太陽の黙示録(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『太陽の黙示録』とは2002年よりかわぐちかいじが『ビッグコミック』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦2002年の8月、マグニチュード8.8の大地震が日本を襲う。大地は東西に分裂し壊滅的な打撃を受けた日本は、やむなくアメリカと中国の南北分断統治を受け入れる。それから15年後、南北に分裂した日本は、それぞれの国の下で復興をしていた。だが、アメリカと中国の影響力が強く、かつての日本は失われてしまう。その中で日本人は様々な問題に苦悩しながらも、日本再興の為に力を尽くしていく。

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宗方健造(むなかた けんぞう)

宗方の父であり、震災時(2002年)の年齢は46歳だった。かつては町工場「宗方製作所」を経営していたが、バブル不況により倒産してしまう。以降は借金に塗れ、妻にも逃げられ、心身共に衰弱してしまう。宗方の妹である美春と無理心中しようとするまでに追い詰められていた。こういった家庭事情から、宗方は若くして過酷な労働をしなくてはならず、絶望的な生活を強いられてしまう。実の息子からは密かに憎悪を向けられており、あまり良い印象は無い。大震災時に家が火事に見舞われ、娘が助けを求めるその家の中へと入っていったのを最後に行方不明になる。

宗方美晴(むなかた みはる)

宗方の妹である。震災時(2002年)の年齢は10歳だった。常に兄を慕っており、宗方自身も彼女を大切にしていた。だが大震災時に家に取り残され、そのまま火災に巻き込まれてしまう。その後は行方不明となった。

その他(日本)

高梨(たかなし)

JNSテレビの報道部所属する、地道の友人。震災直後にヘリで富士山方面への取材に向かうがてら地道をヘリに同乗させ、箱根まで送り届ける。その際、富士山噴火の可能性と噴火被害の予想を地道に語り、その脅威を伝えた。

その後、津波で水没した東京都を上空からリポートし、日本国民に震災の猛威を伝えた。

森村秀一郎(もりむら しゅういちろう)

CV:石塚堅
大震災時「日本分断」を予想した地質学者の男性。

「大震災が、日本分断を引き起こした理由を一刻も早く突き止めたい」という思いから、アメリカによる日本海峡の海底調査に同行する。結果、その海域が世界に類を見ないほどのメタンハイドレートの鉱床であることを発見した。調査後、アメリカ政府に「森村文書」を提出する。しかし、石油利権を有するアメリカ政府は既得権益が損なわれる事を恐れ、「M資源」として隠匿してしまう。論文発表者の森村はカリフォルニア大学サンディエゴ校の海洋地質学教授に招聘され、事実上アメリカ政府による軟禁下に置かれてしまった。

アメリカ合衆国

大統領

CV:ロバート・ボールドウィン
2002年にアメリカ大統領を務めていた男性。大震災直後、在日米軍と同盟国日本の安全確保のための救援を表明する。だが在日米軍に人命救助よりも文化財保護を優先させるよう命令した。この事が柳拓磨に不信感を覚えさせ、彼が中国と手を組む事態を助長する。その結果、日本政府からの支援部隊派遣要請で中国に遅れてしまった。

尚、その容姿は同漫画の作者かわぐちかいじの『イーグル』に登場するアルバート・ノアに似ている。

国防長官

2015年に登場し、ロックウェルに大統領選への出馬を勧めた男性。かつて「M資源」開発を軸にした南日本復興計画を構想していた。その後同じ構想をしていた宗方と出会い、彼と手を組むべきか迷う。だが宗方はアメリカ支配からの独立路線を、南日本に歩ませようとしていた為、彼の方から断られてしまった。

ジェームズ・G・スタントン(James G. Staunton)

アメリカ合衆国国務次官補を務める男性。担当はアジアと太平洋である。

日本海峡紛争での停戦交渉に仲介役として登場する。仲介者を装っているものの、裏では董藤とのパイプを持つ。彼と密かに、親米路線の復活と維持を条件にM資源確保を目的とした海峡区占領と宗方ら南日本政府要人の失脚を策謀していた。ジェームズはアメリカ政府内で信任が厚い為、この策略は事実上アメリカ政府の総意でもある。

日本海峡紛争直前に夏木と会談し、アメリカ軍の紛争介入を72時間留保する事を決めた。董藤の死後、七星会が弱体した為、見切りを付ける。周率いる中国軍が北日本に増派された際は何の声明も発しなかった。その後は、M資源の権益獲得の為、南日本首脳の中でも米中の介入を恐れるロックウェルに接近する。

中華人民共和国

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