パンティ&ストッキングwithガーターベルト(パンスト・PSG)のネタバレ解説・考察まとめ

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト(パンスト・PSG)』とは2010年に放送された日本のアニメ作品。パンティとストッキング、二人の天使のゴースト退治を描いたアクションコメディである。アメリカのカートゥーンアニメを彷彿とさせる絵柄と過度な下ネタ表現、様々な作品のパロディネタが盛り込まれ、エッジの効いた作風を特徴とする。第15回文化庁メディア芸術審査委員会推薦作品に選出された。

CV:石井康嗣

パンスト姉妹の上司であり、セメタリーヒルズ教会の神父を務めているゲイ。その名の通り、司祭着の下には女性もののガーターベルトを着用している。パンティたちからは「ガーター」や「クソアフロ」の愛称で呼ばれ、巨大なアフロヘアーと大柄な体格が特徴である。自堕落な生活を送りゴースト退治にやる気のない姉妹をたびたび叱責するシーンが印象的で、そんな彼女たちに代わって料理を作る家庭的な一面を持っている。

わがままで身勝手なパンスト姉妹たちの前では正論を説く常識人のイメージが強いが、彼女たちのいないプライベートな場では胡散臭い描写が目立つ人物。緊縛プレイを好み、夜な夜なチャックに回転台を回させ楽しんでいる変態である。ブリーフのことを気に入っており、パンティたちも知らぬ間に連絡先を交換していた。

作中後半で神に試練を与えられ、死ぬことが許されなくなった人物であることが判明する。彼は過去に金目的で殺しや売春、麻薬取引など非道な行いをして裏社会をのし上がった筋金入りの悪であった。殺されたガーターはその罪深さから神の力で死ねない体にされた上、恐竜のいた時代から地球の歴史を追体験させられる生き地獄を味わうこととなる。始めは抗うガーターであったが、地球の長い歴史とその中で繰り返される争いを見続けたことで悟りを開き神父となった。そのため現在も死ねない不死身の存在となっており、物語の終盤コルセットに敗れて大破した際も、少しの時間の経過で復活を果たしている。

チャック

チャック

CV:中村たかし

セメタリーヒルズ教会に居座る緑色の謎の生物。頭に2本おしりに1本のファスナーがあることが特徴である。喋ることはできず「チャック!」と鳴く。

天界からの落雷を受けることで、ゴーストへのヒントが書かれた紙を吐き出し姉妹をサポートするが、この落雷には自身にもダメージがあるようで毎回黒焦げになっている。強力な再生能力の持ち主であり受けたダメージは即座に回復することが可能。その能力を持っているが故に、登場して早々に車に轢かれたり、姉妹たちから不遇な目に遭わされたりと散々な扱いを受けている。

最終回では、おしりにあるファスナーを開き裏返ることで真の力を解放した。その姿は2本角のバイソンを思わせる巨大な獣で、走る先にあるもの全てを破壊していく強大なパワーを有している。カラーリングが黒であることや禍々しいデザインは、ゴーストと酷似しているがその詳細は語られなかった。天界から現れた巨大な下半身にジ・アザー・ゴッズが「ヘルズゲート」に追いやられた際、その門を巨大なチャックで封印し元の姿へと戻っている。

ブリーフ

ブリーフ

CV:吉野裕行

ダテンシティ学園に通う学生。常に前髪を下ろしている冴えないオタクである。オカルトやSFに精通しており、自分の手でゴースト探知機を開発した。本名はブリーファス・ロック。

学園にいるゴーストを倒すためにやってきたパンティに一目惚れし、以降一方的な思いを抱えて彼女たちと行動をするようになる。気弱な性格で片思いのパンティに話しかけると上がってしまい、うまく話すことができない。パンティには何とも思われておらずゴースト退治のトラブルに巻き込まれたり、それ以外にも普段から理不尽な扱いを受けたりと散々な目に遭っている。しかし、彼女への愛は微塵も薄れずそういった扱いを受けた後には酷いと感じつつも「それでもボクはパンティのことが大好きなんだ〜!」と声高に叫ぶことがお決まりである。

物語終盤でいいところのおぼっちゃまであったことが判明。パーティに呼ばれた際には、前髪を上げて整った顔立ちが披露された。その見違えた容姿にパンティは気づかず、いい男と認識している。
また、彼のイチモツは「ヘルズゲート」を解くカギ「ヘルズモンキー」が宿っており、その気になったパンティとのプレイを引き金に力が覚醒、蒼白色に輝くカギ上のものへと変化した。

