緋色の欠片(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『緋色の欠片』は、2006年にアイデアファクトリー(オトメイト)より発売された、恋愛アドベンチャーゲームである。『緋色の欠片シリーズ』の第1作目(原点)となる作品で、シナリオライターは西村悠、キャラクターデザインおよび原画は『薄桜鬼』で知られるカズキヨネが担当している。本作は西村悠のシナリオライターデビュー作であり、以降の『緋色の欠片シリーズ』や同ジャンルの『Code:Realize 〜創世の姫君〜』も手掛けている。
CV:藍川千尋
年齢は15歳、身長は155cm、誕生日は12月28日。
宇賀谷家の分家筋に当たる言蔵家の少女で、静紀の付き人。
高校には通っていないが、高卒認定を受けており頭脳明晰。礼儀正しく落ち着いた雰囲気の美少女。料理の腕はプロ級で、台所は彼女の聖域であり、料理をしたがる主人公だけが入れない結界を張ることもある。 守護者たちとは幼馴染であり、自分と同じく宿命に囚われる彼らを心配している。幼い頃は慎司と仲が良かったが、帰還後はぎこちない関係が続く。慎司がいない間は拓磨を頼っており、ルートによって想い人が異なる。
宇賀谷静紀(うがやしずき)
CV:池崎リョウ
主人公の母方の祖母で先代の玉依姫。
周囲からは「ババ様」と呼ばれており、誰も彼女に逆らうことはできない。穏やかな印象の女性だが、鬼斬丸の封印を維持するためなら手段を選ばない冷徹さを持ち、実の孫である主人公を犠牲にすることを躊躇わない。自分たち玉依姫の系譜に連なる者たちは、世界を護るための歯車の一部と捉えており、道具として徹するべきだと考えあらゆる感情に蓋をしている。玉依姫の覚醒のためには心の強さが必要なため、敢えて必要な情報を与えずに追い詰める狡猾な面がルートによって明らかになる。
おーちゃん
CV:池崎リョウ
主人公の使い魔として与えられたオサキ狐。名前は変更可。
霊力のある者にしか見えず、普段は主人公の影の中に隠れている。寒いところが苦手で暖かいところで眠るのを好む。鳴き声は「ニー」。代々玉依姫に仕え、玉依姫に覚醒すると白い千早と赤い袴、水色の文様がついた冠に変化し真の力を発揮する。主人公に常に寄り添い、宿命に翻弄され悩む主人公を助けたいといつも真剣に考えている、相棒のような存在。
典薬寮(てんやくりょう)
カミや妖関連のトラブル処理を目的とした政府の極秘機関。鬼斬丸の存在する季封村を監視し、玉依の関係者を村に縛りつけ、村人の出入りの管理や神隠しの後処理などを行っている。
芦屋正隆(あしやまさたか)
CV:永野善一
年齢は28歳、身長は181cm。
典薬寮の役人。
陰陽道以前の呪術、呪禁道を操る。禁煙中のため、いつも煎餅をかじっている。存在感は薄いが、実は相当の切れ者で頭脳戦、情報戦に長けており、目的のためには手段を選ばない冷酷な性格。自分に有益であれば、平気で敵側にも寝返る。守護者たちに協力的ではなく、基本的に情報を与える以外は状況を傍観する立場を保っており、状況の変化次第では犠牲が出ても仕方ないと思っている。姪と周囲には偽って同居している多家良清乃は典薬寮の部下。卓・遼ルートの最後の敵。
多家良清乃(たからきよの)
CV:出野明日香(PS2版) / 古俣麻弥(移植版) / 三森すずこ(TVアニメ)
紅陵学院高校2年生。身長は159cm。
主人公のクラスメイト。
元気溌剌でお喋りが好きなオカルトマニア。なにかと主人公のことを気に掛けている。芦屋と同居しており、芦屋の生活能力や不真面目な仕事態度に小言を言いつつ世話を焼いている。陰陽師としての心得があり、主人公に護身用の手製のお札をくれた。実は典薬寮の役人で芦屋正隆の部下であり、実年齢は22歳。主人公を監視するため紅陵学院に派遣されたが、潜入中に主人公と交流する内に彼女のことを本当の親友のように思い始める。普段は少女を演じているが、主人公が悩んでいる際は大人の女性目線のアドバイスをする。密かに芦屋へ恋心を抱いている。
ロゴス
