すべてを欺き、生き残れ。スパイミステリー「ジョーカー・ゲーム」ってどんなアニメ?
戦前に世界中で暗躍した日本人スパイの姿を描いた「ジョーカー・ゲーム」をご紹介します。原作は柳広司さんの小説。スパイ作品で有名どころの「007」に見られる様なド派手なアクションは無いですが、窮地に陥った状態で登場人物たちが見せる心理戦や絶妙な駆け引きが魅力的な作品です。
あらすじ・ストーリー
世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋。
陸軍内部の強い反対の中、結城中佐によってスパイ養成を目的とするD機関が秘密裏に設立される。
その受験者は経歴・氏名・年齢までもが一切極秘事項として扱われ数ヵ国語の習得・理学・薬学・物理学・通信技術、
プロのスリや金庫破りの実技指導、ジゴロによる女の口説き方まで様々な技術を求められた。
参謀本部から監視の密命を受け、D機関に赴いた佐久間中尉が目にしたのは過酷な選抜試験を平然とくぐり抜けた学生たち…。
かくして彼らはスパイとして、世界中に散らばり暗躍し始めるのだった。
出典: jokergame.jp
†真っ黒な孤独† #jga #JokerGame
— Salt (@Salt_and_Wet) April 5, 2016
登場人物・キャラクター ~D機関の人間達~
結城中佐(ゆうきちゅうさ)
D機関の発案・創立者。「魔王」の異名を持つ男。
かつては彼自身も世界中で暗躍したスパイであり、様々な機密情報を日本軍にもたらしたとされる。
また時としてその経験を活かし、D機関員にスパイとは何たるかを教える事も。
何事にも動じない冷淡な言動と常に代わり映えの無いその表情は、
彼がスパイとして生きてきた経験や教訓を反映しているのだろう。
佐久間中尉(さくまちゅうい)
連絡係として陸軍からD機関への出向を命じられる。
根っからの日本軍人気質で、当初はスパイのやることを”卑怯な行為”だと侮蔑していた。
また、陸軍の常識と余りにもかけ離れた思想・観念を持つ機関員達を”人でなし”として見ていたが、
ゴードン邸家宅捜索の一件や結城中佐を始めとする機関員との関わりを持つ中で徐々にその心境に変化が見え始める。
スパイとして暗躍することになる学生達
[※無記入は放送内容に応じて随時更新予定]
・三好(みよし)…
・神永(かみなが)…
・小田切(おだぎり)…
・甘利(あまり)…
・波多野(はたの)…日本人留学生の島野亮祐として、フランスはマルセイユに潜入。
記憶喪失に陥った状態で拳銃を分解し再度組み立てる。パリ訛りのフランス語とロシア語を習得済み。
鏡の反転文字を読むことが出来る。体術の達人。得意技は粉塵爆発。
・実井(じつい)…
・福本(ふくもと)…新聞記者の塩塚朔として上海に潜入。
上海派遣憲兵隊隊長の不祥事を告発させるべく、草薙行仁という男にも同時変装し画策する。
感情をあまり表に出さない寡黙な男。特に変装が得意?
・田﨑(たさき)…
ド派手じゃないけど魅力的!?諜報戦を要とするスパイ達の姿
本作のスパイ達に求められているのは、自決する意思や国への忠誠心ではなく、ただ「見えない存在」となって暗躍する事です。彼らの存在が表沙汰になる様な目立つ行為、すなわち「死」はスパイにとって最悪の選択だという結城中佐の下で、D機関員達には『死ぬな、殺すな、とらわれるな。』というルールに沿ってスパイ活動をすることが求められます。
なので例え任務の邪魔になるような人間が現れても、D機関員達は直接手を下したりしないのです。
全体的に戦闘シーンは少ないですが、如何にして他人を操作し情報を得るか?目的を果たすか?という「諜報戦」に重点が置かれ、本編ではより現実的なスパイ物語を楽しむことができます。
さいごに
エピソードごとに異なるキャラへスポットライトが当たる本作品。
第1・2話は「ジョーカー・ゲーム(前後編)」で作品紹介を含めた佐久間回。
第3話は「誤算」、波多野回。
第4話は「魔都」、福本回が現在までに放送されています。
キャラが変われば任務先も変わる、任務先が変わればその舞台の雰囲気も変わるので、毎回見ていて飽きません。
原作小説のひと捻り加えた落としどころに見分けがつきにくいキャラデザも上手く作用し
視聴者ですら登場人物たちに騙される始末ですが、これも実態を掴ませないスパイ作品の醍醐味かも!?
原作既読組にもライトなスパイものを楽しみたい方にもオススメのアニメ「ジョーカー・ゲーム」。
まずは無料配信もされている第1話で自分の好みの作品化を判断しましょう!
TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト
jokergame.jp
『ジョーカー・ゲーム』TVアニメ2016年4月放送開始
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