フランダースの犬(世界名作劇場)のネタバレ解説・考察まとめ

『フランダースの犬』とは、1975年1月5日からフジテレビ系で放送されたテレビアニメ。イギリスの作家が書いた小説が原作で、『世界名作劇場』の1作目である。両親を亡くして祖父と2人暮らししている少年のネロは、乱暴な飼い主にこき使われている老犬のパトラッシュを保護する。そしてパトラッシュや祖父、ガールフレンドのアロアと貧しくも楽しく過ごしていたネロに様々な試練が訪れるというストーリー。本作は最高視聴率30.1%を記録し、ラストシーンは後世に語り継がれる名場面となっている。

『フランダースの犬』の概要

『フランダースの犬』とは、1975年1月5から12月28日までフジテレビ系で毎週日曜19時30分に放送されていたテレビアニメである。全52話で、原作はイギリス人作家ウィーダの小説。『世界名作劇場』の1作目として放送された。両親を亡くして祖父と2人暮らしする心優しい少年に、様々な試練が訪れる物語である。多くの苦難に辛い思いをしながらも、愛犬のパトラッシュやアロアを始めとした友人たちの支えによって、元気に真っすぐ生きていくネロの姿が描かれている。本作は最終話で最高視聴率30.1%を記録し、悲劇のラストシーンは後世に語り継がれる名場面となっている。後に大人になったアロアを中心とした劇場版も公開された。

ベルギーのフランダース地方の小さな村に住むネロ・ダースは、幼い頃に両親を亡くし、祖父のジェハン・ダースと2人暮らしをする少年である。ジェハンは毎朝アントワープの町に牛乳運びをする仕事をしており、ネロはその手伝いをしている。そしてネロは近所に住む幼馴染のアロア・コゼツといつも一緒に遊び、貧しくも楽しく暮らしていた。そんなある日、ネロはアントワープで乱暴な飼い主にこき使われている老犬のパトラッシュと出会う。そしてネロは弱って捨てられたパトラッシュを保護して飼い始め、パトラッシュとの生活が始まる。

『フランダースの犬』のあらすじ・ストーリー

ネロとパトラッシュの出会い

ベルギーのフランダース地方の小さな村に住むネロ・ダースは、幼い頃に両親を亡くし、祖父のジェハン・ダースと2人暮らしをする少年である。ジェハンは毎朝アントワープの町に牛乳運びをする仕事をしており、ネロはその手伝いをしている。そしてネロは近所に住む幼馴染のアロア・コゼツといつも一緒に遊び、貧しくも楽しく暮らしていた。

そんなある日、ネロはアントワープで乱暴な飼い主のアンソールにこき使われている老犬のパトラッシュと出会う。その日以来、ネロはパトラッシュのことが気になり始めたが、どうすることもできなかった。そして数日間飲まず食わずで働かされ続けたパトラッシュはついに道端で倒れてしまったが、アンソールは彼を土手に捨てて行ってしまう。ネロは弱っているパトラッシュを見つけて家に連れて帰り、生死の境をさまよう彼を昼夜問わず付きっきりで看病する。おかげでパトラッシュは元気を取り戻した。

ネロとアロアの別れ

ある日、ネロはジェハンとアロアと共にパトラッシュを連れてアントワープへ出かける。ところがそこでアンソールと偶然遭遇してパトラッシュが生きていることが知られてしまい、ネロは慌てて逃げ出す。アンソールがいつパトラッシュを奪いに来るかと不安に駆られるネロだったが、ジェハンがパトラッシュの首輪を作ってくれたことで、パトラッシュが自分の犬だと自信を持てるようになった。