鬼斬丸(アーティファクト)を狙ってドイツからやってきた謎の集団。「黒書」と呼ばれる万物の予言書を教典とし、四賢人と聖女モナドを中心に動いている。過去にも何度か季封村を訪れ、玉依姫と守護者と闘っている。ロゴスの人間は主人公のことをシビル(巫女の意)、拓磨を鬼、真弘を鴉、祐一を狐、卓を蛇、慎司をフェンフと呼ぶ。
アリア=ローゼンブルグ
CV:磯村知美
ロゴス内で聖女(モナド)として崇められている、10歳前後の少女。
黒書に従って行動し、アーティファクトを求めて4人の部下とともに季封村へやってきた。言動は大人びており、基本的に争いを好まない。神聖な存在で、常に清廉な空気を纏っている。セフィロトと呼ばれる理に干渉する力を持ち、魔術が一切通用しない。この力によって、本来玉依の血を引く者にしか破れない宝具の結界を破れる。普段は紅陵学院の裏手の森の奥にある洋館を本拠地としている。母を失った経験から、仲間たちを大切に思っている。
アイン
CV: 綱川博之 / 安元洋貴(TVアニメ)
アリアの1番目の従者。長い黒髪を三つ編みに結った大柄な男性。
ロゴス一の豪腕であり、戦闘では魔術は使わず拳のみで戦う。拓磨ルートの最後の敵。過去に自分の無力さのせいで大切な少女を失った経験から、非力な者を嫌う。少女を失ってから力の求道者となり、強くなるため人を殺すことも辞さない。高め続けてきた力は強大であるが、さらなる力を求める。鬼斬丸の持つ力を自分を翻弄する運命・神などと称し、それを倒して手に入れることが目的であり、拓磨の持つ鬼の力にも興味を抱いている。少女とアリアを重ねており、どのルートでもアリアを守ろうとしている。本名はレイフ=ヘルランド。
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目次 - Contents
- 『緋色の欠片』の概要
- 『緋色の欠片』のあらすじ・ストーリー
- 物語の進み方
- 前世の記憶
- ルート分岐と選択肢の関係
- はじまり
- 守護者たちとの出会い(第一章)
- 5人目の守護者の帰還・ロゴス襲来(第二章)
- 2度目のロゴス襲撃(第三章~第四章の共通ルート)
- 2度目のロゴス襲撃後(第三章~終章の個別ルート)
- 鬼崎拓磨ルート
- 鴉取真弘ルート
- 狐邑祐一ルート
- 大蛇卓ルート
- 犬戒慎司ルート
- 狗谷遼ルート
- 『緋色の欠片』のゲームシステム
- タイトル画面
- 名前変更機能
- ゲームの流れ
- 幕間
- 玉依毘売神社臨時相談室
- 愛キャッチシステム
- 好感度確認
- 『緋色の欠片』の登場人物・キャラクター
- 玉依姫陣営
- 春日珠紀(かすがたまき)
- 鬼崎拓磨(おにざきたくま)
- 鴉取真弘(あとりまひろ)
- 狐邑祐一(こむらゆういち)
- 大蛇卓(おおみすぐる)
- 犬戒慎司(いぬかいしんじ)
- 狗谷遼(くたにりょう)
- 言蔵美鶴(ことくらみつる)
- 宇賀谷静紀(うがやしずき)
- おーちゃん
- 典薬寮(てんやくりょう)
- 芦屋正隆(あしやまさたか)
- 多家良清乃(たからきよの)
- ロゴス
- アリア=ローゼンブルグ
- アイン
- ツヴァイ
- ドライ
- フィーア
- 『緋色の欠片』のアイテム
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- 玉依姫外典本編
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- 『緋色の欠片』の用語
- 場所・建物
- 季封村(きふうむら)
- 紅陵学院(こうりょうがくいん)
- 玉依毘売神社(たまよりびめじんじゃ)
- 典薬寮(てんやくりょう)
- 封印域
- その他
- 妖とカミ
- 鬼斬丸(おにきりまる)
- 黒書(こくしょ)
- 守護五家
- タタリガミ
- 玉依姫(たまよりひめ)
- 贄の儀
- 御言葉使い
- 宝具
- 『緋色の欠片』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 玉依毘売神社のモデルは玉依比賣命神社
- 没になったツヴァイ攻略ルート
- 祐一のセリフ回しに苦労