緋色の欠片(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『緋色の欠片』は、2006年にアイデアファクトリー(オトメイト)より発売された、恋愛アドベンチャーゲームである。『緋色の欠片シリーズ』の第1作目(原点)となる作品で、シナリオライターは西村悠、キャラクターデザインおよび原画は『薄桜鬼』で知られるカズキヨネが担当している。本作は西村悠のシナリオライターデビュー作であり、以降の『緋色の欠片シリーズ』や同ジャンルの『Code:Realize 〜創世の姫君〜』も手掛けている。

贄の儀

霊力の高い人間を殺し、その魂で鬼斬丸の封印を強化する儀式。宇賀谷静紀の命により、言蔵美鶴が言霊を使い行っていた。「神隠し」と称される、村人失踪の原因。

御言葉使い

言葉に意味を持たせ、万象を支配する者。力を持たせた言葉、言霊によって望む現象を引き起こす。術者の力、性質によって能力に制限がかかる。

宝具

鬼斬丸の封印維持に使われる、5つの霊的な祭具。腕輪、鑑、鈴、勾玉の首輪、指輪がある。鬼斬丸の力は、封印されたままでも周囲のカミを凶暴化させるため、宝具で影響を抑える必要がある。宝具は一度封印域から離れても、玉依姫が封印の儀式を施し封印域に戻せば、機能を回復する。

『緋色の欠片』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

玉依毘売神社のモデルは玉依比賣命神社

本作の世界観は、プロデューサーの出身地である岩手県遠野市をベースに考えられている。しかし、制作中に長野県長野市松代町にある玉依比賣命神社があると分かったため、玉依毘売神社の建物や周囲の歩道のデザインは周辺地域を参考に作成された。

没になったツヴァイ攻略ルート

プロデューサーが隠し攻略キャラクタールートを作る際、ツヴァイを出す案もあった。しかし、ツヴァイが珠紀を攻略するヴィジョンが見えず、情が移っても悲恋エンドになる案しか出てこなかった。また、和風伝奇ファンタジーという路線からも外れてしまうため、ツヴァイ攻略ルートはなくなったのである。

祐一のセリフ回しに苦労

台本制作時、プロデューサーは祐一に何を喋らせるか考えるのに苦労した。祐一は寡黙なキャラクターであるため、セリフがなくても話がまとまってしまうためである。真弘はどんな場面でも応用の効くキャラクターであるため、どのような場面でもセリフが出てくる。卓も要所で話をまとめるため、セリフに困ることはなかった。
そのため、プロデューサーは祐一のセリフ回しに注力しながら台本制作に励んだのである。

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