ゼイチョー!(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』とは2016年から2017年まで慎結が『BE・LOVE』(講談社)で連載した漫画、およびそれを原作としたドラマ作品。東京都にある架空の市役所、幸野(みゆきの)市役所を舞台に、新人市役所職員である百目鬼華子が、納税課に配属され、徴税吏員として市民と関わっていく中で、税金を払うことができない市民のそれぞれの事情や思いを知り、葛藤しながらも理想の徴税吏員を目指し、成長していく姿を描く。

饗庭が財務省にいた頃の後輩。饗庭が仕事の一環としてアメリカ留学していた間に、官僚のキャリア抗争についていけず、職を辞すことになった。現在は違う会社に就職しているが、周囲の同僚を見下しており、自分はこんなところにいるべきではないとの思いと周囲になじめず誰も自分を認めてくれないという現状から、アルコールに溺れるようになる。酒代に給料をつぎ込んでしまうため、税金の支払いが滞っていた。饗庭の現在の徴税吏員としての仕事に対する思いを聞いたことで、今の自分を少しずつ認め始め、アルコール依存症から抜け出したいと思うようになる。

武谷悠(たけたにゆう)

幸野市にある武谷建設という企業の社長の息子。すべての税目を滞納し、臨宅に訪れた華子と饗庭に「自分は税金を払わなくていい」と言い放つ。武谷建設は、市議や市役所の地域振興課とも繋がりが深く、幸野市の発展とは切っても切れない強大な権力を持っていた。その影響力から幸野市の闇である「徴収禁止リスト」として名前が挙がっていたが、かねてより饗庭と副市長の相楽は幸野市のため、そのリストをなくしたいと考えており、饗庭はあえて華子とともに臨宅に向かっていた。最後には、第三収納係以外の納税課の面々や副市長の相楽の協力により、国税局をも動かして、武谷建設に調査が入ったことで、王様とも呼ばれるその姿勢を崩すことになった。

ドラマ版登場人物

浜村宰(はまむらつかさ/演:白洲迅)

納税課徴税第三係。饗庭をライバル視しており、エースとなるため、目立った実績を上げようと納税課がテレビの密着取材を受けた際は張り切って準備を行ったり、徴収実績ナンバーワンを誇る第一係の係長からの誘いに揺らぐこともある。

加茂原健介(かもはら けんすけ/演:鈴木もぐら)

納税課徴税第三係。納税課の仕事内容に嫌気がさし、異動願を出しているが、行きつけの銭湯で仲良くなったベトナム人から国民健康保険の支払い方法の相談をされ、「今度市役所に来てよ。ゆっくり教える」と答える優しい一面もある。

鷺沼宏樹(さぎぬま ひろき/演:猪塚健太)

納税課徴税第三係。二児の父で、第三係の最年長で、人当たりも良い。過去、財務部長に「徴税禁止リスト」の作成を指示された。

日比野みのり(ひびの みのり/演:石田ひかり)

納税課徴税第一係の係長で、第三係をライバル視している。浜村に個人情報漏洩とも言える行為を唆す。

町田孝二(まちだこうじ/演:坂田聡)

保育課の課長。市民のためではなく、数字上の待機児童を減らすことに躍起になっており、華子と饗庭に一喝される。

板谷奈々(いたやなな/ 演:中田クルミ)

保育課の職員。

米田保(よねだ たもつ/演:佐戸井けん太)

みゆきの市の市長。最後には、相楽グループの裏金疑惑に関与していたことが明らかになる。

北沢敬之(きたざわ のりゆき/ 演:六角慎司)

納税課の課長。

越川珠代(こしかわ たまよ/演:石野真子)

みゆきの市役所の食堂に勤務するパート職員。

奥林礼二(おくばやし れいじ/ 演:結木滉星)

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