場する陵南高校は、神奈川県屈指のバスケットボール名門校であり、物語序盤から強力なライバルとして強い存在感を発揮した。同校の選手たちも深堀りされており、それぞれが壮絶な過去を持っている。 天才選手として持て囃されながら、かつて自分を超える天才に敗れた仙道彰。才能の無さを嘆き、なおバスケへの情熱を捨てられない魚住純。パワハラに反抗した末にプレイする場所を失った福田吉兆。ここでは、陵南高校の関係者の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。
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SLAM DUNK(スラムダンク)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『SLAM DUNK』(スラムダンク)とは、湘南高校のバスケットボール部が全国制覇を目指していく日々を描いた、井上雄彦による漫画作品である。 湘北高校に入学した不良少年・桜木花道は、一目惚れした女の子目当てにバスケ部に入る。不純な動機でバスケを始めた花道だが、次第にバスケにのめり込み、天性の才能を開花させていく。 各キャラクターに個性があり、それぞれに悩みの種がある。思春期ならではの複雑な感情や全国を目指すメンバー同士のぶつかり合いは、性別や年齢を越えて心に刺さるセリフを数多く残している。
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沢北栄治(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
沢北栄治(さわきた えいじ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部のエースプレイヤー。 誰もが認める高校バスケ界最高の天才児。根っからのバスケ狂で、子供の頃から父の沢北哲治とバスケ勝負に興じ、アメリカへのバスケ留学の準備を進めている。山王工業バスケ部の中でもその実力は高く評価されているが、一方で精神的にはまだ隙があり、先輩たちからそれを注意されることもしばしばである。
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深津一成(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
深津一成(ふかつ かずなり)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部のレギュラー。 常に冷静沈着で、何があっても滅多に動じない強靭な精神の持ち主。一方で高校生らしい遊び心はしっかり持っており、「べし」や「ピョン」など語尾に様々な言葉をつけて楽しんでいる。バスケ選手としてはチームの司令塔として機能し、自らが中心となって攻めることもできれば周囲を活かした攻撃も得意なオールラウンダーである。
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仙道彰(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
仙道彰(せんどう あきら)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、神奈川県屈指の強豪として知られる陵南高校バスケットボール部のエース。 常にクールで飄々としているが、内にバスケへのストイックな情熱を宿す少年。自分本位でマイペースのように見えて責任感が強く、チームの勝利のために力を尽くす。バスケットマンとしての実力は県内でも1、2を争うほどのもので、湘北高校の天才ルーキー流川楓からは「超えるべき壁」と意識されている。自身も彼を強敵と認め、様々な形で対戦する。
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水戸洋平(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
水戸洋平(みと ようへい)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、主人公桜木花道を中心とする桜木グループの一員。 上級生の不良たちからも一目置かれるケンカ上手で、中学の頃は桜木軍団の仲間たちとケンカに明け暮れていた。しかし自身は不良というわけではなく、穏やかで理知的な人柄でクラスメイトたちからも頼られている。好きな女の子と近づきたい一心でバスケを始め、次第に選手として成長すると共にその魅力にのめり込んでいく花道を見守り、応援する。
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宮城ソータ(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
宮城ソータ(みやぎ ソータ)とは、『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファーストスラムダンク)の登場人物で、同作の主人公である宮城リョータの兄。 父亡き後の宮城家を自分の手で支えようと奮闘する、優しくて頼りがいのある少年。ミニバスケットボールの選手として活躍し、いつか高校バスケ界最強と呼ばれる山王工業高校を倒すことを夢見ていた。リョータにとっても憧れの兄だったが、12歳にして海難事故で命を落とす。彼の死は宮城家に暗い影を落とし、その夢を代わりに果たすべくリョータは奮闘していく。
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河田美紀男(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
