サイキックフォース・サイキックフォースEXのネタバレ解説・考察まとめ

『サイキックフォース』とは、1996年4月にアーケードで稼働した格闘ゲーム。発売元はタイトー。『サイキックフォースEX』は、本作稼働後同年7月にリリースされた、バージョンアップ作品となっている。
本作の大きな魅力は、重厚な物語と魅力的な登場人物たちであり、これらの要素が当時ゲームセンターに行かなかった女性ファンやアニメ好きに刺さったことで、人気を博した。
物語の舞台は21世紀の世界で、超常的な能力を持つ人間・サイキッカーを巡る物語が展開される。

OPTION

ゲームの設定を変更することができるモード。項目と設定内容は以下の通り。

KEY CONFIG→コントローラーのボタン配置などの操作設定
GAME SETTING→難易度設定や1ラウンドの制限時間、ラウンド数などの設定
SOUND SETTING→BGMや効果音の音量や、サウンド出力の切り替え
DATE SAVE/ROAD→ゲームデータのセーブやロード、オートセーブの設定

各種設定画面からはEXITを選択すると離脱可能。オートセーブが設定されている場合、オプションからEXITで抜けたタイミングでオートセーブがされるようになっている。

『サイキックフォース・サイキックフォースEX』の登場人物・キャラクター

サイキッカー組織ノアに敵対する人物

バーン・グリフィス

CV:真殿光昭(ゲーム)/子安武人(CDドラマ)/関智一(OVA)

炎を操る能力を持つサイキッカー。18歳のアメリカ人男性。
正義感の強い熱血漢で、本作の物語の中核を担う、いわゆる主人公。
行方不明となった親友キース・エヴァンスを探して旅をしていたが、その最中に世界中を震撼させる超能力組織ノアの総帥がそのキースであると知ってしまう。ノアに接触をしたバーンだったが、すっかり変わってしまった親友の様を見て、自身と同じくノアに所属していたサイキッカーの、ウェンディー・ライアンとエミリオ・ミハイロフと共に脱出。その後、再びキースに真意を問い、その目論見を打ち破り、彼の目を覚まさせるため、単身ノアに戦いを挑むことになる。

性能は物語の主人公らしく、スタンダードで使いやすく、高性能。
牽制に使いやすい弱ショット、飛び道具も突進技も素直な性能を持ち、格闘攻撃の発生も早い。おまけにクイックダッシュの速度も速く、コンボも安定感があると、使いこなせば強力な能力を誇る。
ただし、性能が素直過ぎて、意表を突くような戦闘がやりにくく、読まれやすいのが弱点。

ウェンディー・ライアン

CV:白石文子(ゲーム)/氷上恭子(CDドラマ・OVA)

風を操る力を持ったサイキッカー。15歳のオーストラリア人少女。
明るく元気な性格の持ち主だが、少々思い込みが激しく、向こう見ずな一面もある。
物語開始以前に行方不明となってしまった姉のクリスを探すために旅をしていた。その最中で、突如サイキッカーに呼びかけを行っていたキースのテレパシーを聞き、「姉もこれを聞いたかもしれない」とノアに所属。最終的にクリスが所属していた研究所がノアにあることを知り、ノアから脱出したバーンに説得されたことも手伝って、ノアに敵対する道を選んだ。

性能は格ゲー女性キャラとしてはありがちな軽量級であり、当たり判定が小さく、ダッシュや移動速度などの速度は速い。
近距離攻撃の隙も小さいのだが、反面飛び道具の隙は大きく遠距離攻撃は苦手。得意の近距離攻撃も全体的にダメージが小さいこともあり、ダメージは伸ばしにくいキャラクターとなっている。
隙を突いて近距離に潜り込み、コンボをどれだけ入れられるかが、使いこなす道。

エミリオ・ミハイロフ

CV:高山みなみ

光を操る能力を持ったサイキッカー。14歳のロシア人少年。
心優しい性格の持ち主だが、内向的な部分があり、自分でもその内向的な性格を歯痒く思っていた。
サイキッカーとしてはかなり強い力を持っているのだが、能力をコントロールすることができず、かつてそれが原因で自分を裏切った両親ごと街を消してしまった過去がある。そしてその後とある研究施設でサンプルとして幽閉されていたところを、キース率いるノアの一団に助けられたことでノア所属のサイキッカーとなるが、バーンの説得を受けてノアを脱出。しかし、エミリオの強い力は、否が応でも彼を戦いの道へと引きずり込んでいくのだった。

