
『コボちゃん』とは、1982年より読売新聞にて連載を開始した植田まさし原作の4コマ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。幼稚園児のコボちゃんこと田端小穂(たばたこぼ)がその家族、周りの友達、知人らと共に笑いやユーモアを交えつつ何気ない日常を送るという内容。また小穂が小学校へ入学したり、妹が誕生したりといった変化が見られた。1990年代にテレビアニメ化、2015年には人気キャラクターにあやかって、東京都新宿区神楽坂に記念の銅像も建設される等の人気キャラクターである。
『コボちゃん』の概要
『コボちゃん』とは植田まさし原作の4コマ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。幼稚園児の「コボちゃん」こと主人公の田畑小穂(たばたこぼ)が家族や友達、知人らとのほのぼのとした日常が描かれる。小穂の成長や新しい家族の誕生も展開する。1980年前半に読売新聞(朝刊)にて、秋竜山の4コマ漫画『あっぱれサン』が連載されていた。その頃、『フリテンくん』や『かりあげクン』等で人気を集めていた植田まさしが読売新聞文化部からオファーを受けて新聞連載の仕事を引き受ける。そして1982年4月、『あっぱれサン』の後継作品として本作品が連載された。2010年6月に連載1万回を達成し、2017年4月には連載35周年を迎えた。一方で新聞休刊日や選挙にて配達遅延を告知する折り込み広告では、小穂がお辞儀する姿が掲載されたりもした。本作品を題材とした絵本も出版された矢先、原作者の療養に伴い2022年6月から休載。2023年3月から連載が再開を果たした 。また1992〜1994年まで、読売テレビや日本テレビ系列(鹿児島テレビ除く)にてエイケン制作のもとでテレビアニメ化(全63回)もされた。
『コボちゃん』のあらすじ・ストーリー
コボちゃんや周囲の人々との楽しき日々
幼稚園児のコボちゃんこと田端小穂(たばたこぼ)は東京のとある町に住み、係長として会社務めをするも家族に頭が上がらない父親・耕二(こうじ)、教育熱心だが少々おっちょこちょいな母親・早苗(さなえ)、祖父母の山川岩夫(やまかわいわお)らと暮らしている。またペットである犬のポチや猫のタマ、庭に時々現れるカエルのピョンスケもいたりして、賑やかな一家となっている。
小穂の実家である田畑家では、係長として会社務めをするも家族に頭が上がらない父親・耕二(こうじ)、教育熱心だが少々おっちょこちょいな母親・早苗(さなえ)、祖母・ミネや祖父・岩夫(いわお)らが暮らし賑やかな一家となっている。またこの家には岩夫の甥で中学校教師をしている青年・大森竹男(おおもり たけお)が居候として暮らしており、彼は同僚である体育教師の花田咲子(はなださきこ)へ想いを寄せていた。そして竹男は咲子にプロポーズし、めでたく咲子と結婚し花田家へと身を寄せる事となった。
コボちゃんの成長や新しい命の誕生
小穂が通うたんぽぽ幼稚園では、野原サトシ(のはら サトシ)や森シゲル(もり シゲル)らクラスメイトと学びの時を持つ毎日を送っていた。時には、同じくクラスメイトの和泉ハナコ(いずみ ハナコ)に淡い恋心を抱いたり、ガキ大将の大山太(おおやま ふとし)やその子分的存在の小池アキラ(こいけ アキラ)とハラハラする時を送ったりしていた。やがて小穂は他のクラスメイトらと共にみどり小学校へと進学し、田畑家にも新しい命の誕生が早苗の口から告げられた。そして、小穂の妹・美穂(みほ)が誕生したのだった。
『コボちゃん』の登場人物・キャラクター
田畑家周辺
田畑 小穂(たばた こぼ)

CV:大谷育江
刈り上げ頭に何か被せた感じの髪型がトレードマークである本作品の主人公で、たんぽぽ幼稚園に通い後にみどり小学校に入学。本作品では「コボちゃん」の愛称で親しまれている。明るく活発な性格で、チャンバラごっこや西部劇ごっこ等を友達と楽しんだりしている。将来は父・耕二と同じ会社へ勤務しようと考えている。ごく平凡な子供だが、たまにアッと言わせる様な行動や言動を起こす事がある。友人のなかでシゲルとは親交が深く、行動を共にする機会が多い。アニメ版最終回で仲違いをし絶交宣言をするも、仲直りして関係を修復した。
田畑 実穂(たばた みほ)

田畑 実穂(写真右)
気が強い小穂の妹で、2010年6月の連載1万回目から漫画版のみ登場。兄に食って掛かる程に気が強く生意気な反面、兄を時折気遣う行動も行ったりする。また、ゴキブリやネズミ、ヘビ等に遭遇しても平気である。一方で兄・小穂に対する気遣いを見せるところもあり、彼が勉強している時に腕をマッサージしたり、小穂が一人で留守番するのを心配して一緒にいたりした。2010年6月14日の連載1万回目にて誕生し、2011年6月14日掲載分では1歳となった。
田畑 耕二(たばた こうじ)

