パンティ&ストッキングwithガーターベルト(パンスト・PSG)のネタバレ解説・考察まとめ

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト(パンスト・PSG)』とは2010年に放送された日本のアニメ作品。パンティとストッキング、二人の天使のゴースト退治を描いたアクションコメディである。アメリカのカートゥーンアニメを彷彿とさせる絵柄と過度な下ネタ表現、様々な作品のパロディネタが盛り込まれ、エッジの効いた作風を特徴とする。第15回文化庁メディア芸術審査委員会推薦作品に選出された。

パンティたちが以前に暮らしていた場所。そこでの素行不良が原因で落第生となり、地上でヘブンコインを集める使命が与えられた。ゴーストにつながるヒントを示すお告げで姉妹のゴースト退治をサポートするが、作中でその舞台の詳細は描かれていない。

極悪人であったガーターベルトに生き地獄の罰を下し天界側の人間へと更生させていることや、ゴーストと思われるチャックを使いのものにしていることなど、グレーゾーンな描写が多々ある。また敵勢力のコルセットが野望を語る場面では堕落しきった天界と発言しているため、必ずしも天界側が正義ではないのかもしれない。

セメタリーヒルズ教会

パンスト姉妹たちが生活拠点にして、ガーターベルトが神父として働いている教会。街の住宅街を超えた僻地にある切り立った崖の前に建っている。教会の上階渡り廊下の先にも建物があり、そこがパンスト姉妹たちの部屋がある生活空間である。チャペル付近には秘密の隠し階段があり様々なトラップを乗り越えた先には、ガーターの過去が記された経典と彼が夜な夜な緊縛プレイをしている回転台がある。

ダテンシティ学園

ダテンシティにあるハイスクール。十字架型の校舎の屋上に日本と星条旗を混同したような旗が立てられている。アメリカナイズな雰囲気に満ちており、スクールカーストの頂点はクイーンの名を冠す。エピソード3と11、本作では珍しい複数回にわたって描かれた舞台となっている。ブリーフはこの学園に通う生徒であり、ゴースト退治に来たパンティと出会い一目惚れした。

多種多様な生徒が通う学園であったがエピソード11で新たなクイーンとなったデイモン姉妹によって、規律を重んじた校風に矯正されてしまう。パンスト姉妹とデイモン姉妹の激しい闘いの舞台となり、最終的に学園は壊滅することとなった。

リトルトーキョー

エピソード10の舞台となったダテンシティより西にある街。日本の東京を思わせる街並みとなっている。カートゥーン調で描かれたダテンシティとは違い、背景やキャラはリアル調の画風となっており、そこで描かれる彼らの生活もまたアニメナイズされていない現実感を強く感じさせるものとなっている。

ロメロアンドカーペンタウン

エピソード14の舞台となった片田舎の町。1日署長となったパンティとストッキングたちは、天界兵器の効かないゾンビゴーストの群れに悪戦苦闘することとなった。名前の由来は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ監督と、『ハロウィン』や『遊星からの物体 X』のジョン・カーペンター監督。有名なホラー映画監督として知名度のある二人の名前を合わせたものとなっている。

ヘルズゲート

究極のゴーストが封印されていると言われている門。封印を解き門を開口するには、カギとなるヘルズモンキーが必要である。その正体は、ダテンシティという街そのもの。封印が解かれると街の中心にある2本の巨大ビルが倒れて取手となり、街全体が開かれて地下深くにいた究極のゴースト、ジ・アザー・ゴッズが地上に現れる。

ヘルズモンキー

ヘルズモンキー(画像中央)

ヘルズゲートの封印を解くためのカギ。太古の昔からその存在は示唆されているようで、現在はその血族がヘルズゲートを開けるカギとなる。物語の終盤でその力がブリーフのイチモツに宿っていたことが明らかとなった。コルセット曰くヘルズモンキーの力の覚醒には、天使の口づけが必要とのこと。覚醒したヘルズモンキーは、蒼白色に光り輝きカギのような形状へと変形する。

シースルー

シースルー

パンスト姉妹が移動に使う愛車。ショッキングピンクのハマーで、普段はセメタリーヒルズ教会の地下にある乱雑に保管された骸骨と一緒に格納されている。骸骨に囲まれた地下道を走ると、教会とは少し離れた墓地から地上へと発進する。

通常の車よりも速度や耐久性に優れ、どんな状況下においても走行可能。圧倒的な馬力で垂直の壁をも走り抜ける。また頑丈なボディを活かし、単純な体当たりを攻撃や防御に活用することもできる。
パンティとストッキングに加えて、チャックが運転する機会も多い。

ジーストリング

ジーストリング

デイモン姉妹が移動手段に使うSUVリムジン。黒と紫の外装に、内装はビビッドな赤となっており悪魔側のデイモン姉妹が象徴させるような配色となっている。パンスト姉妹がシースルーを運転する機会が多いことに対して、基本的にデイモン姉妹たちはファスナーに運転を任せきり、後部座席に座っていることが多い。その後部座席には、なぜか自爆装置が搭載されていた。

シースルー同様、どんな場面においても走行することができる。海を走る際には、潜水艦に変形していた。

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト(パンスト・PSG)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

パンティ「悔い改めな」

口上シーンの締め

パンティの口癖であり決めセリフとして使われる「悔い改めな」。敵へ止めを刺す際によく使われる言葉となっている。
また、ストッキングと一緒に天界兵器を変成させる逆作画崩壊シークエンスでは、
「天地の狭間に惑いし子らより産まれし邪悪な精霊よ 聖なる処女の柔肌に纏いし衣の雷で 穢れも濁りも淀みもしこりも 微塵に砕いて天地に還す」
という口上が述べられた上で「悔い改めよ」に繋がっていく。ストッキングと同時に述べる際は、語尾が異なる場合がある。

ゴーストを倒すことが天使の使命となっているが、口上や決めセリフのニュアンスから悪霊となって現れたゴーストを浄化しているようにも感じられる。

ま
@miteru_you

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