『杖と剣のウィストリア』とは、大森藤ノが原作を手がけ、青井聖が作画を担当する漫画、およびそれを原作としたアニメや小説作品である。2021年1月号から『別冊少年マガジン』にて連載が開始され、2024年7月からはTBS系列でアニメが放送された。物語の舞台は、空を奪われた魔法絶対至上主義の世界で、魔法学院では最強の魔法使いを育成する教育が行われている魔法を使えない落ちこぼれのウィル・セルフォルトが、「至高の五杖(マギア・ウェンデ)」になる夢を追い続け、魔法世界の常識を覆していく姿を描く冒険譚だ。
      
    
  CV:天野 聡美
コレット・ロワールはウィルの同級生であり、初期の段階では唯一の友人だった。種族はリザンスで、かつては「至高の五杖(マギア・ウェンデ)」を輩出した名門「ロワール家」の正統な後継者であるが、現在では没落している。コレットは、幼い頃からウィルのことが好きであり、彼の心を独占するエルファリアに対して嫉妬心を抱いている。土魔法を得意とし、卒業後は塔の土の派閥に所属することになる。コレットはウィルに対して複雑な感情を持ちながらも、彼に寄り添い続ける誠実さが特徴的であり、物語の中で重要な役割を果たす人物である。
シオン・アルスター
      
    
  CV:水中 雅章(幼少期:松岡 美里)
シオン・アルスターはウィルの同級生であり、種族はリザンスだ。プライドが非常に高く、魔法が使えないウィルを無能者と見下していた。しかし、ダンジョンで危機に陥った際、ウィルに命を救われ、彼の超人的な剣技を目の当たりにしたことで、その評価が一変した。表向きはウィルを軽蔑しているが、内心では強いライバル心を抱くようになる。卒業後は塔の炎の派閥に所属することになる。シオンは物語の中で、ウィルとの関係性が変化していくことで、成長や内面的な葛藤が描かれるキャラクターであり、彼のプライドとウィルに対する感情が物語の一部を彩る。
ユリウス・レインバーグ
      
    
  CV:柿原 徹也
ユリウス・レインバーグは、魔法学院の六年生であり、種族はリザンスだ。学院トップクラスの実力を持ち、優等生として名を馳せる。彼はナルシスト気味で、捻くれた性格の持ち主だが、その裏には複雑な過去が隠されている。幼少期、初恋のメイドに振られたことをきっかけに心を閉ざし、他者を見下す態度をとるようになった。無能者とされるウィルのことも特に軽蔑していた。しかし、ウィルと関わるうちに、彼の本来の優しさや面倒見の良さが表に出るようになり、ウィルをサポートする場面も増えていく。憎まれ口は変わらないが、次第にウィルとは友人とも言える間柄になっていく。卒業後は、氷の派閥に所属し、氷姫の後継者を目指している。
リアーナ・オーウェンザウス
      
    
  CV:Lynn
リアーナ・オーウェンザウスは、魔法学院の六年生で、種族はリザンスだ。トップクラスの実力を持ち、学年首席の成績を誇る優等生で、「完璧才女(ミス・パーフェクト)」の異名を持つ。しかし、その完璧さとは裏腹に、天然な一面があり、非常に大食いというギャップがある。6年生まで学院に残り続けたことで、塔に選ばれなかった「売れ残り」であるという劣等感を抱えている。オーウェンザウス家は騎士の家系であり、彼女自身も魔導士でありながら白兵戦に優れ、他の魔導士の「盾」として戦ってきた。しかしその戦い方ゆえに短命に終わる者が多く、家系は没落しつつあった。リアーナの目的は、家の衰退を食い止めることであり、そのためには至高の五杖を目指す覚悟を持っている。卒業後、塔では雷の派閥に所属することになる。
イグノール・リンドール
      
    
  CV:河西 健吾
イグノール・リンドールはエルフ種族の魔法学院六年生であり、トップスリーに名を連ねる実力者だ。風魔法と幻想魔法を得意とし、王族傍系のリンドール家出身である。他種族に対して高慢で排他的な典型的なエルフとして登場し、エルフの慣習に従い、認めた者以外が肌に触れることを許さない。そのため、冒険仲間からの握手や怪我の治療すら拒む冷淡な性格だった。リザンスの視点からすれば、彼は優秀な魔法使いに見えるが、同族のエルフたちからは、誰でも扱えるはずの幻想魔法を上手く使えない「無能」として蔑まれていた。エルフの王女にして至高の五杖であるエルノールの乳兄弟でもあったが、無能さゆえに引き離されてしまった。それでも彼は彼女との再会を胸に努力を続けており、その姿はウィルに似ている。ウィルの決して諦めない姿勢に感化され、不完全だった幻想魔法を克服し、最終的には彼を尊敬すべき戦士として認め、友人となる。卒業後は塔の妖聖の派閥に所属。しかし、初日から派閥内のエルフたちに落ちこぼれ扱いされ、エルノールとの緊張感あふれる謁見では、彼女から直接首輪を付けられる屈辱を味わう。
アイリス・X・ステラマリス
      