コルセット

コルセット

CV:千葉繁

本作のラスボスにして、ゴーストやデイモン姉妹を裏で率いていた存在。普段はダテンシティの市長として振る舞い、その身分を隠れ蓑にしていた。コルセットを着用しており、紐を引っ張り身体を締め付ける癖がある。成果を上げない部下を蔑む傾向が強く、失態を犯したデイモン姉妹に対して和便器に閉じ込める拷問をする冷徹な性格の持ち主。故にデイモン姉妹からは敵対勢力であるパンスト姉妹よりも恐れられている。

ダテンシティの「ヘルズゲート」に封印されている究極のゴーストを復活させ、その力をもって天界に攻め入ることを画策。永らく生きているガーターとは旧知の関係にあるようで、過去に対峙し因縁がある旨の発言をしている。
戦闘の際には、服によって極限まで縛り上げられていた肉体を解放して肥大化した形態となる。その際左胸には、ガーターに傷つけられたと思われる光る傷跡が見られた。また、両腕にデイモン姉妹を縛り上げ強制的に武器として使用する。デイモン姉妹を纏った武器は刀身や銃身へと形状を変化させられ、あらゆる攻撃が可能。その圧倒的な力は、ガーターの心臓を引きちぎり彼を一時的に戦線離脱させた。

デイモン姉妹

スキャンティ

スキャンティ

CV:小松由佳

天使と敵対する悪魔ハイクラスコマンダーの一人。赤い肌に緑の髪色、そして頭に2本の角が生えていることが特徴である。性的指向はレズビアン。

上流階級を思わせる口調や言動で、パンスト姉妹を見下している。彼女らとは正反対な性格で、ルールや規律を重んじ、それを他人にも強要させる。しかしそのルールや規律は自分たちに都合のいいものであり、不利な状況になるとその規則を捻じ曲げる卑怯な面が目立つ人物でもある。天使と悪魔の争いにおいてルールや規律は曖昧になることが多いため、起点を効かせた型破りな戦法をとるパンティたちには、苦汁をなめさせられている。その経験からか、特に対立することの多いパンティには強い敵対心を燃やしており、彼女に対する感情が高まった際には口調が乱れ下品な言葉を連発する。この状態になると周りが見えなくなり、自ら墓穴を掘ってしまうお茶目な一面を見せていた。

名前の通り丈の短い下着を履いており戦闘する際には、履いている2つのスキャンティを脱いで、二丁のリボルバー「ダブル・ゴールド・レーシータンガ」に変成させる。戦闘力は通常のゴーストよりも高く、この武器を使って、パンティと互角の闘いを繰り広げていた。

ニーソックス

ニーソックス

CV:藤村歩

スキャンティの妹にして、縁無しメガネと額に生えている一本角が特徴のキャラクター。

姉と同様、ルールと規律を重んじる性格。スキャンティの考える作戦や罠を第一に考える姉思いな人物である。そのため、スキャンティの言動を補足したり、彼女の行動をサポートする面が印象的に描かれている。
性的指向もスキャンティと同じレズビアンであり、姉妹でありながらも肉体関係がある。上司のコルセットに詰められた際には、姉妹で慰め合う姿が描かれた。普段の規律を重んじる考え方や姉に忠実な姿勢とは裏腹に、情事ではルール無用の変態プレイを好み積極的である。

履いているニーソックスを変成、巨大な二対の鎌「ダブル・ゴールド・スパンデックス」にして戦闘で利用する。この鎌は、ゴーストに使用することで力を増大させる効果がある。

ファスナー

ファスナー

CV:槙口みき

デイモン姉妹に付きそうピンク色の生物。口から額にかけて1本、首元に1本のファスナーがある。人語を話さず「ファス!」と鳴く。

チャックと同じ不死身の生物であり、攻撃を受けても即座に再生する能力を持つ。チャックとは学生時代から因縁があるようで、落ちこぼれのチャックに対してスクールカーストは最上位であった模様。お互い好きな女の子が被っており、ファスナーが意中の相手を射止めていた。間抜けでトロいチャックとは正反対で、攻撃的で機敏な動きをする。

物語終盤では、チャックと同様に力を解放。首のファスナーを開くことで、ゴーストのようなカラーリングで翼を持つ双頭龍の姿となった。

ゴースト

ジャイアント・ブラウン

ジャイアント・ブラウン

CV:槙口みき

エピソード1に登場した排泄物のゴースト。トイレの排水管に詰まりおびただしい大便に押しつぶされ窒息死した配管修理工の怨念が生み出した。街中のトイレに潜みつき、人間を便器に引き摺り込む怪事件を巻き起こす。用を足したパンティもそのターゲットにされ、大便まみれとなる。街中の下水がマンホールから飛び出して巨大なとぐろをまくゴーストの姿となり、悪臭で市民を嘔吐の恐怖へと貶めたが、作中で初の天界兵器をお披露目したパンティとストッキングによってあっけなく爆散した。獲得コインは1ヘブンである。

ま
@miteru_you

目次 - Contents