いつものようにネロとジェハンはアントワープへ牛乳運びの仕事へ向かおうとするが、彼らの力になりたいパトラッシュは荷車を引きたがっていた。初めはそれを断っていたジェハンだが、パトラッシュが頑なに荷車のそばを離れないので、パトラッシュに荷車を引かせることにした。そしてアントワープへやって来たネロだが、再びアンソールに遭遇してしまう。アンソールはパトラッシュを強引に連れて行こうとするが、ネロが必死に抵抗する。するとネロを救おうとして、アントワープで知り合った友人のジョルジュがアンソールに捕まってしまった。ネロから事情を聞いたジェハンはアンソールの元へ行き、パトラッシュを譲ってもらえないかと交渉するが、アンソールはジェハンに大金を要求してきた。生活費と家賃を払うことで精いっぱいのジェハンだったが、ネロとパトラッシュのために毎月少しずつアンソールにお金を払うことを決意する。

後日、ジェハンはアンソールに金を渡すため待ち合わせ場所に向かうが、彼と入れ違いになってしまう。そしてジェハンが金を払わないつもりだと思い込んだアンソールは、怒ってネロたちの家へとやって来る。その時、家にはパトラッシュしかいなかったため、アンソールはパトラッシュを強引に連れて行ってしまった。ネロはジェハンと共にパトラッシュを探したものの、見つからなかった。そんな矢先、ジェハンは体調が悪くなり、寝込んでしまう。それでもパトラッシュが心配なネロは、隣の家のヌレットにジェハンを任せて1人でパトラッシュを探しに行った。その頃、パトラッシュは再びアンソールにこき使われていたが、道端でネロの靴を見つけアンソールの制止を振り切ってネロの元へと走る。そしてネロとパトラッシュは無事に再会を果たして喜び、抱き合ったのだった。

ある日、ネロはアロアの誕生日会に呼ばれる。しかしネロとアロアとコゼツ家の商業使用人のハンスの息子であるアンドレが、かくれんぼで机の下に隠れていた際に机の上にあった壺を割り、アロアの父であるバース・コゼツに怒られてしまう。バースは元々貧乏人のネロがアロアに近づくことを快く思っていなかったが、この出来事をきっかけにネロを嫌うようになる。

後日、ジェハンはハンスに、バースの牧草の草刈りを頼まれる。ネロはアロアの絵を描く約束をしていたが、ジェハンが牛乳運びの仕事をしなければならなかったため、代わりに草刈りを行うことにした。そこへアロアもやって来て、自らネロの草刈りを手伝う。その後、ジェハンが仕事を終えて駆けつけたことから、ネロはアロアと木の下へ行って絵を描き始める。そんな中、仕事から帰ってきたバースはハンスからネロがアロアに草刈りを手伝わせていたと聞き、激怒する。そしてバースはネロの元へ行き、彼が描いていたアロアの絵を取り上げ、「アロアを勉強でイギリスへ行かせるため2度と彼女には近づくな」と言い放った。

それ以来、アロアとネロは会うことができなくなってしまい、辛い日々を過ごすことになる。そんなある日、アロアは突然姿を消してしまう。事情を知ったネロはアロアを探し回り、風車小屋の中で彼女を見つける。アロアはバースに勉強のためイギリスに行かされることになったが、両親やネロやパトラッシュたちと離れることが寂しくて行くのを嫌がっていた。ネロはアロアの両親が1番寂しがっているものの、アロアを思ってイギリス行きを決断したのだろうと彼女に語る。それを聞いたアロアはイギリス行きを決意し、後日ネロに報告する。そしてアロアは、「絵の勉強を頑張ってほしい。私もネロに負けないくらい勉強を頑張る」と伝えて涙を流す。ネロも内心アロアと同様に寂しい気持ちでいっぱいだったが、笑顔で「絵を頑張る」と答えた。

その後、アロアがイギリスへ旅立つ日がやって来た。しかしネロはハンスにアロアのスーツケースを取りに行かされ、彼女とのお別れを妨害されそうになる。それでもジョルジュと弟のポールのおかげで、ネロは船で出発したアロアとギリギリで別れの挨拶を交わすことができた。