CV:二又一成
小穂の父親で、秋田県仙北郡美郷町出身。サラリーマンとして会社勤務をする一方、毎晩の様に泥酔して帰宅したりする。休日は趣味のゴルフや競馬、パチンコ、スキーを楽しむ。猫舌で雨男、自動車免許を取得しているが自家用車は無い。また、妻・早苗の両親と同居し、多少肩身の狭い思いをしている。会社では係長の立場だが、部下にあしらわれたりして自らを「名ばかり係長」と嘆いた。テレビアニメ版にて、息子の小穂を連れて里帰りをしたりした
田畑 早苗(たばた さなえ)

田畑 早苗(写真左)
CV:松井菜桜子
専業主婦である小穂の母親で、典型的な教育ママ。小穂に厳しく勉強をさせようとするが、両親や夫、近所の住人から「やりすぎ」等と口出しされる事もある。また、おっちょこちょいな面もあったり、ゴキブリやネズミ、ヘビ等が苦手で遭遇すると声を上げる。2009年10月14日掲載分で第2子の妊娠を告白、2010年6月14日掲載分で長女・実穂を出産。実穂に対しても英才教育を考え、塾に通わせるかで夫と言い争ったりした。家では料理等の家事全般を行うものの、失敗は度々ごまかしたりする。
山川 岩夫(やまかわ いわお)

山川 岩夫(写真左)
CV:宮内幸平(1990年スペシャルアニメ〜1994年スペシャルアニメ(レギュラーアニメ版含む))、稲垣隆史(1998年スペシャルアニメ)
小穂の祖父で、早苗の父親でミネの夫、竹男の伯父でもある。頑固な性格で亭主関白な行動や言動を度々行うが、ミネや早苗に負けたりする。釣りや盆栽等と多趣味であるが故、遊び友達が多い。スマートフォンを所有したり、電子マネーの使用も行う。家事も殆ど手伝わないが、ミネや早苗が眠った際に、耕二と竹男らと共に夕食の準備を行ったりした。漫画版の連載当初は和服着用が多かったが洋服の姿が多く見られる様になった。
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目次 - Contents
- 『コボちゃん』の概要
- 『コボちゃん』のあらすじ・ストーリー
- コボちゃんや周囲の人々との楽しき日々
- コボちゃんの成長や新しい命の誕生
- 『コボちゃん』の登場人物・キャラクター
- 田畑家周辺
- 田畑 小穂(たばた こぼ)
- 田畑 実穂(たばた みほ)
- 田畑 耕二(たばた こうじ)
- 田畑 早苗(たばた さなえ)
- 山川 岩夫(やまかわ いわお)
- 山川 ミネ(やまかわ ミネ)
- 大森 竹男(おおもり たけお)
- 大森 咲子(おおもり さきこ)
- ポチ
- ミー
- チビ
- ピョンスケ(助)
- コボの友達
- 野原 サトシ(のはら サトシ)
- 森 シゲル(もり シゲル)
- 小池 アキラ(こいけ アキラ)
- 大山 太(おおやま ふとし)
- 谷沢 ヒロコ(たにざわ ヒロコ)
- 和泉 ハナコ(いずみ ハナコ)
- キヨエちゃん
- 水の江 ケンジ(みずのえ ケンジ)
- 吉福 健一(よしふく けんいち)
- 耕二の職場
- 並木(なみき)
- 岡(おか)
- 姫野(ひめの)
- 白川(しらかわ)
- 平野課長(ひらのかちょう)
- 部長(ぶちょう)
- 社長(しゃちょう)
- その他の人々
- 林先生(はやしせんせい)
- 吉田先生(よしだせんせい)
- ヨシノ先生
- 大芝(おおしば)
- マモル
- ツルタ、カメヤマ
- 秋子(あきこ)
- シゲルの父
- 蕗田(ふきだ)
- 『コボちゃん』の用語
- 小穂達の通いの場
- たんぽぽ幼稚園(たんぽぽようちえん)
- みどり小学校(みどりしょうがっこう)
- 青空商事(あおぞらしょうじ)
- 『コボちゃん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 田畑小穂「おばあちゃんは肉食系で、おじいちゃんは草食系だね」
- 野原サトシ「モシモシ、あなたもなるんですよ」
- 大森竹男「結婚して下さい」
- 『コボちゃん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主人公コボちゃんは作者自身
- 妹の誕生による小穂の成長
- 小学校入学祝いによるコラボレーション
- 『コボちゃん』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):酒井法子「正しいパーティー」(第1話(1992年10月19日)~第10話(1992年12月21日))
- OP(オープニング):こんぺいとう「ニッポン!チャ!チャ!チャ!」
- OP(オープニング):胡桃沢ひろ子「恋してZOO」
- OP(オープニング):真心ブラザーズ「花のランランパワー」
- OP(オープニング):おーつきけんじとエマニエル5、大谷育江「コボちゃんグルー」
- OP(オープニング):大谷育江「ガンバレ男の子」
- ED(エンディング):大橋亜紀「空が笑ってる」
- ED(エンディング):チェリッシュ「夢のおかず」
- ED(エンディング):チェリッシュ「白いスニーカー」
- ED(エンディング):平井菜水「明日も会える」
- 挿入歌:こんぺいとう「Suki Suki 大好き!」