    
  CV:大久保 瑠美
アイリス・X・ステラマリスは、表向きではリガーデン魔法学院の四年生とされているが、実際は「発掘機関(ウォッチャー)」に所属する女性だ。学院では「アイリス・チャーチル」という偽名を使用し、身分を隠して生活している。緊急時には光皇アロンから特別な権限を移譲される描写があることから、彼の配下であり、機密活動に従事していることが示唆されている。彼女の正体やその行動は学院内でも知られておらず、任務を遂行する中で、表の顔と裏の顔を巧みに使い分けているようだ。その冷静な判断力と状況を見極める観察眼から、発掘機関内での重要な役割を担っている人物である。
キキ
      
    
  CV:いなせ あおい
キキは、ウィルの使い魔である。製作者はワークナーで、ウィルが迷宮に潜る際や無茶をする時、彼を見守る(監視する)ために側に付けられている。忠実で賢明な存在としてウィルに仕え、彼の行動を常に観察している。その役割は単に使い魔としてだけでなく、ウィルの安全を守る重要な存在でもある。
ゴードン・バレー
      
    
  CV:浦和 希
シオンの友人兼子分その1。
リリール・マース
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目次 - Contents
- 『杖と剣のウィストリア』の概要
 - 『杖と剣のウィストリア』のあらすじ・ストーリー
 - 空を奪われた世界
 - リガーデン魔法学院の落ちこぼれ、ウィル・セルフォルト
 - 氷姫エルファリアの勅令
 - 魔導大祭への出場
 - 総合実習とイヴィル・グランドデュークとの最終決戦
 - 『杖と剣のウィストリア』の登場人物・キャラクター
 - 主要人物
 - ウィル・セルフォルト
 - エルファリア・アルヴィス・セルフォルト
 - リガーデン魔法学院
 - コレット・ロワール
 - シオン・アルスター
 - ユリウス・レインバーグ
 - リアーナ・オーウェンザウス
 - イグノール・リンドール
 - アイリス・X・ステラマリス
 - キキ
 - ゴードン・バレー
 - リリール・マース
 - ルナイス・アレート
 - ジョルア・モレーン
 - ロスティ・ナウマン
 - ロゼ・プレナント
 - エマ・クレバー
 - ワークナー・ノーグラム
 - エドワルド・セルフェンス
 - エリザ・ノスフェラート
 - コルドロン・アヌーブ
 - 魔法使いの塔(メルセデス・カウリス)
 - クレイルウィ・セラ
 - キャリオット・インスティア・ワイズマン
 - ゼオ・トルゼウス・ラインボルト
 - エルノール・エルリーフ(リヨス)・アールヴ
 - アロン・マステリアス・オールドキング
 - ログウェル
 - フィン
 - クロイツ・ハーロン
 - サリサ・アルフェルト
 - フィルヴィス・シャリア
 - レフィーヤ・ウィリディス
 - ロッジ・ホランド
 - 魔導の央都の住人
 - ドナン
 - ジーナ
 - 破滅の書(ゴーティア)
 - マルゼ
 - 首無し
 - シェイド
 - 『杖と剣のウィストリア』の用語
 - 種族
 - リザンス
 - カーバンクル
 - ドワーフ
 - エルフ
 - 組織
 - 魔導士(メイジ)
 - 至高の五杖(マギア・ヴェンデ)
 - 天上の侵略者
 - 破滅の書(ゴーティア)
 - 世界
 - 魔法使いの塔(メルキセデス・カウリス)
 - リガーデン魔法学院
 - その他
 - 魔導大祭
 - 総合実習
 - 『杖と剣のウィストリア』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
 - ウィル・セルフォルト「僕だってやればできるんだ…!魔法が使えなくたって…!!」
 - エルファリア・アルヴィス・セルフォルト「私、知ってるよ」「ウィルは優しくて、誰よりも『勇気』があるんだって」
 - ウィル・セルフォルト「『決して諦めない事』、それは魔法の力にも勝る」「僕の大好きな言葉」
 - 『杖と剣のウィストリア』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
 - 『杖と剣のウィストリア』誕生のきっかけは難航した前企画の取りやめ
 - 青井聖とのタッグは大森藤ノの一目惚れ
 - アニメ制作チームと原作者の建設的な意見交換で進化する作品
 - 『杖と剣のウィストリア』の主題歌・挿入歌
 - OP(オープニング):PENGUIN RESEARCH「Fire and Fear」
 - ED(エンディング):TRUE「フローズン」
 
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