木島日記(漫画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ

『木島日記』とは大塚英志原作、森美夏画による漫画及び大塚による小説である。漫画は1998年5月号から2003年まで連載され、単行本は4巻まで刊行された。漫画では未完であったが、2017年に小説『もどき開口 木島日記完結編』が刊行され、小説の形で物語は完結した。同原作者及び漫画家による三部作の第二部にあたり、第一部として『北神伝綺』、第三部として『八雲百怪』がある。仮面の男の書店店主・木島平八郎が主人公のオカルト伝奇ミステリーで、昭和初頭の複雑怪奇な世相がその魅力である。

陸軍の大佐でユダヤ問題の専門家である。ユダヤ人を満洲国に迎え入れ、満州にユダヤの資本を投下させるという「河豚計画」を進めていた。目的のためなら手段を選ばない性格で、信仰物理学者の日下四郎博士を騙し、彼の発明した人間転送装置を大量の兵隊を戦火へ送るための軍事兵器として使用しようとしていた。原作者の大塚は物語の中での安江の存在をトリックスターと称していた。

東方協会(とうほうきょうかい)

ナオミ・アーヴィング

東方協会所属。ユダヤ人であるが、ナチスドイツの工作員でもある。ナチスの命を受け、様々な政治工作に従事している。ユダヤ人でありながらナチスの命令で行動しているのは、彼女にとって民族などというものは何の意味も無いからである。彼女自身が研究をできれば所属はどこでも良いと考えている。ファーストネームは漫画版では登場せず小説版にて登場する。

ゲストキャラクター

月(つき)

瀬条機関の研究のための人体実験用の少女。特性があり、何か一つのことを教育していると人形のように全く反応を示さないが、彼女の中で知識が完全に蓄積され消化された瞬間、人間に戻り反応を示し、知識を披露する。自傷癖がある。木島の恋人だったが自殺。死体の肉片が木島の顔にはりついている。

平賀 譲(ひらがゆずる)

海軍中将。持衰と呼ばれる艦の守り神的な存在を弟に持つ。それが故に、逆に科学的根拠のもと持衰のような存在が無くても沈まない戦艦の造船を主張し、「大和」と呼ばれる戦艦を計画する。「軍艦の神様」とよばれている。

カール・ハウスホッファー

ドイツの地政学者。ヒトラーのブレーンであったが、妻がユダヤ人であるためヒトラーに疎まれている。UFOの設計図を義指に仕込んで日本に持ち込み木島に「仕分け」を依頼する。ヴリル協会の創立者であると同時に、自身を瀬条機関の前身である緑竜会の創設メンバーであると名乗る。その証拠として耳の裏に入れ墨が入っている。

スパイM

変装の名人。骨と皮がゴムの様に変化する特殊な顔で、どんな人間にも変装できる。木島の依頼で仕分けを手伝うこともある。瀬条機関の研究に関わることが多いが、機関の人間ではない。原作者の大塚の別の作品『オクタゴニアン』『東京オルタナティヴ』など戦後史を扱ったシリーズにもレギュラーで出演する。

『木島日記』の用語

瀬条機関(せじょうきかん)

帝大の瀬条 鏡の研究室を中心とした帝大の科学者組織である。あらゆる分野の研究者を傘下に置いており、軍とも密接な関係にある。主に日本本土を活動拠点としている。木島平八郎、土玉、根津は瀬条機関の一員である。競合する東方協会同様に「組織」と呼ばれる団体の一部である。前身は緑竜会という団体であり、緑竜会の幹部は耳にトート神の入れ墨を入れている。

東方協会(とうほうきょうかい)

満州を拠点とした科学組織であり、瀬条機関とは競合関係にある。ナチスと関東軍をパトロンとしており、アーヴィング博士や美蘭は東方協会に所属している。瀬条機関同様に「組織」と呼ばれる団体の一部である。

仕分け屋(しわけや)

tsuji3331
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@tsuji3331

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