ある日、ネロはアントワープで荷車が壊れてしまった際に助けてくれた貴婦人から、大聖堂にマリア様の絵以外にもルーベンスの絵が2枚あると教えられる。ネロはその絵がどうしても見たくなったが、絵を鑑賞するには銀貨を払わなければならなかった。そんな中で、ネロと再会した貴婦人は亡き息子と彼を重ね合わせて親しみを持ち、明日イギリスに帰る前に大聖堂で一緒にルーベンスの絵を見ようと約束する。ネロはとても喜んでいたが、翌朝ジェハンが急病のため1人で牛乳運びの仕事を行うことになった上、ハンスに邪魔されてしまう。そのため貴婦人との約束に遅刻し、彼女はイギリスに帰ってしまった。ネロは残念ながらルーベンスの絵は見られなかったが、いつか自分の力で鑑賞するのだと心に誓った。

そんな中、ネロが子供の頃から母親代わりとなっていたヌレットが遠方に住む娘夫婦のところへ引っ越すことになる。ネロは寂しい気持ちになりながらもヌレットと別れ、彼女が飼っていたアヒルのクロを引き取ることになった。

その後、アロアはイギリスで心労が重なって病気になってしまい、ブラッケン村に帰ってくることになる。アロアがコゼツ家に帰ってきたことを聞いたネロは、ジェハンが育てた薬草を彼女に届けようとするが、ハンスに妨害されてしまう。しかしアロアの母であるエリーナ・コゼツがネロを追いかけてきて、薬草を受け取ってくれた。それからネロはバースが家にいない日にアロアの元へ行き、彼女と再会する。アロアはネロやパトラッシュとの再会に喜び、エリーナに「もう私をどこにもやらないで」と泣いて懇願した。エリーナは頷き、アロアとネロの幸せが続くようにと祈るのだった。

ジェハンの死

ネロと再会してから、アロアはどんどん体調が良くなっていった。そんな折、ネロはアントワープで18歳以下の子供を対象に絵のコンクールが開催されることを知る。1等になると毎年大金が手に入り、絵の勉強ができるようだ。そこでネロはコンクールに出品するために、絵を描き始める。それと同時にアロアはアントワープの学校へ行くことになった。

その後、ネロはバースを通してジェハンがアントワープで内緒で働いていることを知る。驚いたネロはジェハンの元へ向かうが、彼は体を持て余しているのだと語り、野菜を売る仕事を楽しんでいる様子だった。それを見たネロは、再び安心して絵を描くことに没頭する。しかしバースやハンスに「年寄りを働かせて、くだらない絵を描くなんて怠け者のすることだ」と非難されてしまう。実はジェハンはネロを心配させないように仕事が楽しいと嘘をついていたが、本当は疲れ切っていた。アロアからそのことを聞いたネロは仕事を手伝おうとするが、ジェハンは彼に絵を描くよう促した。後日、ジェハンはネロにプレゼントを持って帰って来る。それはコンクールの出品に必要なパネルだった。ネロは大喜びでジェハンに感謝する。

ところがその直後、ジェハンは突然胸を押さえて倒れてしまう。ネロはジェハンのことが心配でたまらなかったが、彼の看病をしつつ、数日間パトラッシュと共に牛乳運びの仕事を頑張った。おかげでジェハンは少し回復し、起きられるようになったものの、彼は自分の死期が近づいているのを感じ取っていた。これまで何もしてやれなかったネロに、絵描きになるという夢を叶えてやりたいという気持ちが強かったが、思うように体が動かなかった。

後日、隣の家にセルジオという男性が引っ越してくる。しかしセルジオはアントワープで野菜の商いをしており、村人に野菜を安く売ってもらう代わりに牛乳運びを無料でやり始めた。そのため村人はセルジオに牛乳運びを頼んでしまい、ネロの仕事が大幅に減ってしまう。それでもネロはジェハンに心配をかけることはできず、このことを彼に言うことができなかった。そしてネロがアントワープで仕事を探し始めたところ、ジョルジュとポールが波止場でネロの仕事を見つけてきてくれた。波止場での仕事は大変だったが、ネロはパトラッシュやジョルジュ、ポールの助けも借りながら必死に働いた。その間、家に1人でいるジェハンにアロアが見舞いをすることになる。しかしアロアは口が滑って、ネロが波止場で仕事をしていることをジェハンに話してしまい、牛乳運びの仕事が減ったことも言わざるを得なくなった。だが2人はこのことをネロには秘密にすると約束した。

