流行り神 警視庁怪異事件ファイル(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』とは、2004年に日本一ソフトウェアより発売されたプレイステーション2用のホラーアドベンチャーゲーム。
都市伝説を元にした事件を、科学的、あるいはオカルト的解釈で解決する、というユニークな視点や、美しいグラフィックの恐怖演出も人気を博した。
主人公は警視庁の警察史編纂室に所属する警部補として、「コックリさん」や「チェーンメール」などの怪事件に対峙していく。
タイトルの『流行り神』は、「一過性の流行の中で崇拝される神仏や偶像」を意味している。

警視庁の地下5階に人知れず存在している部署。犬童蘭子を筆頭に、風海と小暮が所属している。
地下5階フロアはかつて職員が惨殺されたという噂が先立って近寄る人もおらず、編纂室の存在そのものが知られていない。
地下深くにあるため携帯電話の電波も入らず、オフィスには黒電話が置いてある。
名前からして警察の歴史資料を取りまとめている部屋のように見えるが、実態は「他部署で扱いかねる不可思議な事件の資料の整理」および「怪異事件の捜査」を扱っている部署である。
「コックリさん」や「鬼」といった、現実にはあり得ないとされる、荒唐無稽で事件とも呼べないような事件が舞い込んでくるが、実際に科学では解明しきれない現象に遭遇することも少なくない。

組織(そしき)

第一話「コックリさん」で、風海の携帯電話に謎の男から助言の電話が掛かってきたのを皮切りに、捜査に必要な情報の提供、助っ人の手配などで手を回してくる。
不可解な事象を解決すべく動いているようだが、詳細は一切不明。
詳しく事情を知っている様子の白髪の男や犬童の口からも「組織」としか語られず、本作では具体的な名称や規模も謎のままである。
コックリさん事件を解決した風海たちを編纂室に異動するべく手を回したのも、この組織の手によるものであるらしいことが仄めかされている。

『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

隠しシナリオの解放条件

霧崎 水明編「さとるくん」

本編最終話「名前のない駅」を評価C以上でクリアする。

式部 人見編「カシマレイコ」

本編最終話「名前のない駅」を評価C以上でクリアし、データベース収集率が51%を超えていること。

間宮 ゆうか編「神隠し」

本編最終話「名前のない駅」を評価C以上でクリアし、データベースの収集率が75%を超えていること。

犬童 蘭子編「退魔師、犬童蘭子」

本編最終話「名前のない駅」を評価C以上でクリアし、データベースの収集ワードを85%を超えていること。
このシナリオのみ選択肢が存在しない、読むだけのシナリオとなっている。

データベースNo.200「F.O.A.F」は通常のプレイで収集不可

データベースのNo.200「F.O.A.F」は、他199個の項目をすべて集めると自動で登録される仕様になっているため、通常のプレイで収集することは不可能になっている。

『魔界戦記ディスガイア3』に出張する小暮

小暮の出演シーン

同じく日本一ソフトウェアから開発・発売されたプレイステーション3用のシミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア3』に、本作から小暮がゲスト出演。
不良学生を更生するために出向してきた講師の役どころだが、コミカルないじられキャラとして活躍している。
冒頭の導入部分からタイトル画面の演出も寄せ、BGMもそのまま使用されているうえに、セルフ・クエスチョンに類似した場面なども導入されており、本作をプレイ済みであれば少し笑える仕様となっている。

『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):川原ミユキ『Phantom』

作詞:平田順子 作曲:酒井良
歌:川原ミユキ(村田あゆみ)
第零話「チェーンメール」に登場した川原ミユキの新曲という設定になっており、本編では小暮が携帯電話の着信音に設定する形で登場していた。

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