スガ シカオ(Shikao Suga)の徹底解説まとめ

スガ シカオ(Shikao Suga)とは1997年にデビューしたシンガーソングライターである。自身の曲以外にも多くのアーティストに楽曲提供も行っており、「SMAP」の「夜空ノムコウ」では作詞を担当している。また代表曲にはNHK番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソング「Progress」等がある。
深い歌詞と多様な音楽ジャンルを融合させた独自のスタイルで、90年代後半から活躍し続けている。

『THE LAST』

2016年1月20日発売

1. ふるえる手
2. 大晦日の宇宙船
3. あなたひとりだけ幸せになることは 許されないのよ
4. 海賊と黒い海
5. おれ、やっぱ月に帰るわ
6. ごめんねセンチメンタル
7. 青春のホルマリン漬け
8. オバケエントツ
9. 愛と幻想のレスポール
10. 真夜中の虹
11. アストライド (Album Mix)

オリジナルフルアルバムとしては6年ぶりとなるアルバムである。今作品は村上春樹がライナーノーツを寄稿している。これまでの作品との大きな違いは、小林武史にトータルプロデュースを依頼して制作したものということである。スガ シカオがアルバム製作の為に書き溜めていた曲があったが、小林氏は彼に今回全て新たに曲を書き下ろすことを命じた。そして「J-POPはやるな」と言われたという。結果的に11曲目「アストライド」を基に、その曲の前章のような曲達でアルバムを構成することになった。そして、スガ シカオにしか書けない「死生をめぐる歌」で埋め尽くされた作品となった。ファンクにこだわる以外で、アーティストスガ シカオに与えられた使命感を意識して作られたようにも感じる1枚でもある。

『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』

2019年4月17日発売

1. 労働なんかしないで 光合成だけで生きたい
2. 遠い夜明け
3. あんなこと、男の人みんなしたりするの?
4. am 5:00
5. おれだってギター1本抱えて田舎から上京したかった
6. ドキュメント2019 feat.Mummy-D
7. スターマイン
8. 黄昏ギター
9. マッシュポテト&ハッシュポテト
10. 深夜、国道沿いにて

前回のアルバムで燃え尽き症候群となり何もかもやり尽くしたという感覚になっていた。そんなある日に電車の中でサラリーマンや女子高生がイヤホンで音楽を聴いてる姿を見たとき、ふと「あのイヤホンの中で鳴っている音を想像してみよう」と思い、それがきっかけでこのアルバムの楽曲を作ることになった。これまでの作品はいつも「対自分」で自分の内面に向き合いながら曲を作っていたが、初めて聴く人のことを考えながら作ってみたのが7曲目の「スターマイン」。この曲が出来た事で、他の曲もどんどん作ることが出来たという。6曲目の「ドキュメント2019 feat.Mummy-D」では「OKAMOTO'S」のハマ・オカモトもベースで参加している。

『ACOUSTIC SOUL 2』

2020年2月25日発売
(公式オンライショップで限定発売)

1. 発芽
2. 1+1
3. ヤグルトさんの唄
4. ぼくの街に遊びにきてよ(Acoustic ver.)

前々作の『THE LAST』、『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』での実験的かつ攻撃的なサウンドの楽曲とは打って変わり、内容もごくプライベートな歌詞、シンプルなアコースティックアレンジ、普段やらない初期の作風などを軸にしたプライベート作品集的な作品となっている。このミニアルバムはプライベートCDと名付け、一般流通や配信などはしていない。「この作品はごく身近な友達や知り合い、ミュージシャン仲間に届けるお便りのように、シンプルでハンドメイド感あふれる音楽になっていきました。派手さやキャッチーさもありませんが、歌と言葉だけが強く飛び込んでくる4曲です。皆さんの生活に、そっと響いてくれたら嬉しいです。」とコメントしている。