それから1週間ほど働いたネロは波止場での仕事を終え、報酬をもらう。そのお金でネロはジェハンのために肉を買う。ジェハンは波止場での仕事を頑張ったネロを労い、彼に感謝した。そしてネロは料理を作るが、ジェハンが突然苦しみ始め、彼に「今からお前のお母さんに会いに行く」と告げる。ネロは号泣しながらもジェハンのために笑顔を見せ、彼に作ったスープを飲ませる。ジェハンは「いい絵を描くんだぞ」と言い残し、眠るように息を引き取った。ネロは一晩中泣き続けた。

その後、すっかり元気がなくなってしまったネロだが、パトラッシュが彼を励ますように牛乳運びの仕事へと連れだした。それからジョルジュが働きに出ることになり、ネロの家で送別会をやることになる。ジョルジュとポールのおかげで、ネロは少し笑顔を取り戻した。ジョルジュとも会えなくなり、ますます寂しさがこみ上げるネロだったが、アロアのおかげでコンクールにジェハンの絵を描く決意をする。そんな中、ジェハンが死んだことを知った木こりのミシェルはネロを自分の家で世話しようと考えるが、ネロは「おじいさんの絵を描くためにここにいたい」と断る。ミシェルがネロの気持ちを察してやれなかったことを詫びると、ネロは彼に抱きついて、ひとしきり涙を流した。これにより胸のつかえがとれたネロは、コンクールの絵を本格的に描き始めるのだった。

ネロとパトラッシュの悲劇

ある日、風車の調子が悪くなったが、職人のノエルはしばらく来れないためハンスは油を刺して一晩風車を回しっぱなしにすることにした。ところがその夜、風車が火事で燃えてしまう。ネロを含め村人たちが協力して消火したおかげで風車小屋が焼けただけで済んだが、ハンスは夜中にネロが歩いていたというだけで、彼を放火犯だと決めつける。ネロが夜中に歩いていたのは捨ててあった人形がアロアのものだと思って、こっそり彼女に届けたことが理由だったが、そのことを知ったバースは激怒。村人たちの前でネロを罵った。

ネロは放火犯と疑われたことやバースの怒りを買ったことで村人たちから白い目で見られるようになる。唯一牛乳運びの仕事を頼み続けてくれていたジェスタスにも、仕事を断られてしまった。不幸の連続で絶望するネロだが、彼が放火犯ではないと信じているアロアやアンドレの温かい言葉に励まされ、コンクールの絵をついに描き上げて出品した。

しかしコンクールの結果、ネロの作品は惜しくも落選してしまう。画家になる夢もパトラッシュと暮らすお金も手に入らず、希望が絶たれたネロは、絶望して目の前が真っ暗になってしまった。食べるものがなくなったパトラッシュはどんどん弱っていくが、お金がないネロにはどうすることもできなかった。そんな折、ネロはバースが落とした大金が入った袋を道端で拾う。バースとハンスが落とし物を探しに行っている間、ネロはコゼツ家を訪れ、エリーナにその袋を渡した。エリーナはネロに感謝してクリスマスの料理をご馳走しようとするが、彼はそれを断り、疲れ切って眠ってしまったパトラッシュをアロアに任せて自宅へと戻った。

その後、落とし物が見つからず愕然としながら家に戻ってきたバースだが、エリーナからネロがお金を拾ってくれたと聞き驚く。そしてこれまで冷たく接してきたにもかかわらず、お金を拾って届けてくれたネロの優しさに気づくと同時に自分の行いを後悔し、深く反省。ネロを我が家に迎え入れて、アロアと同じようにどんな勉強でもさせてやろうと決心した。

しかし家賃を払えず家にいられなくなったネロは、外に出て大雪の中を歩き出す。目を覚ましたパトラッシュはネロがいないことに気づき、コゼツ家を飛び出して彼を探し始めた。