河田美紀男(かわた みきお)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部の1年生。 高校バスケ界屈指のオールラウンダーである河田雅史の弟で、この歳にして210cmという巨体の持ち主。その将来性に期待されてベンチ入りするも、バスケ選手とすればまだ未熟で、ゴール下で戦うための技術しか修得していない。インターハイで自身と同じく素人同然の選手だった桜木花道と対戦し、その技術の拙さを見抜かれ、翻弄される。
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藤真健司(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
藤真健司(ふじま けんじ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、神奈川県屈指の強豪として知られる翔陽高校バスケットボール部に所属する3年生。 コートの外はクールだが、試合では闘志を剥き出しにする、総合力に長けた優秀で勇敢なプレイヤー。翔陽高校には監督業ができる人間が不在なため、普段は自身がそれを兼任しており、「自分が入らないと勝てない」と判断した時だけ選手として試合に出る。去年のインターハイ全国大会で、豊玉高校の南烈により負傷し、その時の傷がまだ額に残っている。
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神宗一郎(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
神宗一郎(じん そういちろう)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、「神奈川の王者」の異名で知られる海南大学附属高校バスケットボール部に所属する2年生。 常に冷静で言動も穏やかだが、バスケに対しては並みならぬ情熱を持つ。入学当初はセンターだったが、監督の高頭力から「素質が無い」と諭され、一時はベンチ入りからも遠ざかる。しかし1日に500本のシュート練習によって3Pシューターとしての才能を開花させ、海南高校のスターティングメンバーの座をつかみ取った。
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流川楓(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
流川楓(るかわ かえで)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の1年生エース。 スピード、テクニック、得点感覚に精神力と、バスケットボールの選手として求められるあらゆる能力に長けたオールラウンダー。一方的にライバル視してくる桜木花道を含め、その実力は同校のバスケ部の誰もが認めている。さらなる高みを目指す飽くなき向上心の持ち主だが、それを別にすればマイペースを極めた唯我独尊な少年で、自分のプレイ以外にはほとんど興味を示さない。
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宮城リョータ(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
宮城リョータ(みやぎ リョータ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に所属する2年生。 スピードを武器とする切り込み役で、ボールを敵陣に運び攻撃の起点となる存在。バスケの選手としては背が低く、シュートも不得意と弱点は多いが、チームメイトのコンディションに合わせてプレイスタイルを変える聡明さを持つ。マネージャーの彩子に惚れており、バスケに打ち込む理由の何割かは彼女に振り向いてほしいからだが、今のところいい返事はもらえていない。
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THE FIRST SLAM DUNK(スラムダンク映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファースト・スラムダンク)とは、井上雄彦の漫画『SLAM DUNK』を原作とする、2022年に公開されたアニメ映画。『SLAM DUNK』のキャラクターである宮城リョータを主人公に据え、原作で最後の試合となった山王工業との一戦を描いている。 インターハイ2回戦に進出した神奈川県代表の湘北高校は、優勝候補筆頭の山王工業との試合に臨む。リョータにとって「山王工業を倒すこと」は、仲間たちと夢見た全国制覇に必須の大仕事にして、今は亡き兄の悲願でもあった。
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堀田徳男(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
堀田徳男(ほった のりお)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、主人公桜木花道が通う湘北高校の不良たちのリーダー。 無骨な顔立ちに大柄で屈強な体格と、見るからに迫力のある少年。不良たちのリーダーなだけのことはあり、常に周囲を威圧し、暴力を振るうことへの抵抗感も薄い。一方で友情に厚く、身内と認めた相手には親身に接する。不良仲間にして友人の三井寿と共にバスケ部を襲撃するが、それが彼のバスケへの未練からの行動であることを知ると部に復帰するよう勧め、彼を応援し続けた。
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谷沢龍二(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