『イノセント』

2023年2月1日発売

1. バニラ
2. さよならサンセット
3. 叩けばホコリばっかし (Short Mix)
4. 痛いよ
5. 獣ノニオイ
6. バカがFUNKでやってくる (Short Mix)
7. 覚 醒
8. 東京ゼロメートル地帯
9. 灯火
10. メルカリFUNK (Short Mix)
11. 国道4号線
12. おれのせい
13. モンスターディスコ

この作品は、完成前に収録曲のタイトル、曲調、曲順だけをSNSで発表し、アルバムタイトルをリスナーからの公募で決定したものである。1曲目の「バニラ」はギターが「THE BACK HORN」の菅波栄純、ドラムは「FUZZY CONTROL」のSATOKOが演奏している。この曲を始め、今回はこれまで以上に性的な歌詞をたくさん書きたかったということだが、その理由は「今のJ-POPではほとんど誰もやらないから」という理由だそうだ。このアルバムをリリースした時のインタビューでは、これからのビジョンについて「スガ シカオの世界観のままでブレイクすること。『イノセント』の作品世界のまま、スガ シカオがより一般化するようなブレイクを目指したい。」と語っている。

ベストアルバム

『Sugarless』

2001年10月3日発売

1. マーメイド
2. ユビキリ
3. 夜空ノムコウ
4. ぬれた靴
5. 夏祭り
6. ココニイルコト
7. バクダン・ジュース(Original)
8. ひとりぼっち
9. うきぶくろをもって
10. これから むかえにいくよ
11. 8月のセレナーデ
12. Room201
13. 坂の途中

これまでオリジナルアルバムに未収録だったシングルのカップリング曲と、他アーティストに提供した楽曲のセルフカバーで構成されている。本作で初めてオリコン1位を獲得した。「SMAP」に提供した曲では「夜空ノムコウ」が有名だが、このアルバムに収録されている「ココニイルコト」も提供している。カップリング曲集とはいえ、オリジナルアルバムと変わらないぐらい濃厚で聴き応えのある1枚となっている。

『ALL SINGLES BEST』

2007年1月24日発売

Disc1
1. 午後のパレード
2. 真夏の夜のユメ
3. 19才
4. 奇跡
5. 夏陰~なつかげ~
6. サナギ~theme from xxxHOLiC the movie~
7. 光の川
8. クライマックス
9. 秘密
10. サヨナラ
11. アシンメトリー
12. 青空
13. Cloudy

Disc2
1. 夜空ノムコウ(additional track)
2. 8月のセレナーデ
3. AFFAIR
4. SPIRIT
5. あまい果実
6. 夜明けまえ
7. ぼくたちの日々
8. ストーリー
9. 愛について
10. ドキドキしちゃう
11. 黄金の月
12. ヒットチャートをかけぬけろ
13. 春夏秋冬(新曲/additional track)

スガ シカオの10年間の集大成といえるベストアルバムとなっている。デビュー曲「ヒットチャートをかけぬけろ」から「午後のパレード」までのシングル曲に加え、「夜空ノムコウ」「春夏秋冬」などの人気曲も収録されている。

『SugarlessII』

2011年8月10日発売

1. コーヒー
2. 月とナイフ(piano ver.)
3. ホームにて
4. 夏陰 ~なつかげ~ (Original ver.)
5. ファスナー<with 桜井和寿(Mr.Children)>
6. TOKYO LIFE
7. コンビニ
8. 真夜中の貨物列車
9. ネコさん
10. ガリレオの数式
11. 黒いシミ
12. Progress(piano ver.)
13. アオゾラペダル
14. 世界が終わる5秒前
15. ぬるいビール
16. Loveless
17. 1/3000ピース
18. Real Face

シングル曲を中心に、「嵐」への提供曲「アオゾラペダル」、「KAT-TUN」への提供曲「Real Face」のセルフ・カバーや、「Mr.Children」の曲「ファスナー」を桜井和寿を迎えてカバーするなど、バラエティ豊かな全18曲が収録されている。

『BEST HIT!! SUGA SHIKAO -1997〜2002-』

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