その頃、コゼツ家に風車職人のノエルがやって来る。ノエルは火事が起こった原因は、油もやらず掃除もせずに風車を回し続けたバースやハンスのせいだと叱責する。そしてノエルはネロを放火犯にしたハンスを怒鳴りつけた。今すぐネロに謝りたいと感じたバースはアロアたちと共にネロの家に行くが、そこにネロの姿はなく、ミシェルやヌレットもネロを探していた。さらにコンクールの審査員もやって来てネロの絵の才能を語り、バースはネロの絵を馬鹿にしていたことを後悔する。そして村人も集めて、みんなでネロを探すことになった。

一方、ネロは吹雪の中を歩き続け、アントワープの大聖堂を訪れる。するとネロが見たくてたまらなかったルーベンスの2枚の絵が公開されていた。ネロは感動しながらマリア様に感謝し、その場に倒れ込む。そこへパトラッシュがやって来て、ネロに寄り添う。ネロは自分を探して来てくれたパトラッシュに感謝しながら、「パトラッシュ疲れたろう。僕何だか眠いんだ」とつぶやいて目をつむる。そんなネロとパトラッシュの元へ天使たちが舞い降り、2人をジェハンや母が待つ天国へと連れて行くのだった。

『フランダースの犬』の登場人物・キャラクター

主要人物

ネロ・ダース

CV:喜多道枝

本作の主人公である。幼い頃に両親を亡くして、祖父のジェハンと2人暮らししている10歳の少年。素直で優しく、人々に虐げられたり不運が訪れても誰も恨まなかった。幼馴染のアロアが仲良しで、いつも遊んでいる。後に乱暴な飼い主にこき使われていたパトラッシュが捨てられていたところを助けて飼い始め、以後どんな時も一緒に過ごすようになる。ジェハンの牛乳運びの仕事を手伝っており、彼が病気になった際は1人で働いていた。絵を描くことが好きで才能があり、絵描きになる夢を叶えるためコンクールに出品したが、落選してしまった。ジェハンの死に加えて風車小屋の火事で放火犯の疑いをかけられて村八分となったり、仕事がなくなったりと不運が重なった上、コンクールで1等を取れなかったことで絶望し生きる気力がなくなる。そして家賃が払えず追い出された自宅を離れてアントワープへ行き、大聖堂で念願だったルーベンスの2枚の絵を見て満足した後、その場でパトラッシュと共に息絶えて天国に旅立った。

ジェハン・ダース

CV:及川広夫

ネロの祖父で、両親を亡くした彼を引き取って世話をしている。若い頃は兵隊をしていた。その後は毎日アントワープに牛乳運びをする仕事と、薬草を育てて売ったわずかなお金で生計を立てている。常に冷静でネロのことを1番に考えているが、貧しい生活のため、ネロに何もしてやれなかったことを悔やんでいる。そのためせめてネロの絵描きとなる夢を叶えてやりたいと新たに野菜売りの仕事を始めるが、無理をしたことが祟って病気が悪化し、帰らぬ人となってしまった。

パトラッシュ

乱暴な飼い主のアンソールにこき使われていた大型犬である。子供の頃からアンソールに労働犬として育てられたが、ムチに打たれながら無理やり働かされ、弱って瀕死の状態になり捨てられてしまった。その際にネロに助けられて元気になり、ネロの飼い犬として牛乳運びの仕事を手伝うようになる。非常に賢い犬でネロたちの言うことを理解している。危険な崖の上にある花をネロのために取ってきたり、隣に住むヌレットの飼っているアヒルのクロが溺れそうになっているところを助けたりしたことがある。またアロアの父のバース・コゼツが落とした大金の袋を雪の中から見つけ出した時は、ネロがこの袋をコゼツ家に届けたことが、バースがネロを見直すきっかけとなっていた。その後、空腹で弱ってしまい、行方不明になったネロを探しに行って大聖堂にいる彼と一緒に息を引き取った。

コゼツ家

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