谷沢龍二(やざわ りゅうじ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、かつて大学バスケットボール界で天才として注目された選手。物語開始時点で故人。 日本人離れした2メートルの長身に優れた運動能力の持ち主で、大学バスケ界屈指の名将と呼ばれた安西光義に「日本一の選手になれる」と期待される。しかしその安西の課す地味な練習に嫌気が差し、逃げ出すようにアメリカへとバスケ留学を決め、挫折した末に自殺に近い形で事故死した。安西の「まるで成長していない…」のシーンで有名なキャラクター。
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森重寛(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
森重寛(もりしげ ひろし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、インターハイ愛知県代表の名朋工業高校バスケットボール部に所属するスーパールーキー。 バスケの経験は中学2年生の夏からとまだ浅いが、1年生ながら2メートル近い巨体の持ち主で、その上で並外れた運動神経を併せ持つ。その才能と実力は驚くべきものがあり、全国クラスの選手である愛和学院高校の諸星大を圧倒し、そのままチームを勝利に導いている。全国大会でも活躍するが、作中では特にそれが描かれることはなかった。
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三井寿(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
三井寿(みつい ひさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に所属する3年生。 3Pシュートを得意とするオールラウンダーだが、ブランクのためスタミナには問題を抱える。中学生の頃に神奈川県MVPに選ばれるほどの選手として活躍し、恩人でもある安西光義が監督を務める湘北高校バスケ部に入部。しかし怪我と擦れ違いの末にバスケ部を去り、不良仲間と共にバスケ部と敵対するに至った。紆余曲折の末にバスケ部に復帰し、以降はチームの一員として活躍する。
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河田雅史(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
河田雅史(かわた まさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部のレギュラー。 全国クラスの有力選手ひしめく山王工業において不動のセンターを務め、その中核としてチームを引っ張る。そのプレイスタイルは「おっきくてうまい」と称され、センター以外の役割すら全国屈指のレベルで完全にこなす器用さを持つ。向上心の塊で、自分に向かってくる選手を好み、主人公桜木花道の才能にも気付いて注目する。
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安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
安西光義/安西先生(あんざい みつよし/あんざいせんせい)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の監督。 でっぷりとした初老の紳士で、性格は至って温厚。かつては大学バスケ界で鬼コーチとして名を馳せていたが、現在は生徒の自主性に任せた指導を行う。今もなおその監督としての手腕と名声は衰えておらず、多くの選手から慕われ、他校の監督など多くのバスケ関係者からの尊敬を集めている。主人公桜木花道の才能を見抜き、期待し、その日々の成長に注目していく。
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牧紳一(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
牧紳一(まき しんいち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、「神奈川の王者」の異名で知られる海南大学附属高校バスケットボール部の主将。 貪欲に勝利を求め、「怪物」とも称される神奈川最強のプレイヤー。コートの中ではそのカリスマとリーダーシップを発揮して王者のごとく振る舞うが、試合を離れれば意外と面倒見の良いところを発揮する。趣味はサーフィンで、肌が浅黒いのはそれが理由。老け顔であることを気にしており、作中でそれを指摘された時はムキになって反論していた。
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宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
宮城カオル(みやぎ カオル)とは、『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファーストスラムダンク)の登場人物で、同作の主人公である宮城リョータの母親。 沖縄で家族と共に暮らしていたが、夫に先立たれ、その心痛から完全に立ち直れない中で海難事故により長男も失う。相次ぐ家族の死を受け止められず、逃げるように神奈川へと引っ越した。兄のことを決して忘れまいとするリョータを疎ましく感じるも、母としての愛情も持ち続け、バスケに熱中する彼を距離を置きながらも見守り続けた。
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彩子(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