近距離攻撃よりも遠距離攻撃の性能が高く、設置技であるプリズムリフレクターを絡めた立ち回りに秀でる。テクニカルな立ち回りはもちろん、初心者が使っても戦いやすい。
実は調整がされる前の『サイキックフォース』の時はバリアガードの性能の高さや、主力となる技がガードされやすいといったことから、キャラクター性能はあまり評価されていなかった。しかしアッパーバージョンである『サイキックフォースEX』以降はこれらが見直され、相対的にキャラ性能が向上している。

六道玄真(りくどう げんま)

CV:秋元羊介

影高野(かげこうや)という組織に所属する、呪術を操る退魔師。53歳の日本人で、『サイキックフォース・サイキックフォースEX』では最年長のプレイヤーキャラクター。
公式で頭が固い、頑固じじいと明記されてしまうほどの性格を持つ。
ある日、以前から感じていた魔の気配が動き出すのを察知した玄真。それと同時に、「サイキッカーは世界に災いを巻き起こす脅威になる」と考えた影高野より命を受け、サイキッカーの根絶に乗り出すこととなった。
ちなみに、彼の扱う術は超能力ではないため、作中では時折まやかしなどと言われてしまうこともある。

超能力技は発生が遅いものの、設置型飛び道具の連炎符などを中心として、特徴的かつ強力な技を多数持つ遠距離型。
空間制御能力が高く、対処法を知らなければ一方的に封殺されてしまうほどのポテンシャルを秘めたキャラクター。一応機動力が弱い、連続攻撃などの畳みかけは苦手、という弱点はあるものの、作品中では強キャラに分類される。

ゲイツ・オルトマン

CV:津久井教生

アメリカ軍に所属する、能力を持たない一般人。37歳の男性で、もちろんアメリカ人。
無口で真面目で固い人物であり、一見近づきがたいが、実は心優しく正義感の強い性格の持ち主。
過去にキースが率いるサイキッカーの進撃によって、妻と娘を失った経験があり、サイキッカーとキースに対して強い恨みを持っている。その復讐のために自ら志願して軍が開発していた、対サイキッカー用サイボーグの被検体となり、機械の身体を手に入れた。そして、最優先として設定された命令の「サイキッカーの消去」を叶えるために戦っている。

身体が大きく当たり判定が大きい、クイックダッシュ以外の移動速度が遅いという弱点があるため、守りは強くない。しかし強攻撃がキャンセル可能で連続技に繋ぎやすい、多彩な性能を有した技は攻撃力が高い、という特性を持つ。
一撃の威力が非常に高いものの、入力タイミングがシビアな技であるパイルバンカーを中心に戦う、上級者向けのキャラクター。

サイキッカー組織ノアに所属する人物

キース・エヴァンス

CV:津久井教生

氷を操る能力を持ったサイキッカー。18歳のイギリス人男性。
冷静沈着でクールな性格をしており、他者に自分の心境を簡単に明かさないものの、親友のバーンは別で、彼の前では一人称まで変わる。
かつてはとある研究施設に実験体として収容されていたものの、他の実験体と共に施設を脱出し、サイキッカーたちの自由と平和を勝ち取るために、リチャード・ウォンの力を借りてノアを結成。サイキッカーの理想郷を作り上げるために人類の支配を掲げ、サイキッカーを束ねて世界に戦いを挑んだのであった。

初代アーケード版『サイキックフォース』では使用不可能だが、PlayStation版とアーケードのアッパーバージョンである『サイキックフォースEX』では使用可能。
相手を凍らせて一定時間拘束する技など、追撃に優れている反面、格闘攻撃の性能に難があり、連続技は苦手。超能力技も強力ではあるが、隙が大きくサイコゲージの消費も大きいなど、位置取りやゲージ管理が必要不可欠となっている。
中距離から遠距離を心がけ、堅実に戦いを運ばなければならない、上級者向けのキャラクターとなっていた。

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