Kena: Bridge of Spirits(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Kena: Bridge of Spirits』は、Ember Labによって2021年に制作・販売されたアクションアドベンチャーゲームである。
現世に残留する死者の魂(スピリット)をあの世へ導くスピリットガイドであるケーナを主人公に、多くのスピリットが苦しんでいるある村でのケーナの冒険と活躍が描かれる。
そのゲームの完成度の高さから、2021年のThe Game Awardにおいては、Best Independent Game賞を獲得している。

死者の魂である。通常は、来世へと旅立つが、現世に未練のあるスピリットは、現世に留まり、また過去に起きた悲劇に苦しむスピリットは狂暴化し、危険な存在となる。

山の神社

自然のエネルギーを生み出す神聖な場所であり、本作の村は、山の神社を信仰する人々によって作られた。

自然のエネルギーは、輪廻的な価値観に基づき大きな周期で循環していることが示唆されている。自然のエネルギーに満ちていた際は、村は豊かであったが、自然のエネルギーが欠如し始めると村に飢饉が訪れ、多くの人々が犠牲となった。本作で登場するスピリットはこれらの人々である。

自然のエネルギーが欠如すると、自然の調和が乱れ、腐敗が進行する。

腐敗

自然の調和が乱れたことにより生じる現象。本作の村は、多くの部分が腐敗により浸食されている。

腐敗は、ROTの力を借り、スピリットガイドにより浄化することができる。

『Kena: Bridge of Spirits』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

Ember Labの成り立ち

本作を制作したEmber Labは、企業CMのアニメーションを作成する小規模なスタジオであった。

2009年にMike GrierとJosh Grierの兄弟によって設立され、キャラクターや物語性のあるムービーとしてMLBやコカ・コーラのPR映像を作成したほか、2016年に『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のスタルキッドの起源を描いた二次創作映像をYouTubeにて公開している。この映像が1000万回以上再生されたことをきっかけに、ゲーム開発の道に進んだ。

本作は、Ember Labが手掛ける最初のゲーム作品である。

また、上記の映像からも示唆されるように、本作は『ゼルダの伝説』シリーズを意識したゲームデザインとグラフィックになっており、国内においてもゼルダライクと表現されることが多い。

本作が影響を受けた作品は『ゼルダの伝説』や『大神』

開発者インタビューにより、本作は、『ゼルダの伝説』や『大神』の影響を受けていることが語られている。

また、キャラクターデザインはピクサー作品から、ストーリーは、『トトロ』や『千と千尋の神隠し』、『もののけ姫』などのスタジオジブリ作品からインスピレーションを得ていることが語られている。

本作のテーマは人間の生と死における解放や変化

開発者インタビューにより、本作のテーマが人間の生と死における解放や変化、喪失であることが語られている。

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