彩子(あやこ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部のマネージャーを務める2年生。名字は不明。 サバサバとした気風の良い少女で、自分より遥かに背の高いバスケ部の部員たちを相手にしても臆することなく指示を出す。素人同然の桜木花道に対しては、別メニューでの基礎的な練習に付き合い、その成長をもっとも近くで見届けた1人となる。バスケ部2年の宮城リョータに惚れられており、本人も彼の想いを知らないわけでもないように振る舞うが、作中でそれに応えることはなかった。
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目次 - Contents
- 『SLAM DUNK』の概要
- 『SLAM DUNK』のあらすじ・ストーリー
- 天才バスケットマン、誕生
- 湘北バスケ部襲撃事件…元バスケ部員三井の復讐
- 神奈川県大会、始まる…シード校・翔陽との戦い
- 決勝リーグ戦…王者・海南への挑戦
- 再出発…後がないがけっぷちの陵南戦へ
- インターハイ始まる…Aランク豊玉対Cランク湘北
- 高校バスケ界最強の王者・山王工業との戦い
- 『SLAM DUNK』の登場人物・キャラクター
- 湘北高校
- 桜木花道(さくらぎはなみち/アニメ版CV:草尾毅)
- 流川楓(るかわかえで/アニメ版CV:緑川光)
- 赤木剛憲(あかぎたけのり/アニメ版CV:梁田清之)
- 宮城リョータ(みやぎりょーた/アニメ版CV:塩屋翼)
- 三井寿(みついひさし/アニメ版CV:置鮎龍太郎)
- 木暮公延(こぐれきみのぶ/アニメ版CV:田中秀幸)
- 赤木晴子(あかぎはるこ/アニメ版CV:平松晶子)
- 彩子(あやこ/アニメ版CV:原えり子)
- 安西光義(あんざいみつよし/アニメ版CV:西村知道)
- 水戸洋平(みとようへい/アニメ版CV:森川智之)
- 高宮望(たかみやのぞみ/アニメ版CV:塩屋浩三)
- 大楠雄二(おおくすゆうじ/アニメ版CV:林延年)
- 野間忠一郎(のまちゅういちろう/アニメ版CV:幹本雄之)
- 陵南高校
- 魚住純(うおずみじゅん/アニメ版CV:岸野幸正)
- 仙道彰(せんどうあきら/アニメ版CV:大塚芳忠)
- 福田吉兆(ふくだきっちょう/アニメ版CV:石川英郎)
- 田岡茂一(たおかもいち/アニメ版CV:石塚運昇)
- 翔陽高校
- 藤真健司(ふじまけんじ/アニメ版CV:辻谷耕史)
- 花形透(はながたとおる/アニメ版CV:風間信彦)
- 海南大附属高校
- 牧紳一(まきしんいち/アニメ版CV:江川央生)
- 清田信長(きよたのぶなが/アニメ版CV:森川智之)
- 神宗一郎(じんそういちろう/アニメ版CV:林延年)
- 宮益義範(みやますよしのり/アニメ版CV:里内信夫)
- 高頭力(たかとうりき/アニメ版CV:佐藤正治)
- 豊玉高校
- 南烈(みなみつよし)
- 岸本実理(きしもとみのり/アニメ版CV:田中一成)
- 秋田県立山王工業高校
- 深津一成(ふかつかずなり)
- 河田雅史(かわたまさし)
- 沢北栄治(さわきたえいじ)
- 河田美紀男(かわたみきお)
- 堂本五郎(どうもとごろう)
- 『SLAM DUNK』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 桜木花道「オレはバスケットをやる……バスケットマンだからだ」
- 桜木花道「さぁ、整列だ」
- 桜木花道「おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!! シロートだからよ!!」
- 桜木花道「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か? オレは………オレは今なんだよ!」
- 桜木花道「天才ですから」
- 桜木花道「左手は添えるだけ」
- 流川楓「何人たりともオレの眠りを妨げる奴は許さん」
- 流川楓「オレもアメリカに行くよ。今日……ここでお前を倒して行く」
- 流川楓「必死でついてこい。交代しねーならよ」
- 赤木剛憲「リバウンドを制するものはゲームを制す」
- 赤木剛憲「現段階でオレは河田に負ける。でも、湘北は負けんぞ」
- 三井寿「安西先生…!! バスケがしたいです……」
- 三井寿「静かにしろい この音が……オレを甦らせる。何度でもよ」
- 宮城リョータ「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」
- 木暮公延「大人になれよ…三井…!!」
- 木暮公延「……!! 泣かすなよ…問題児のクセに…」
- 安西監督「あきらめたらそこで試合終了だよ」
- 『SLAM DUNK』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメ版はインターハイ直前で終了
- 神奈川県大会対三浦台戦でオリジナルキャラ登場
- オリジナルキャラ河合マリによる湘北バスケ部の取材
- 桜木と晴子の縁日デート
- アニメ主題歌6曲中3曲がミリオンヒット
- 原作の10日後を描いた黒板漫画『10 DAYS AFTER』
- 『SLAM DUNK』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):BAAD「君が好きだと叫びたい」(1~61話)
- OP(オープニング):ZYYG「ぜったいに 誰も」(62~101話)
- ED(エンディング):大黒摩季「あなただけ見つめてる」(1~24話)
- ED(エンディング):WANDS「世界が終わるまでは」(25~49話)
- ED(エンディング):MANISH「煌めく瞬間に捕われて」(50~81話)
- OP(オープニング):ZARD「マイ フレンド」(82~101話)