巨人の星(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
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『巨人の星』とは星飛雄馬が主人公の日本を代表する野球マンガで、1960年代と1970年代に大ヒットした。その後も続編『新・巨人の星』が制作されただけではなく、原作を母体とした別の作品まで制作された。『巨人の星【特別編】 猛虎 花形満』などである。『巨人の星』の内容は、飛雄馬が野球のスターを目指していく物語。最初は速球での勝負だが通用しなくなると魔球で戦っていくことに。この基本ストーリーに、父、姉、ライバル、巨人軍実在選手との人間関係を絡ませていき、当時の社会情勢も背景に取り入れている。
飛雄馬の未来を予告した言葉。このままではプロではやってはいけないと一徹は見抜く。それでどうせ死ぬのであれば、前向きに死ねと覚悟させる。
金田投手「お前は若い、新しい変化球」
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速球一本ではこれからプロでは通用していけないと悟った飛雄馬は、金田に変化球の投げ方を教えてくださいと頼んだ時の言葉。金田投手は、今自分が投げている変化球は大リーガーが作ったもの。だから今度はお前が自分で作れとの事。それでこれからの大リーグボールという名前が生まれるきっかけとなった。
花形満「本当に完成したのか」
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飛雄馬が大リーグボール1号を完成させたのかを確かめる言葉。飛雄馬の速球が花形満に敗北してしまい、その後また復活したことに対するうれしさの気持ちが含まれた言葉。しかしそれと同時に、また絶対に自分が打って見せるという挑戦の気持ちも含まれている。
アームストロング・オズマ「俺は野球ロボットじゃない」
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中日ドラゴンズに入団したアームストロング・オズマが登場。飛雄馬の姉、明子はオズマは飛雄馬に似ていると言う。自発的に野球をしているのではなく、無理やりさせられているからである。そこで飛雄馬は野球人形と形容され、オズマは野球ロボットと形容される。しかしオズマは自分はロボットであることを認めてはない。そのための言葉。
星飛雄馬「俺は人間だ」
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飛雄馬もオズマと同じく、自分は野球だけのために生まれてきたのでないと、主張する。飛雄馬は野球だけのために生まれてきたのではないと反発する。そのためこのころはまったく野球の練習をしようとはせず、自由に過ごすようになる。
川上監督「かつて日本一の大投手、金田が一度は、二軍行きを宣告されたのは昭和44年度の巨人キャンプが生んだまぎれもない」
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飛雄馬が自分は野球人形ではないと主張して、気持ちが緩んでいた頃に、巨人軍の川上監督の気持ちを現した表現。こうして飛雄馬はまた野球の鬼に戻っていく。そして大リーグボール1号で戦っていく。
星明子「大リーグボール2号の完成のためにしばらく私は貴方とはなれて暮すことに決めました。お元気で」
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飛雄馬が大リーグボール2号を完成していたころ、姉の明子と花形満が交際していたため、このことを気にしていた飛雄馬への手紙の言葉。飛雄馬は新しい大リーグボール2号で、花形満を敗北させてしまっていいのであろうかと苦しんでいた。姉の明子のことが心配であったからだ。
星一徹「これを越えねば」
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飛雄馬が大リーグボール2号を完成させたうれしさと同時に、勝負師としてまた鬼に戻らなくてはいけないという決意の言葉。親としての立場の飛雄馬に対する気持ち、戦わなくてはいけない立場の飛雄馬に対する気持ち、これら相矛盾する気持ちを表現している。
花形満「八百長は許さん」
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目次 - Contents
- 『巨人の星』の概要
- 『巨人の星』のあらすじ・ストーリー
- 星飛雄馬の幼少期
- 星飛雄馬の高校時代
- 飛雄馬の巨人軍入団
- 大リーグボール1号
- 大リーグボール2号
- 大リーグボール3号の完成
- 最終回
- 『巨人の星』の登場人物・キャラクター
- 星一家
- 星飛雄馬(ほしひゅうま)
- 幼少期の星飛雄馬(ほしひゅうま)
- 星一徹(ほしいってつ)
- 星明子(ほしあきこ)
- 飛雄馬の味方
- 伴宙太(ばんちゅうた)
- 飛雄馬のライバル
- 花形満(はながたみつる)
- 左門豊作(さもんほうさく)
- アームストロング・オズマ
- 飛雄馬をめぐる女性
- 日高美奈(ひだかみな)
- 橘ルミ(たちばなルミ)
- 京子(きょうこ)
- 巨人軍実在人物
- 川上巨人軍監督(かわかみきょじんぐんかんとく)
- 王選手(おうせんしゅ)
- 長島選手(ながしませんしゅ)
- その他
- 牧場春彦(まきばはるひこ)
- 速水譲次(はやみじょうじ)
- 『巨人の星』の用語
- 大リーグボール1号
- 大リーグボール2号
- 大リーグボール3号
- 『巨人の星』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 星一徹「巨人の星を目指すのだ」
- 星一徹「勉強で死んだやつはいない」
- 星一徹「飛雄馬がチームを乱している」
- 花形満「どうせなら、俺にかけてくれ」
- 星飛雄馬「俺に負けたら契約金減るんだよなあ」
- 星一徹「速球ピッチャーとしてお前は死ぬ」
- 金田投手「お前は若い、新しい変化球」
- 花形満「本当に完成したのか」
- アームストロング・オズマ「俺は野球ロボットじゃない」
- 星飛雄馬「俺は人間だ」
- 川上監督「かつて日本一の大投手、金田が一度は、二軍行きを宣告されたのは昭和44年度の巨人キャンプが生んだまぎれもない」
- 星明子「大リーグボール2号の完成のためにしばらく私は貴方とはなれて暮すことに決めました。お元気で」
- 星一徹「これを越えねば」
- 花形満「八百長は許さん」
- 星飛雄馬「18.44メートルにあるのは」
- 観衆「懐かしのメロディー」
- 伴宙太「飛雄馬は父の呪いで野球をしている」
- 星明子「なんで戦うの」
- 星一徹「確実に殺す」
- 花形満「大リーグボール3号打たれる」
- 星飛雄馬「大リーグボール3号が見破られました。説明してる時間はありません」
- 登場人物たちの個性的な呼びかけ
- 星飛雄馬「とーちゃん」
- 星飛雄馬「ねーちゃん」
- 星一徹「飛雄馬!」
- 星明子「ひゅうーまあ」
- 伴宙太「ほし―」
- 花形満「ホシくーん」
- 『巨人の星』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 声優・古谷徹の原点である「星飛雄馬」
- 『巨人の星』の主題歌・挿入歌
- TVアニメ『巨人の星』
- OP(オープニング)・ED(エンディング):アンサンブル・ボッカ「ゆけゆけ飛雄馬」
- 副主題歌:ジ・エコーズ「友情の虹」